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自ら火を灯し続けることで新しい体験を生み出したい|中屋祐輔

こんにちは、広報の木村です。前回の記事では、dot button companyがどんな事業を行っているのか紹介しましたが、今回はどんな人が働いているのか紹介していきたいと思います。

▼前回の記事はこちら

まずは、dot button company株式会社 代表取締役の中屋さんにお話を伺いました。会社を立ち上げた理由、仕事をする上で大切にしていることについてなど、普段は聞けないお話を聞いてみましょう!

dot button company株式会社代表/中屋 祐輔(なかや ゆうすけ)
体験を作る人。シナジーマーケティング株式会社にて「復興デパートメント」リブランディング、東北の若手漁師集団「FISHERMAN JAPAN」のファンクラブ担当、熊本地震の復興クリエイティブチーム「Bridge KUMAMOTO」理事。ほっとけないどう事務局。2017年4月よりdot button company株式会社を設立。
現在、ソトコトオンラインにて "体験にはいったい何があるというんですか?" 連載中。

プロデューサーとしての在り方

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ーーまずはじめに、自己紹介と普段どんな役割でお仕事をされているのかを教えてください。

dot button companyの代表・中屋祐輔です。代表といいつつ、私はプレーヤーでもあり、各プロジェクトのプロデューサーも担っています。

プロデューサーの役割は、お客様が課題と感じていることの本質を認識するのが第一であり、それに対して自分たちが蓄積してきたナレッジを組み合わせることで新しいシナジーを生み出すことだと考えています。もちろん、責任ある立場でもあるので最後の最後まで一緒に並走させていきます。

人や地域の課題を解決するため会社を立ち上げる

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ーー会社を立ち上げようと思った理由をお聞かせください。

会社員として様々なプロジェクトに携わる中で、「個人としてのノウハウを活かしてくれないか」と会社に属しながら個人への仕事の相談が増えてきて。会社員との両立も検討しましたが、組織に属してやるべきことは最大限やり切ったと自分の心の中から湧き上がり、悩んだ挙句、独立を選択しました。

けれど、仕事は私1人で到底できるものではなくて、会社のメンバーやいろんなクリエイターの方とタッグを組んで成果を出す類のものが多いんですね。パートナーの皆様に信用してもらうためにも、お客様に安心感を与えるためにも、法人格を持つ株式会社という形態にした方が望ましいだろうと思い、会社を立ち上げることにしました。

ーー昔から起業に興味があったのですか?

私の父親が会社を経営していて、子供の頃から商売の大変さを教えられて育ってきたこともあり、「将来会社を作りたい」なんて思ったことはなく。目の前の仕事に一生懸命向き合っていたら、今の仕事に辿り着いたという感じです。今思い返すと、父親が病気になってしまって、家族を安心させるためにも、まともに働こうと決意したことが人生の大きな転機となりました。

▼中屋さんのこれまでの経歴はこちらから確認できます

チャンスに備えて万全の準備を行う

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ーー起業をするつもりはなかったんですね。過去の体験を振り返ってみて、どんな出来事が印象に残っていますか?

小学2年生のときにサッカーを始めたんですが、クラブに入るのが遅かったので、後発組として追いかけていく小学生時代を過ごしていました。当時は「なぜ頑張っても認められないんだろうか」「自分はなんて非力なんだろう」とコンプレックスを感じていましたが、試合に出たい一心で練習を頑張って。大事な試合でゴールを決めてMVPをもらうこともありました。
※MVPの選出が無い試合や、練習試合では補欠なので活躍することもなく......。

その後、所属していたチームのコーチから卒業する際に、ベストプレイヤーに認定されました。コツコツ頑張っていたことや、人から評価されない部分も地道に行っていたことを認められて、とても嬉しかったです。
※当時いただいた有名チームのレプリカユニフォームは、今でも実家に残しています。

出番が保証されていなくても、チャンスが来たときに出られるように準備していた原体験があったので、仕事に就くようになってからも手を抜かずにすぐ対応できるように待ち構えていることが多かったです。

緊張感を常に持って生きたり働いたりすることは、とても疲れる生き方だとは思いますが、止められません......。少しはリラックスして仕事ができるように成長したいと今も、もがき続けています。

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ーー他にも仕事をする上で大切にしていることはありますか?

これは地方のアパレル小売り店のアルバイトから始めた仕事のキャリア形成に影響しますが、仕事は本気でやれば成果に繋がると思えた反面、気を抜くと分かりやすいくらいにしっぺ返しをくらいます。これは責任のある仕事を任されるようになればなるほど顕著で、楽観的に捉えてしっぺ返しで巻き返すことほど、心労やエネルギーを奪われる仕事はないです。そういった経験から、最悪のケースを想定しつつ、最善策を常に提示し続けています。それはネガティブではなく、みんなが何事もなく安心して働ける環境を作っていることでもあると思っています。

コロナウイルスの影響もあり、事業で大変な苦労をされている人や、考えることをしたくなくなる人が増えてしまうことを危惧しています。そんな人たちに愛を持って接していきたいなと思っていて。これまでに巨大地震や、大雨洪水災害、疫病の流行、金融危機などの非常事態に陥ってしまったとき、歴史を振り返ってみても大きな転換点になっていることは明白です。前時代的な慣習や仕組みから脱却し、本質的な課題解決のために誰かが立ち上がらないといけない。

私には小学校の頃の体験や、父親が商売をしていた経験があるので、厳しいときになんとか立ち向かっていきたいという情熱が溢れてきます。中屋がやらなくても誰かがやることだとは思いますが、「自分が生きてきたこれまでの人生をかけてでも私がやりたい」と心から湧き上がる謎の生命力に浮かされているように感じることがあって。「わからない、できない」ではなく、問いの立て方を1番重要視しながら、解決方法について柔軟に変化、変更する方法がこれからの不確実な時代ではとても大切だと日々感じて仕事をしています。

ピンチをチャンスに変えるために自分自身の引き出しを増やす

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ーー「ピンチをチャンスに変える」これは社内で何度も伝えてくれていることでもありますよね。最後に、社員に伝えたいことや仕事に対して悩みを抱えている人に伝えたいメッセージはありますか?

今はコロナウイルスの影響が多くの人にとって最も困難な事象だと思います。けれど、そういうときは世の中のパワーバランスが変わるタイミングなので、ここで頑張ることで後から振り返ってみると、「あの時に真剣に考え抜いて行動したから今の自分や社会があるんだな」と思える日が来ると信じています。これまでのキャリアを私自身が振り返ったときも、あの困難を乗り越えたから次もなんとか乗り越えられるという自信に繋がっているんです。

最近では、瀧本哲史さんの『2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義』が一部で話題になりましたが、まさに自灯明(じとうみょう)という言葉がとてもしっくりきていて。自分を信じられることで周りをも照らす存在でありたいと思っています。

「人生の中でどんなことを大切にして仕事をするのか。困った時に頭が思考停止になる時間をいかに減らすか」。わからないことがあるときは、自分の頭で処理する際に欠けているパーツがあると考えることで、解決できる部分もあるんです。それが本なのかもしれないし、違うコミュニティでの会話かもしれない。本はストレートに整理されているから読むべきタイミングで読むことによってその人の力になります。

もともとバンドをやっていたので、当時はCDを買ってライナーノーツ(※CDのジャケットに付属している冊子等に書かれているアーティストの解説)を見るのが好きでした。

本も引用元まで辿っていくと書いてあることのさらに奥行きまで見えてくる。dot button companyのビジョンやミッションである多様性や視座の原点はそこにあったのだと思います。

とにかく私から言えることは、不確かなこの時代の中でも懸命に自分と向き合って、他者にとって何か価値が提供できる人になれば、それで十分素敵なことだと思っています。

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