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【意味がわかると怖い話・16】おはいりなさい

ある都市伝説。
家の中から扉や窓に向かって「おはいりなさい」と言う。
扉や窓の外には人影や誰もいなくても良い。
そうすることで家の中にナニカを呼び込んでしまうそうだ。
そのナニカとは良からぬナニカかもしれない……。

この都市伝説を聞いた男は、面白半分に試して見ることにした。
深夜、窓のカーテンを開ける。
外に灯りはなく暗闇が広がるのみだ。

「おはいりなさい……おはいりなさい……」

男が窓に向かって声を発する。
しかし、案の定なにも変わったことは起きなかった。
ふっ……男は鼻で笑った。
なんだやっぱり何も起こらないじゃないかと。

男は寝る前にトイレへ行く事にした。
そして部屋へと戻ったあとカーテンが閉められているのを確認し、部屋の灯りを消してベッドへと向かった。

【ネタバレ】
男は気づいていない。
自分が開けたカーテンが、トイレへ行っている間に閉められていた事を。
いったい誰が?
彼は翌朝無事に起きられるのだろうか?

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