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助成金でデカい公道で企画やるのに必要な3か条 〜半年間のリアルを詰め込んだ4,000字〜

2021年末、少し雪もぱらつく厳かな天気の日に、鎌倉四響祭という公道を使った音楽イベントを開催しました。

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こんな感じで、Silent it独自のサイレントシステムを使い、デコレーションした4台の人力車に乗りこんだDJが、鎌倉の一番通り若宮大路でDJプレイ。観客はヘッドフォンをつけながら、人力車と一緒に公道を練り歩くというイベントです。コンセプトの詳細はこちらから。

奇跡の祭礼「鎌倉四響祭」についての書記

かなり斬新かつ公道を使うため、運営に関わっていただいた歴戦のイベンターの方々も、「圧倒的にハードモードなイベントだった..」と話されていました。(自分もそう思う。)自分は今回

資金調達:文化庁のArts for the future!での助成金の申請
渉外:警察や行政、協賛企業などの折衝全般

を担当したのですが、これまでにこういう規模の公道イベント企画の進め方の参考事例があまりなかったので、知りたい方もいるかな?と思い、学びになった点を書いてみます。やりとりの具体的な記載もあるので有料にしていますが、知りたい方は下記までご連絡もらえたら無料で開示します。パパッと見たい方はご購入ください。※あくまで個人の主観かつ1事例です。

連絡先: naohirofudaあっとgmail.com

<<こんな人に役立つかも💡>>
1.ARTS for the future!を申請したい。
2.公道でイベントを行いたいが、どう進めていいか分からない。
3.行政と折衝する方法を知りたい。
4.メインで生活する場所以外で、協賛をいただくコツを知りたい。

1、ARTS for the future!申請に必要な4ポイント

鎌倉四響祭は、文化庁のARTS for the future!の二次公募に採択され、申請した金額満額の交付が決定しています。是々非々もあるこの取り組みですが、今回はそれには触れません。申請時に自分が意識した4点をお伝えします。

ポイント1、実績と今回のイベントを貫く概念を意識
自分が過去に開催したイベントはこれとか、これとか、エシカルファッション系のイベントも多いんですが、「エシカル消費やSDGsとエンターテイメントを掛け合わせ、誰もが自分ごと化しやすい社会貢献的なアクションを行なってきている」と大きくまとめました。四響祭もコロナ禍の行動制限の中で失われがちな人と人のつながりの安心安全な復活をテーマとしつつ、また公道開催によるターゲット顧客を限定しないエンターテイメントであったため、コンセプトの一貫性を担保できたと思ってます。

ポイント2、かけ算を意識
上のようなSDGs的な文脈の応募はたくさんあるだろうなと思ったので、独自性を強調できるよう、かけ算を意識しました。上にもリンクを貼ったこちらのイベントを行なっていたので、「一般的なソーシャルセクターではアサインの難しい人気テレビ番組に出演するバンド、SNSフォロワー数160万人以上のインフルエンサーバンドのアサイン経験があること」をアピール。このあたりは就活の感覚に近い気がします。出演いただいた方に改めて感謝+今までの活動がどういう風につながるかはわからないものです。

ポイント3、与信に好影響っぽい実績をまとめて提出
セミナー登壇やインタビュー、専門学校の非常勤講師の活動、ワークショップの専門資格を持っていることなど、「真っ当に活動している傍証になりそうなもの」を参考資料としてまとめて提出しました。こんな感じです。

ポイント4、すでに動いていることをアピール
単なる構想ではなくすでにアクションしていることを示すために、鎌倉のお店の方とお話した内容(「コロナ禍で集客が1/5になっている」)や、すでに鎌倉市や鎌倉市観光協会と協議していることをアピールしました。このあたりの感覚も就活に近い気がします。

ご興味がある方には適宜申請した文章や資料をお見せしますので、ご連絡ください。

2、警察との調整に必要な3ポイント

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四響祭は車道を使用するイベントだったため、鎌倉警察に申請をして、道路使用許可をとりました。はじめての経験だったのでかなり大変でした。次はもっとスムーズにできるよう、ポイントをまとめておきます。

ポイント1:だれの許可や同意が必要なのか把握する
窓口でお話しする時や電話で調整をする際、下記の方々とちゃんと話をしているのか、五月雨(一度に言われなかったので時間かかった)に問われました。

・鎌倉市観光協会
・鎌倉市
・江ノ電バス
・小田急バス
・鶴岡八幡宮

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