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去年まで大丈夫だったのに、いきなり花粉症になるのはなぜ?【Dr.クレヨンの医療コラム】

花粉が飛ぶ季節になると始まる
くしゃみ、鼻水、鼻づまり…😢
去年までは花粉症とは無縁だったのに、
あれ、私って花粉症だったの…!?

今回はDr.クレヨンがその理由を解説していきます🧑‍🏫


日本人のおよそ4人に1人が花粉症


スギなどの植物の花粉は、
2-4月にかけて飛散量が増加します。
この花粉が原因で生じるアレルギー症状を 、
「花粉症」 と呼びます。

医学用語では 「季節性アレルギー性鼻炎」
現在、日本人のおよそ4人に1人が花粉症
と言われています。


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花粉に接触するたび、体内に蓄積されるIgE抗体が原因

くしゃみ、鼻水、鼻づまりにしても、
目のかゆみ、充血、涙にしても、
いずれも外から侵入した花粉を取り除こう
とする過程で生じるアレルギー反応です。

花粉が目や鼻から入ってきて、
体内の免疫システムによって「花粉=敵」
とみなされると、
敵に対抗するための抗体が作られます。

スギ花粉に対する抗体は、
花粉に接触するたびにつくられるため、
少しずつ体内に蓄積されていきます…😱

蓄積量があるレベルに達すると、
生成されたIgE-スギ抗原複合体が、
免疫細胞の一つである肥満細胞 (マスト細胞)を
刺激することで、鼻水、鼻づまりといった
花粉症のアレルギー症状を起こすのです。


去年までは大丈夫だったのに今年から花粉症に

花粉に対する抗体は、
花粉に接触するたび体に蓄積されます、
その量がその人にとっての許容値を超えた時、
アレルギー反応を起こすのです。

つまり、"今年から花粉症になった"というのは、
花粉症発症寸前のレベルまで高まっている時に、
新たな花粉症シーズンを迎えた。
というケースが考えられます。

症状が出る前に、早めの対策が重要💫

一般にスギ花粉が飛散しはじめるのは2月です。
花粉症の治療は、
シーズンに重症化しないように、
症状が出る前から行う「初期治療」が効果的です。

アレルギー体質の方は要注意💫

IgE抗体は、
アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息
などとも関わりがあります。

こうしたアレルギー疾患のある方は、
すでにIgE抗体が体内に多く存在している
可能性があります。
現在複数のアレルゲン(アレルギーの原因物質)に
アレルギー反応を示す方が増えています。

アレルギー体質または
"花粉に対する抗体が陽性" の方は、
花粉症の発症により一層注意が必要です。

今回も、読んでいただきありがとうございました🌲
少しでもお役立ちになりましたら、
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Dr.クレヨンより🖍️

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