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『相乗り通院サービス』1年3ヶ月の実績報告

実績の前に、お詫びしなければならないことがあります。前回「『1コイン通院サービス』開始します!」と投稿しましたが、直後にサービス名称を『相乗り通院サービス』に変更しました。本サービスが「旅行業」にあたることが判明したのです。当社は旅行業の登録をしていませんでした。そこで急遽
・料金を無料
・名称を『相乗り通院サービス』
に変更して実証実験としてスタートすることにしました。
私の調査不足で関係の方々を混乱させてしまいました。大きな反省点です。

あらためまして、以下に『相乗り通院サービス』の実績を4つ紹介します。

キャセル率 ≒ 1.5%

本サービスは個別の通院ごとにキャセルすることが可能です。のべ65人回の通院機会でキャセルは以下の2回だけでした。
 ①年一回の精密検査の日でいつもより時間がかかるため別の手段で通院
 ②コロナ濃厚接触による自宅待機
②はコロナ禍固有の理由のため、これを除くとキャセルは1回のみ、キャセル率は約1.5%と極めて低いです。本サービスに参加した高齢者は、致し方無い理由がない限り毎回利用していると言えます。

送迎率 = 100%

キャセルされた2回を除くのべ63人回の通院機会に対して100%送迎を実施しました。タクシーの到着遅延(往路)もゼロでした。
特に12月19日(月)に新潟県を襲った大雪の日でも、タクシーは指定時間に到着しました。当日は最寄りの羽越本線が終日運休。タクシーは朝からフル稼働の状態で当日の予約は不可能です。本サービスでは実働3日前に配車予約するので、大雪の日でも確実にタクシーが来てくれました。

12月19日の新発田駅前の様子

予約していたとはいえ、あの大雪の中時間通りに迎えに来ていただいたタクシー運転手の方には感謝しかありません。また、ご協力いただいているタクシー会社の皆様にこの場を借りてあらためて御礼を申し上げます。

退会者 = ゼロ

母数(5名)は少ないですが、未だに退会した人はいません。これは
・運転手を探して送迎をお願いすることの煩わしさ
・運転手にお礼の品を贈ることの煩わしさ
から解放されたことに利用者が価値を感じている証左だと思います。
一方で、退会者の意見を聞いて改善する機会がない、ということでもあります。今後、退会者が出たら真摯な態度で意見を聞き、サービス改善の前向きな機会としたいと思います。

通院の日が楽しみ!?

利用者との会話の中で「通院の日が楽しみだわ」と言う言葉がありました。
私は高齢者にとって通院とは煩わしくマイナスでしかないもの、と思っていました。ところが「楽しみ」と言うプラスの言葉が出てきたことに驚きました。煩わしさというマイナスを取り除くことで、
・人と会える
・人と話ができる
と言うプラス要素が浮かび上がってくる。『相乗り通院サービス』にはそういう効果があるのではないか、とあらためて気付かされました。
通院であれ何であれ、マイナスを取り除いて楽しみに変えていく、これがサービスの本質なのかもしれません。

最後に

2022年12月9日、冒頭で紹介した「旅行業」に登録しました。地域限定旅行業者という1番下のランクですが、これで料金やサービス展開数の制約が無くなります。今後、新発田市およびその隣接市町村にアプローチして、さらに仮説検証を進めたいと思います。

#地方 , #社会課題 , #高齢者 , #移動弱者 , #高齢者の通院問題 , #相乗りタクシー , #相乗りサービス

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