白井紀夫@通院サービス株式会社

〜2018/11:NECソリューションイノベータ 〜2020/5:新発田市地域おこし協…

白井紀夫@通院サービス株式会社

〜2018/11:NECソリューションイノベータ 〜2020/5:新発田市地域おこし協力隊/交通弱者問題などを担当 2020/8〜2021/01:太陽交通新発田中央/タクシー運転手 2021/3:通院サービス株式会社設立 https://tuuinservice.co.jp/

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相乗りタクシーで高齢者の通院問題を解決できるか!?

新潟県新発田市というまちでタクシー運転手をしています。タクシー運転手になって2ヶ月が経ち思うところを書いてみます。 タクシー業界の苦境コロナ禍の中やはりお客様は少ないです。16時間勤務して乗客が10人に満たない日もあります。待機時間が長くなりとても非効率。 いっそのこと休暇を増やせば、とも思いますが休めばその分売上が減って経営がさらに厳しくなる。結局、少ないお客様を市内の3社で奪い合う構図になっています。 会社としては営業力強化や運転手のサービス向上で顧客を増やしたい意

    • 「相乗り通院サービス」の超えなければならない壁

      12月21日(木)、当社の「相乗り通院サービス」が新潟日報に掲載されました。 紙面上では好意的な表現で紹介されているので、順調に事業が拡大しているような印象を受けますが、実態はそうではありません。申込者、タクシー会社、地域住民の方々、それぞれの”心理的な壁”を乗り越えることに苦労しています。ここでそれらを紹介することによって、当社の取り組み対する理解者を増やし、将来的な課題解決の素地になればと思います。 申込者の心理本サービスは、同じ病院に相乗りタクシーで通院したい高齢者

      • 『相乗り通院サービス』1年3ヶ月の実績報告

        実績の前に、お詫びしなければならないことがあります。前回「『1コイン通院サービス』開始します!」と投稿しましたが、直後にサービス名称を『相乗り通院サービス』に変更しました。本サービスが「旅行業」にあたることが判明したのです。当社は旅行業の登録をしていませんでした。そこで急遽 ・料金を無料 ・名称を『相乗り通院サービス』 に変更して実証実験としてスタートすることにしました。 私の調査不足で関係の方々を混乱させてしまいました。大きな反省点です。 あらためまして、以下に『相乗り通

        • 『1コイン通院サービス』開始します!

          高齢者のワクチン接種が進んだこともあり、8月から募集活動を再開しました。地元のかかりつけ医まで1組(4名)の高齢者が最初の参加者です。2名が毎月、残り2名が2ヵ月に1回の通院で交互に乗ってもらうことで、毎回3人乗車で運行します。料金は一人片道500円。『1コイン通院サービス』と名付けて10月25日(月)からスタートします! 募集活動を通じて何点か気付きがありましたので以下に整理します。 遠くの専門医より近くのかかりつけ医当初は市内中心部の専門医に通院したい高齢者が多いので

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        相乗りタクシーで高齢者の通院問題を解決できるか!?

          半年間のタクシー勤務で得られた成果

          コロナ禍のため「相乗り通院サービス」の事業は停止中ですが、活動再開に向けて事業計画のブラッシュアップや裏付けデータの収集・整理を行っています。今回、2020年8月~2021年1月まで半年間のタクシー運転手勤務で得られた成果について整理してみました。 タクシー業務の流れ 最初にタクシー業務の大まかな流れを紹介します。 タクシー運転手は出勤時にアルコールチェック、体温チェック等を行い、担当車両の点検を行った後、乗務を開始します。 新発田市のタクシーはいわゆる”流し”はしませ

          半年間のタクシー勤務で得られた成果

          会社を立ち上げました!

          社名は「通院サービス株式会社」です。 【謝罪】 まず最初に、前回の投稿内容に誤りがありましたので謝罪すると共に訂正させていただきます。前回の投稿で 「公的機関の支援対象はスモールビジネスであって、スタートアップではなかったのです。・・・」 と書きました。 実はその後も新発田市役所および支援機関(新発田商工会議所)に対して継続して助成金の申請・交渉をしており、最終的に承認していただきました。 窓口の反応が芳しくないというだけで支援してくれないと決め付けていた私の認識が間

          会社を立ち上げました!

          自分はスタートアップを目指すのか?!

          タクシー運転手を辞めて2週間、会社の設立について書籍、ネット等で色々調べつつ準備を進めています。 ここで重要な気付きがあったのでお伝えしておきます。 漠然とした疑問 ”相乗りタクシーで高齢者に安価な通院サービスを提供する” 地元で課題を目の当たりにし、それを解決するために考えた策です。 活動を開始するにあたり、自己資金はある程度用意しつつも十分ではないため補助金や創業融資を当てにしていました。しかし、行政や公的支援機関、公的金融機関に事業計画を説明しても反応が芳しくありま

          自分はスタートアップを目指すのか?!

          今日でタクシー運転手を辞めました

          半年間頑張ってきたタクシー運転手を本日辞めました。 以前から投稿してきた「相乗り通院タクシー」の実現を目指してその活動に集中したいからです。 これまでの活動 実は昨年秋から相乗り通院タクシー実現に向けて地元組織の関係者と調整を行ってきました。 しかし、地元組織には色々な事情があってこの活動を行うことはできない、という結論でした。 つまり、やるならば私自身が表に立ってやるしかない、という事がはっきりしたのです。(当たり前ですね) 不調に終わったことは残念ですが、一連の折衝を

          今日でタクシー運転手を辞めました

          相乗りタクシーで高齢者の通院問題を解決する(パート2)

          以前、「通院に苦労している周辺地区高齢者と集客に苦労しているタクシー業界を結び付ける相乗りタクシー」について投稿しました。 この件を調査している過程で逆のパターンがあることを知りました。近くの病院への通院、行き先が近過ぎるためにタクシーが来てくれないケースがあるのです。 この問題にも相乗りタクシーが使えるのではないかと考えています。 行き先が近すぎてタクシーが来てくれない!? 私の地元新発田市金塚地区は新発田市中心部から約10km。金塚駅を中心に半径3kmの範囲に集落が点

          相乗りタクシーで高齢者の通院問題を解決する(パート2)

          スマホナビのここが不満!

          私の担当車にはナビが付いていないので自分持ちのスマホナビ(Google maps、Apple maps)をよく使います。仕事で使っていて『ん〜〜?!』と思う点をまとめてみました。 タクシー運転手目線なので少し厳しめになってしまうことをご容赦ください。 施設の移転情報がいつまでも反映されない 新発田市にある東谷医院は8月1日に移転しました。3ヶ月以上経過した11月12日時点でもGoogle mapsでは以前の住所を指していました。Apple mapsでは修正されていましたが、

          スマホナビのここが不満!

          相乗りタクシー解禁で問われる高齢者のデジタル対応

          前回、地方における高齢者の相乗りタクシー活用について私見を書きました。 電話で受け付けて現金で決済する方式を説明したので、誤解があったかもしれません。本当は受付から決済までスマホで完結したいというのが本音です。 政府もスマホアプリを活用した相乗りタクシーを解禁する方針です。 問題は利用者がスマホに不慣れな高齢者だということです。 高齢者支援の現状高齢者が単独でスマホを使えるようになることは稀です。周りの支援がどうしても必要です。高齢者にどうやってスマホを使ってもらうかを議

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