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216DAY -夜明けを待つ高校生-

 最近どうも創作の調子が悪い。前回新作の短編小説を投稿して(是非見てね!!)、だいぶ失速している。新しい作品の構想期間と言えば聞こえがいいが、結局投稿出来てないことに変わりはない。だが作家を自称している身として、調子が悪かろうと、作文を書くことをやめはしない。

 限界がないものなどありはしない。この世に無限は実在できない。あるとすれば宇宙や人間の精神とかであろうが、人間の精神にも、肉体的にモチベ的に限界がある。

 だがそこで限界を肯定し、目を背けてはいけない。むしろ否定するべきなのだ。人間における限界とはその時点での限界であって、人間は時間とともにあらゆることが変化している。その時が限界でも、一日おいてみればそれがそうでなくなったり、数日たてば限界などどこかに消え去っているかもしれない。

 「ゆく川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」という言葉が表す如く、時間は決して変化をやめないし、常に今この瞬間が同じであり続けることはないのだ。これを踏まえれば、限界なども変化する一瞬の一つに過ぎないし、「夏草や兵どもが夢の跡」という言葉の通り、その時間が過去を消し去ることも、この世界ではありふれている。

 この考え方を、自分はずっと頭にとどめおくことにする。自分の好調がいつまでも続かないように、不調もいつまでも続かない。果てしない夜があれば輝かしい朝が訪れる。影があれば光がある。自分はそれを信じて、今もタイピングする指を止めない。それは理想論かもしれない。時間が全てを解決してくれるほど、この世は甘い世界じゃない。

 だから行動する。朝を待つから寝る。光が欲しいから火を焚く。自分は作文を書くことをやめはしない。ルソー曰く、「生きるとは単に呼吸をすることではない、行動することだ」。

 こうして自分で自分を奮い立たせて、肌寒くなってきた高二の秋、今宵も新しい小説の構想を考える。

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