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大ちゃんの読書日記

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僕が書いた書評の記事の一覧です。
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2022年1月の記事一覧

人間の闇を絶妙にあぶり出す!本当に怖いのは人間というのがよく分かる名作、「闇祓」を読んで

人間の闇を絶妙にあぶり出す!本当に怖いのは人間というのがよく分かる名作、「闇祓」を読んで

とんでもない作品を読んでしまった!

今回紹介するのはこちら
「闇祓(やみはら)」辻村深月

辻村深月の作品のいいところはというと
色々いいところがあるのだが、
読んでる人の心をわしづかみにして
虜にしてしまうところでしょうか。

そこのところが神がかってますね。

はじめはふーんと第三者の視点で冷静に読めていたものが、途中から主役の気持ちが乗り移ってしまってどうにもならなくなります。

そんな著

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これでもかと有名な事件のオンパレード、生涯弁護人を読んでみた

これでもかと有名な事件のオンパレード、生涯弁護人を読んでみた

これは驚いた!

日本人だったら、誰もが知ってるだろう人や事件のオンパレード。当時のメディアの報道だけじゃなくて、当時の自分の状況なんかも思い出してかなりのボリュームなんだけど、一気読みしてしまった。

この本は、弘中弁護士が担当した裁判の記録である。しかも上下巻の2冊にわたる膨大な量。

弘中弁護士のことはなんとなく知っていたけど、自分が初めて意識したのは、この本にも書いてあるけど、カルロス・ゴ

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これからの時代を生き抜くための秘訣がこれでもかと書かれている、「自分の意見で生きていこう」

これからの時代を生き抜くための秘訣がこれでもかと書かれている、「自分の意見で生きていこう」

この本、今の時代に生きていくための秘訣が凝縮されています。

生きててつらいとか、苦しいとか感じている人はこの本読むことで救われる人もでてくるんじゃないの、とそんなことまで考えてしまいます。

今回紹介するのはちきりんさんの本。

ちきりんさんの本は過去に対談本ですけど、この本を一度紹介してます。

ちきりんさんは社会派ブロガーを自認していて、ツイッターのフォロワーは36万人います。とにかくすごい

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うーん日本の教育はこのままではまずいかも、そんなことを思わされてしまった「マレーシアに来て8年で子どもはどう変わったか」

うーん日本の教育はこのままではまずいかも、そんなことを思わされてしまった「マレーシアに来て8年で子どもはどう変わったか」

またまたマレーシアの教育事情に度肝が抜かれちゃったぞwww

これは以前やめる「練習が足りてない」の作者野本響子さんの本です。

この記事は、かなり反響があった記事で「やめる練習しないとね」みたいな話をされることが自分の周りで多くなりました。

前回の紹介した本は教育も含めたマレーシア状況について触れた本であったのに対して、これは作者の息子が具体的にどんな学校に行って、どんな勉強したのかの8年間の

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戦国時代を舞台にしたミステリーで、直木賞も納得だぞ!日本版羊たちの沈黙、「黒牢城」

戦国時代を舞台にしたミステリーで、直木賞も納得だぞ!日本版羊たちの沈黙、「黒牢城」

いやぁ、面白かった!

先日、今年の本屋大賞の候補作が発表されて何から読もうかなと思っていたが、直木賞の受賞作である「黒牢城」から読んだが、これが当たりだった!

戦国時代を舞台にしたミステリー小説まず、この小説戦国時代を舞台にしたミステリーという新しい分野を確立させたことでしょう。

時は、安土桃山時代、織田信長が天下平定へとひた走っていた時代、播磨の国の有岡城を舞台にしている。

主人公は荒木

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主人公の前向きパワーに元気もらえること間違いなし!「スキップとローファー」

主人公の前向きパワーに元気もらえること間違いなし!「スキップとローファー」

今回は、マンガです!

「スキップとローファー」

実はホリエモンが去年、今年のイチオシのマンガと紹介していて気になって読んでみたら、これが当たりでした。

主人公は田舎で神童と言われた女の子で、東大を目指して東京の高校に通うことになった子。この子が天然で東大卒業後、今どき官僚になろうとしてたりする。

しかも、入学式の日にいきなり迷子となり、遅刻しそうになって裸足で走ったり、

走ったから、学校

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