見出し画像

ウサギのネックレスin辰年

『今年は辰年なのにどうしてウサギのネックレスをしているの?』

 年初で実家に戻った際に、母親から言われた一言です。

 私は長年ウサギをモチーフにしたトップのデザインのネックレスを愛用しています。

 ネックレスのみならず私は指につけるシルバーリングやブレスレット等のシルバーアクセサリーの類をよく身につけております。


 思い返せば、こう言ったシルバーアクセサリーの類は私が“厨二病”をゴリゴリに発症している時からです。

 当時は何となくシルバーがカッコいいな程度の認識で集めていたので、今になって思い返せば夜な夜な枕に頭を突っ伏して叫びたくなる程に小っ恥ずかしいデザインやチープ感がプンプンに醸し出ている物を身に付けていました。

 一旦“厨二病”が落ち着き、安物のアクセサリーの類は全て売却したかどこかへ葬り去ったのですが、20代前半の頃に再びシルバーアクセサリー熱が再熱し、コレクションするようになりました。

 勿論“あの頃”みたいな、ゴリゴリの十字架だったり、剣モチーフだったり、ドクロのデザインはとかは買わなくなりました。最近購入するのは、動物や図形、自然などをモチーフにした製品です。

 というのも、シルバーアクセサリーの歴史を紐解いていくと、紀元前の話まで遡ります。銀という材質そのものが“厄除け・魔除け”“守護”の意味を持っています。吸血鬼ドラキュラ公が銀製品が苦手というのは有名な一例では無いでしょうか?

 その上、銀という素材は柔らかく加工もしやすい為、歴史の中で様々な装飾が為され、宗教的な儀式でも利用されてきました。

 近代では宗教的な意味合いこそ薄れてきましたが、装飾に用いられたモチーフの持つ意味合いは、当時のまま引き継がれているような印象を受けます。

 宗教や国が違えばそれぞれのモチーフの意味合いも変わりますし、その中でも諸説ありますが、例えば“四葉のクローバー”を装飾モチーフとすれば“幸運”の意味を持っていますし、フクロウが装飾モチーフであれば“教養”を意味します。また、フクロウは日本的に言えば“不苦労”でも読めますから、困難を遠ざける願いが込められている場合もあります。

 上記はほんの一例ですし、先述もしましたが、アクセサリーの種類や身につける位置、宗派や国によっても意味合いが変わってきますが、動物や植物だけでは無く、数字や模様でも様々な意味や願いが込められているのです。


 ちなみに私が何故、ウサギモチーフのネックレスを愛用しているかと言うと、ウサギというのは飛び跳ねて移動する生き物です。このジャンプが“飛躍”“成長”・“発展”を連想させる為、より高みへという願いのシンボルになりました。また足自体が早く、悪魔や不吉な出来事から逃げるという意味合いもあります。

 また、ウサギは繁殖能力が高く、一度にたくさんの子供を産むので“子孫繁栄”の象徴でもあります。もっとも私の場合は子孫繁栄というよりかは、私の趣味の制作物が多くの方の目に触れて、種のように何かしらの波及が広がって欲しいという願いを込めて身につけています。

 他にも、ウサギの耳は長いので“情報収集能力に長ける”とか、罠にかかった際は足だけ残すのでウサギの足は幸運のシンボルだったりと、ウサギという1匹の生き物だけでこんなにも様々な願いや、幸運のシンボルであるのです。


 シルバーアクセサリーというだけで、一昔前のメタルバンドみたいな刺々しいイメージをされてしまう事があります。

 しかし実際は人類の長い歴史の中で願われてきた様々な事象に対する、魔除けとしての部分の方も非常に強いのです。

 2024年が始まりまだ数日ですが、本当に想像もつかない様な災害や事故が相次いでいます。天災の類のみならず、事故や事件・仕事におけるアクシデントというのは急に降りかかって来るものです。

シルバーアクセサリーを買えば間違いなく不幸にはなりませんよ!絶対に良い事が舞い込みますよ!とは言いませんが、明日は我が身という言葉があります。

 日々の生活や、仕事でのゲン担ぎとして、さりげなくシルバーアクセサリーなどの装飾品を身につけてみるのはいかがでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?