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もしも食糧危機がやってきたら、なに食べる?【医師が解説】

その人の好きなものや生活スタイル、食事や趣味まで。できるだけその人をたくさん知る。そして病気ではなく、その『人』を診る。現代の日本のような”治療=西洋医学”ではなく、自身の自然治癒力を高める栄養療法なども用いた【バランスメディカル】の重要性を伝える『病気にさせない内科医』るり先生。問診や血液検査などにより疾患の原因を追究し、その原因に対する根本的治療を行っている。2021年から栄養療法を開始 ライナスポーリング博士の提唱する分子整合栄養医学を医療に取り入れた観点からのバランスメディカルを展開する。がんや糖尿病、リウマチ疾患、精神疾患まで幅広い患者を治療している。


世界の食料自給率

日本の食料自給率は、近年は約38%から40%程度。米国やカナダ、フランスなどは100%を超えていることを考えると、先進国の中では極端に低い値です。

農林水産省より

また日本は野菜などを育てる化学肥料や種の多くを海外に依存しているので、一部の専門家からは「日本の真の食料自給率は10%程度しかない」との指摘までもあるほど。

食糧危機は起こるのか?

私にはわかりません。(🤷🏼‍♀️)
もちろん起こらないに越したことはありません。
しかし世界でこれだけ戦争や争いが起きている、さらに起きようとしている中、いつ日本に対する食料輸入が世界情勢によって途絶されてもおかしくない状況でしょう。
また再び新たな感染症に伴う物流の大混乱により食糧危機が起きる可能性も十分にあるでしょう。
世界情勢とは関係なく、日本国内の地震。
これまでの地震でも、スーパーやコンビニから商品が消え、買い占め騒動もありました。
災害が起きると、『都会はお金を持っていても物や食料が買えない』。そんな状況が出てくるはず。
ある農水省出身の方は「海外から食料が全く入ってこなくなった場合、単純計算で日本人(約1億2500万人)の半数以上が餓死しかねない」という分析もされています。

食べられる草花を知っておくこと

もしもの食料危機の時、野生に自生する植物の中から安全かつ簡易に調理できるものを知っていることはあなたや周りの人を救ってくれることになるかもしれません。
触ったり食べたりしたことのないものを、急にその時に手を出すのも抵抗があるでしょう。
日頃から料理に使ってみることや散歩の時に意識してみてみることも良いかも🌿🧢

食べられる春の野草

①カラスノエンドウ

栄養素
▶︎クエルシトリン:フラボノイド配糖体
▶︎アピイン:フラボノイド配糖体
▶︎ビタミンB1

※フラボノイド配糖体とは
フラボノイドは、植物に広く含まれるポリフェノールの一種!
有名なところでは、抗酸化作用が非常に強く、心血管疾患の予防や炎症の抑制に効果があるカテキンや玉ねぎやリンゴに多いアレルギー症状の軽減やがん予防にも役立つケルセチン、みんなだいすきイソフラボンや視力保護効果の強いブルーベリーに多く含まれるアントシアニンなどですかね。

【クエルシトリン】
📌フラボノイド配糖体の仲間
1.抗菌作用
 皮膚のトラブル予防にも役立つ
2.利尿作用
3.新陳代謝アップ、デトックス作用
4.便を緩くする作用

【アピイン】
📌フラボノイド配糖体の仲間
1.抗酸化作用
2.抗炎症作用、抗アレルギー作用
3.抗がん作用 
4.心血管保護作用
5.抗うつ作用


カラスノエンドウの効果効能
▶︎むくみ
▶︎消化不良
▶︎関節炎や筋肉痛などの炎症
▶︎インフルエンザや風邪などに対する解熱効果

どこ食べられる?
▶︎葉
▶︎茎
▶︎花
▶︎豆

【葉】
カラスノエンドウの若い葉は柔らかい。
サラダや炒め物、スープに◎ もしくはお茶にするのも人気だそう。※いずれも独特の苦みあり。
【茎】
茎はサクサクとした食感。
炒め物や煮物、スープに◎
※蒸す:甘みを引き出しつつ、栄養を保持できる。
※茹でる:短時間で柔らかくなり、サラダや炒め物、スープに利用できるように。
※炒める:炒め物や炒飯に加えると、カラスノエンドウの食感と風味を楽しむことができる(らしい)。
【花】
優しい甘み。視覚的な楽しみに◎
【豆】
タンパク質の供給源!豆ご飯に🫛

※野生のカラスノエンドウを食べる場合は、農薬や汚染物質をしっかり落とし、よく洗ってから調理してください。

②タンポポ

実はとても優秀

栄養素
▶︎ビタミンC
▶︎ビタミンA
▶︎ビタミンK
▶︎カリウム
▶︎ マグネシウム
▶︎ 鉄
▶︎食物繊維
▶︎アンチオキシダント
▶︎ルテオリンなどのフラボノイド配糖体

小松菜やほうれん草のような葉物緑黄色野菜に匹敵する栄養素。
※ブロッコリーと比較するとビタミンAは1.5倍、ビタミンKは7.5倍も含まれる。
これらの栄養素により、利尿作用/消化促進/抗酸化作用/抗炎症作用/免疫強化作用/ 肝機能改善作用/血糖値の調整などがあり!
※漢方の生薬にもなっている(蒲公英根)。

タンポポの効果効能
▶︎むくみ
▶︎消化不良や胃もたれの緩和
▶︎関節炎や筋肉痛、ニキビや乳腺炎など炎症の改善
▶︎免疫力の改善
▶︎肝機能の改善
▶︎糖尿病の予防や管理
▶︎性ホルモンのバランスを整える

どこ食べられる?
▶︎葉や茎
▶︎根
▶︎花


【葉や茎】
サラダ:若いたんぽぽの葉を洗って刻み、他の野菜やドレッシングと混ぜてサラダに!
炒め物:たんぽぽの葉をガーリックやオリーブオイルで炒め、塩やこしょうで✨
スープにも◎ 
※いずれも独特の苦みあり。
【根】
天ぷらやきんぴらなどに使えるそう。
でもタンポポの根は、結構深いらしく、安易に抜くのは大変。
【花】
ティー:乾燥させた花を熱湯で数分間浸し、飲みやすい温度になったら飲む☕️。
天ぷら:小麦粉や天ぷら粉で衣をつけて揚げると、サクサクとした食感と甘みに。
花にも上記の栄養素がたっぷり!💯

※先ほども記載しましたが、農薬や汚染物質に注意してしっかり洗い流してください。

まとめ

食糧危機という言葉を出しましたが、それはあくまで可能性の話。
いずれにせよ身近な植物で豊富な栄養素が手軽に摂取できるなら、そしてさらに美味しく食べられる方法を知っていることは越したことはないですよね。
ぜひ美味しい調理方法を見つけて、教えてください!🫶🏻

Have a nice day🤍

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