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本当に雑な改造を見せてやりますよ

ブリッジ裏のアルミホイルは両面テープで貼り付けられていました。もしやキャビティ内も、と思い軽くめくってみるとセロテープと両面テープでグチャグチャ。ティーンのキッズならこんな改造しそうな気がする。もしそうだとしたらこのベースの元の持ち主はいま頃60才手前ぐらいでしょうか。なにしてくれとんねん。

テープの接着剤が変色して黄色くなっているんですね。あまりにも汚いので全部剥がします。替わりに銅箔テープでも貼ってやりましょう。ボディの塗りもムラが激しくて雑なのでそのうちなんとかしたい。

ピックアップの配線もこのままを参考にはできなさそうなのでプレベの配線を勉強します。スイッチはLEDが光るようにするとかしても面白いかもしれない。ほかに何か思いついたらまた検討します。

まずはジャックを取り外して新しいものとワニ口クリップでつないで音が出るかどうか確認してみましょう。配線が正しくない、または断線している可能性もあるのでなんとも言えませんが何か情報は得られるでしょう。

で、ピックアップを調べていたらビニールテープで巻かれた部分がもう2ヶ所。根元近くで線を切られてつながれています。ポット近くにも同じようなつなぎがあったので二度継ぎ足しています。そしてシールド線じゃない。

これは私がトーカイ1号で最初にやったのと似た失敗ですね。もしかしてそれでノイズがひどくなったからこんなにアルミホイルをビッシリ貼ったのでしょうか。このアルミからもアースしていなさそうなので無駄骨に終わったのではないかと思います。

でもインターネットの無い時代によく頑張ったほうなのかもしれない。私も同じ轍を踏んでいますし偉そうにはできませんね。ある若者が改造に失敗して眠らせたままになっていたベースを、歳の離れた同じ趣味の人間が数十年の時を経てリサイクルショップのジャンクコーナーで拾い上げ復活させる。ロマンじゃないですか。トランスフォーマーに変形してもおかしくない。

でもヘッドのオモテを削ったのはなぜなんだ。ロゴが嫌だったのかな。フェンダーかギブソンじゃないと恥ずかしいみたいな文化が当時の若者間にあった可能性も考えられる。もしくはどちらかのロゴをDIYで書こうとしたとか。

このままにしとくのも寂しいから表面保護のためにも何か塗ってやろうかな。マッチングへッドにするとか。もしくは自分のロゴを考えて入れてみる。スイッチの存在とあわせてさらに謎度の高いベースになってしまうな。

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