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帰国子女のぼやき

どうも、おえかきまりーさんです。
お元気ですかあ。

私は高校時代、奨学金を獲得してオーストラリアの高校に1年通ってました。
年数から言えば帰国子女とは言い難いかもですが、それに関することもちょっとここで書こうかなと思いまふ。

で、オーストラリアに友達がたくさんいるんですが
彼らと接するとき、当たり前だけどまりーさんというよりは最初は
「日本人」として見られるわけです。

日本人なら、アニメが好きでしょ、このマンガ読んだことあるでしょ、京都に行ったことがあるでしょ…
などなど( ´∀` )
全員が全員じゃないけど、日本に好きなものや憧れがあって、近づいてきてくれる子がけっこういました。

なんですが、いわゆる「毒家庭」育ちなため、
ゲーム・漫画は禁止、テレビは親が許可したNHKの「教養ある」番組のみ(もちろん時間帯も指定)、家族不仲なので旅行はほぼなし
おまけに両親がカルト宗教信者で、日本の伝統行事も禁止されているものがある
という
彼らが想像する日本人の暮らしからかけ離れた育ち方してました。
もう、、今考えたら笑うしかないですね。

しかも、きょうだいからはいじめられてたし、学校や習い事でもいじめにあっていたので
日本で育ったことになんにもいい思い出がありませんでした。

奨学金での留学なので、日本人としての自覚をもって規律正しくありなさいと
いろんな場面でレクチャーされて出発するわけですが
日本人である誇りうんぬんより、日本で生きていることがつらくて
ほかの世界に行ってみたいから行くって感じでした。

唯一家で許可されていた読書を通して日本史・日本文化にはかなり詳しかったので
いわゆる「海外で自国について語れない恥ずかしい日本人」
にはならなくて済みましたが(笑)

日本のものが大好きで、目をキラキラさせている彼らと
期待されるようなコミュニケーションができなかったわけです。

まあ、でも、一緒に学校生活を送る中で
勉強のことや放課後の遊びのこと、スクールバンドの練習とか
別に日本の話をしなくてもたくさん友達ができました。
ありがたかったです。

オーストラリアでの学校生活は天国そのものでした。
ホストファミリーで初めて「健全な家族」を経験して
学校にも陰湿ないじめはなかったし
(嫌いな人にはむしろ、「関わらないで」ってはっきり宣言するスタイル)
先生たちはとことんほめて伸ばしてくれるし
学校生活って、子供としての暮らしって、楽しくて幸せなもんなんだなって
生まれて初めて思いました。

そんな経験をしてきて、帰国して
ああ、こういう嫌なところって日本ならではだよなあ、困るなあ
って思う場面もたくさんあって

そんなところを変えなきゃだめなんだって怒ったり悔しくなったり
同じような考えの人のネット記事やらを読みあさってたこともある。

だけど結局
遠藤周作の『沈黙』で
パードレが直面した「日本という泥沼」に私もぶち当たることになった。

(ここはもうドロドロすぎて、私に詳しく表現できる自信がない笑
津田梅子センパイとか、超絶苦労したんじゃないだろーか…
外国を経験したひとはみんな通るのかな…つらいよね…わかるわかる…伝われ。)

日本で生きづらい経験をたくさんしたけど、
もしかしたらそれは生まれ育った環境がたまたまあの家族や学校だったってだけであって
あの環境も日本ならではの悪習が作り出した感はあるけど
もし日本で幸せな家族に生まれていたら
いじめにあっていなかったら
どうなっていたのかな

日本人だから
〇〇人だから
って考えるんじゃなくて
これからどこで生きていくにしても、
優しい人と、優しい世界を生きていきたい

人や文化にラベルを貼るよりも
目の前にあるものの本質を見ていたい

外側から貼られるラベルじゃなくて
自分はどう感じてどう考えるかを大事にしたい

そしてなにより
これからの人生こそ、
この地上の世界のいいところをたくさん経験したい

と考えている今日この頃でございます。

じゃあ、今回はこのへんで。

おえかきまりーさん より

追伸:本日の画像は私のおえかきじゃありません。
人類を日々癒しておられる Pusheen さまです。
https://pusheen.com/ )




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