人事部長が語る「スペシャリストかゼネラリストか。」
そのどちらを目指すか、皆さん一度は考えたことがあるのではないでしょうか。電通ランウェイは、まもなく年度末の面談シーズンを迎えます。
来年、その先自分がどうなっていきたいか、近い将来のキャリアについて考えるタイミングに、ゼネラリストとスペシャリストのどちらを目指すのか選択に迫られ、答えが出ずにモヤモヤしていませんか?
今回は、電通ランウェイでコーポレート事業本部 人事総務部部長を務める岩瀬の体験談から、彼がどんなことを考えて今のキャリアにたどり着いたかをお伝えしようと思います。
”市場価値”の違和感
経験者採用シーンでは5年後・10年後のキャリアイメージを尋ねると、多くの候補者の方々は「○○の領域でスペシャリストになりたい。」と語ります。
おそらく自分の市場価値を高めたいと真剣にキャリアを考えて、のことだと思いますが、【スペシャリスト=市場価値が高い】という価値観について果たして一概に言えるかな、と漠然と感じる自分がいました。その違和感を紐解くために、今ここで書き起こして整理しています。
スペシャリティを望みながら、ゼネラリストに
私は新卒で準大手のゼネコンに就職し、事務職として、複数の建設現場の事務を掛け持ちし、現場ごとの原価管理、総務系の仕事をしていました。あるとき、理系が主役のこの会社でずっと働き続けることになるのはどうかと思うようになり、自分なりのスペシャリティを求めて、ちょうど3年間働いたところで会社を退職し、30歳までを区切りとして家族の縁もある法曹の世界を目指そうと思いました。
30歳になったところでメディア(放送)業界へ転職し、そこで約16年、主に人事・総務でキャリアを積み、3年前に電通ランウェイにジョインしました。転職前は海外へのテレビ番組の販売をする部門のマネージメントを行っており、それは私の専門分野とは遠く、自分の得意分野でのスキル・経験を必要としてくれる会社で働きたいと思ったからです。
振り返ると、最初は建設現場の事務を掛け持ちするという形のゼネラリストとしてキャリアをスタートさせ、スペシャリストになりたいと思いつつも、その時その時の会社の要望に応えていたら、いつの間にかにゼネラリストという船に乗っていました。
いずれかを選択ではなく、唯一無二の存在に
私を含め【スペシャリスト=希少性が高く、市場価値高め】⇔【ゼネラリスト=代替性あり市場価値はスペシャリストほど高くない】と思ってしまわれがちかも知れませんが、ゼネラリストといっても人によって得意分野は異なり、カバーする分野の広さも様々で、それはそれで唯一無二の存在でありスペシャリストではないかと思うようになりました。
私は主に管理部門でキャリアを形成しましたが、法律の知識があるとか、営業経験があるとか、人事制度を作ったことがあるとか、労務トラブルを経験したことがあるなど「複数の業界を経験している」といったところが差別化ポイントになったかなと思っています。この話は、ランウェイの強みである「マルチタスク」の話にも、ある意味通じるところがあると思っています。
電通ランウェイが目標とする「マルチタスク人材」とは、営業やメディアプランニング、メディアバイイングなどを起点とし、クリエイティブなど他の領域までプロジェクト全体を俯瞰しながら遂行できる人材と言えるかもしれません。
様々なバックグラウンドから集まった人それぞれの個性や強みを活かした、十人十色のマルチタスク人材が生まれることが想定されているのだと思います。ある意味、これもスペシャリストだなと思います。
挑戦する人をリスペクトする企業を目指して
若手の皆さんには、日々世の中がめまぐるしく変化する中で、自分が輝くために必要なマルチタスク人材像や、自分が輝くためのあるべきキャリアビジョンを日々考え、悩んでほしいと思います。
そして、自分にとって必要になると思われる知識やスキルを、電通ランウェイやグループのリソースをフルに活用して、どん欲に身に着けていってほしいです。
私が電通ランウェイで目指すもの… 社員が新しいことに果敢に挑戦して、挑戦する人をリスペクトする風土のある会社にしたい。そして、皆さんが電通ランウェイで働くことで広告パーソンとしての市場価値を思いっきり高め、企業選定できる立場になってもここで働きつづけたいと言ってもらえる会社にしたいと考えています。
(了)
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いかがでしたでしょうか。
あくまでもひとつの意見となりますが、電通ランウェイが目指して欲しいと想うキャリア像について知っていただけたかと思います。これからも、多様な社員の声を通して、みなさまにとっての色々な「働く」を考えるきっかけになればと思います!
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