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架空書籍紹介(99冊目~105冊目)

100冊目記念とか特に考えてなかった。
同時に進めている短歌シリーズでは、生活から題材を取った方が出来がよく、逆に架空書籍シリーズでは、生活を題材にするといまいちな気がする。

99冊目「動物園」

犬と猿と雉と人と鬼の檻が並んでおり「昔話『桃太郎』をイメージしました」と看板が立っていた。宇宙象の餌やりの時間だというので象の檻に行ってみると、たくさんの星々を食べさせていた。文明の発達した星を特に好むという。客たちは黒い影だった。白い影もいた。


100冊目「敢えて塞ぐ健康法」

目を瞑ればいつの間にか眠ってしまうように、意図的に五感を塞いで神経を休ませる健康法。耳を塞いで嫌なことを聞かないようにする。口を塞いで余計なことを言わないようにして争いを未然に防ぐ。鼻と口を同時に塞いではいけない。健康どころではなくなるから。

※「プチ入院」という概念を知る。自宅でただただ横になること。子どもたちがデイでいない日に実施。

101冊目「スマホはマウスで操作しよう」

スマホのタッチ機能が衰えたが、修理も買い替えもせずにBluetoothマウスを使用することにした著者による、スマホとの付き合い方の話。ゲームに時間を奪われなくなった、遠方からの操作が可能に、ほぼタッチ機能が壊滅しても操作できる、など。実体験。

※絵では優先感を消しきれなかった。実際にはマウスがないとどうしようもないレベルになってきた。


102冊目「積読の果て」

積読問題を解決するために地球規模で取り組んだ記録。積読本の崩壊の危険を防ぐために、地震をなくした。家からはみ出した書籍を濡らさないように、雨も降らないようにした。地球からはみ出した積読本を宇宙空間で保存できるようにした。積読のおかげで人類は進化した。

※みんなのフォトギャラリー向け「積読」からの派生。積読を消化する気は一切ない世界の話。


103冊目「断片たちのその後」

戦う司書サイボーグ、女子高生キックボクサー、中年男性の絡みしか書かない文芸部部長など、小説の断片に出てきた登場人物たちのその後。ある者は別の話の脇役として登場し、ある者は原形を留めない形で再利用されていた。未完であろうと物語は続く、という話。

※実際すぐ「中年男性同士の絡みしか書かない文芸部部長」の話を書く。
「憧れの文芸部部長に手錠をかけられる話」#シロクマ文芸部


104冊目「夏休み最終日アンソロジー」


夏休みの最終日を題材にした短編小説を集めたアンソロジー。宿題の仕上げに家族で四苦八苦する話、夏休みの間の冒険の最終決戦譚、観察することを忘れられたアサガオが子どもを呪うホラー、読書感想文を書かせようと文豪
が復活する話などを収録。

※こちらもみんなのフォトギャラリー用「夏休みの宿題」からの派生。


105冊目「読書完走文」

ひたすら読み終えた本の題名を書き連ねた本。「私は『草枕』を読み終えた。私は『死霊』を読み終えた。私は『決壊』を読み終えた。そこには感想はない。そこには感情も読み取れない。その膨大な読書完走記録は、感想文を完走文と勘違いした小学生の夏休みから始まった。


入院費用にあてさせていただきます。