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ストーリーとしての競争戦略~情報価値を考える~ 「無意味」「嘘」「そして、その間・・」

今回私は、名作「ストーリーとしての競争戦略(著者:楠木建)」を元に自らの情報発信の中身について考えます。
本書の言葉を借りると、私の情報発信は「無意味」なのか「」なのか、「その間」なのかというところです。
私は、必ずしも経営に限って情報発信をしているわけではないので、すべてが当てはまるわけではないですが、勉強になる要素が多々あると思いました。今回は、この当たりに焦点を絞り、解説致します。

私自身、本記事にまとめ上げることで、超情報過多社会どのように情報発信していくべきかについて見直します。

1.無意味

「イノベーションで付加価値を付けよう」「差別化の武器としてブランド力をつけましょう」等は、耳障りが良いが自明の事実のためそれだけを口走っても意味がない

2.嘘

1.とは逆に、「こうやったらブランド力が向上する!!」というような「法則」を主張する類の情報は「嘘だ」。(理由は下記本文を抜粋)

(抜粋)・・・そんな普遍の法則があったら、成功要因の10割を理屈で説明できてしまいます。本当に一般性の高い法則があれば、その法則を取り入れて、それに従ってやっていればうまくいくのですから、経営などそもそも必要なくなります。「こうやったら業績が上がる」という法則は、大変魅力的に聞こえるのですが、こと経営に限っていえば、そうした主張はどこまでいっても嘘なのです。

3.論理

(本文抜粋)無意味と嘘の間に位置するのが「論理」なのです。経営や戦略を相手にしている以上、法則定立は不可能です。


ざっくりと言えば、著者は、こと経営に関しては「2割の論理」を理解することが、残りの8割に当たる「経営者の野生の勘」を磨くことに繋がると考えています。(その2割の論理が「ストーリーとしての競争戦略」です。)

この本は、他のノウハウ本とは異なり、上っ面だけのキーワードを嫌います。500ページに渡って読み手が、"考えを深められるよう"熱く解説しています。

私も「無意味」と「嘘」にならないよう、もっとよく考えたいと思いました!!

追記(少し中身の解説)
内容面では「事例の豊富さ(私はアスクルの例が好き)、四枚目のお札、賢者の盲点 」等が超一級品だと思います。今回解説しません。是非読んで味わってください。

以上(また、いつか続く) (笑)

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