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【殺陣オブ殺陣とは】 劇団☆新感線 「天號星」

早乙女兄弟のガチンコ殺陣をひたすら浴びる3時間でありました。最高オブ最高。

古田新太さん演じる善良で人を殺めたことのない旦那と、人殺しをただ楽しんでいる快楽殺し屋の太一くんが入れ替わるなんて、設定だけで萌える。

弟の友貴くんとは「薔薇とサムライ2」で入れ替わり済みなので、古田新太さんはこれで兄弟コンプです。←

そして役者さんたちが皆、通路を走り、通路で芝居をし、最後には通路で歌う!

え?通路だよ、ここ?

いのうえひでのりさん的に、一階席通路は全て「舞台」で、「観客は舞台上にたまたま座っている江戸のオブジェ」的存在なのだな、と途中で気付いてからは、なるべく大道具と化すように心がけました。

なんせ恐らく、1階最前の扉の前は、役者スタンバイエリアになっているのです。あくまでも推測ですが、開演前には使えた扉が、幕間で使えなくなっていたので、その可能性は高いはず。舞台が通路に伸びるなら、袖中も劇場内に伸ばしてしまえ!みたいな感じでしょうか。なんならそこで役者さんたちが休憩してる可能性すらありそうです。いや、ただの妄想ですが。

お話は、最近の新感線的にはシンプル目ではあるけれど、何しろ身体能力が超絶高い人を揃えているものだから、殺陣がひたすら凄い。これ見ちゃったら他が見られない。

山本千尋さんにせよ、早乙女兄弟にせよ、河原さんにせよ、腰をめちゃめちゃ落として重心低くしてからーの、目にも止まらぬ太刀筋を出せる人がこれだけ舞台面にいたら、もうどこに目線を持っていけばいいのか分からない。あんなに余分にくるくる回した挙句に、相手の喉元でぴたりと寸止めとか、どういうことよ。目が… 目が足りない。

しかも前述のように、通路にまで物語が及んだら、マジで180度以上の視界が必要… 

アニメのような剣捌きで閉じる1幕終わりなど、ふおっと変な声が出た。ごめんなさい、大道具の分際で。

入れ違った早乙女太一くんが、古田新太さんのぺたんぺたん歩きや、鼻をいじる仕草をご本人に寄せていたのも、見どころの1つ。(古田さんは、1ミリも太一くんに寄せておられませんでした!)でも久々に、古田さんの人殺しのドスの凄みが聞けたのは耳福でありました。

それにしても、殺陣が上手い人が、人を切ったことのないへっぴり腰な役をやるって相当難しいと思うのだけど、よくやるなー、すごいなー。

そして、太一くんの歌!(歌!)

ええっと、物語について、ここまで1言も触れておりませんが、それは2回目の観劇後に取っておくことにいたします!(2回目ある宣言)

過去の新感線観戦記録(の一部)

明日も良い日に。


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