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野菜を知る。旅とマフィンのレシピ

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doyoubiの食材を巡る旅とマフィンづくりの記録。 作り手の方を訪ね、食材を体験し、感じたこと。それがマフィンになっていくまでの過程を残していきたいと思います。
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#レシピ

10/23  長野県白馬村 のマフィン

10/23 長野県白馬村 のマフィン

10月下旬、長野県白馬村の「えいようフーズ」へ。

ここは写真家の栗田萌瑛さんが運営する、オーガニックの無人野菜直売所。白馬村に暮らす彼女が立ち上げた販売所です。29歳の栗田さんは、自分より年下とは思えない、なんとも強い芯のある方。もともと白馬でオーガニックマーケットの運営に関わっていて、地元の農業をもっと応援していきたいと思い、雲仙のタネトさんでのインターンなどさまざまな経験を経て、地元で有機栽

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「未利用野菜」で作るケーキ

「未利用野菜」で作るケーキ

伝承野菜農家 森の家の「甚五右エ門芋」と出会ったのは9月のこと。その時のお話はこちらの記事にまとめましたが、

その時に驚いたのが、甚五右エ門芋の中でもいちばん大きな「親芋」という部分は、出荷先がなく処分されているという話でした。

とろりとした柔らかい食感の子芋や孫芋に比べると、親芋は確かに硬く、
そのため同じ甚五右エ門芋として販路を作るのは難しく、消費する手段がないそうです。

けれどこの親芋

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山形 「森の家」甚五右エ門芋(じんごえもんいも)のマフィン4種

山形 「森の家」甚五右エ門芋(じんごえもんいも)のマフィン4種

9月下旬、小雨の降るなか山形・真室川町の伝承野菜農家「森の家」の佐藤春樹さんを訪ねました。ここで育てられているのは、伝承野菜「甚五右エ門芋」(じんごえもんいも)。

収穫された芋をその場で調理し、オーブンをお借りして4種のマフィンを焼きました。

まずは甚五右エ門芋の紹介を。見た目はいかめしい名前そのもののようにごつごつとした大きな塊。けれど中身は驚くほどとろりとやわらかい芋です。

部類でいうな

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山形 真室川町 「工房ストロー」(2)三次郎茄子と八角オクラ

山形 真室川町 「工房ストロー」(2)三次郎茄子と八角オクラ

9月の終わりに訪ねた山形・真室川の農家「工房ストロー」の髙橋伸一さん。勘次郎きゅうりを見た後は、広い畑を案内して頂きながら、旬の野菜たちに会いに行きました。

ちょうど収穫どきを迎えていた「三次郎茄子」は、身のぎゅっと詰まった丸いフォルムのなす。これも真室川に伝わる伝承野菜です。

火を通すと身がとろけるかと思えばそうではなく、しっかりした歯応えが残る果肉。みっしりした感触が新鮮でした。

三次郎

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山形 真室川町 工房ストロー(1)勘次郎きゅうり

山形 真室川町 工房ストロー(1)勘次郎きゅうり

9月の終わり。山形県の最北部、秋田との境にある真室川(まむろがわ)町へ行きました。

ここは多くの伝承野菜が残る町。「伝承野菜」とは、その地に古くから根づく固有の野菜です。

元々は農家さんが出荷用ではなく、自分たちが食べる用に細々と作り続けてきた野菜。
その価値が見出され「伝承野菜」として販路を作り、種を大切に残していこうとする活動が、真室川でも行われています。

と知ったようなことを書きました

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