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20220124|名刺代わりの小説10選。作品との出会い書いています。

何を書こうか迷った時は、自分の好きな事を書けばいい。
名刺代わりの小説10選、行っときますか。

思いつくまま行ってみます。

容疑者Xの献身/東野圭吾

映画が先だったはず。
なんだったかな、多分テレビ放送だと思う。
観よう!と思わずにチャンネル変えて、
なんとなく見てたんじゃないかな。
映画のラストがとんでもなく切なくて、
堤真一さんが素晴らしい演技を見せてくれた。
それが印象的だった。
のちに、原作は小説だったと知り、早速読む。
映画を見たので登場人物は頭の中では映画のまま。
映画と違うのは自分の読むスピードによって場面が速くなること。
自身で場面の切り替えやスピードを変えることが出来ること。
これが読書の楽しみか!?
と気付き、当時は興奮しました。
小説を読み、また映画を見て更に内容理解。

以降、東野圭吾作品は小説読んで映画見てを繰り返す。
麒麟の翼とかいいですね。真夏の方程式とかもいいですね。


夜市/恒川光太郎

ジャケ買いです。
なんとなくホラー小説ってあんまり読んだ事がなかった。
本がちょっと薄く、金魚がきれいだなぁって思って、
これなら読んでもいいかなぁと思った一冊。

話が2本だてになっているのが知らなかったけど、
どちらもぞっとする面白さだったな。
普段ホラーは読まないので、ライトな感じで楽しかった。
お伽噺的な世界観。
ジャケットと同じような色合い。
仄暗いけど、金魚のような赤オレンジな灯りが見えるような
見えるんだけど見えないような
ゆっくり怖い感じの小説。

気づいたらその日に読破してしまい、
あっという間に時間が過ぎてしまった記憶。
久々に集中できて読書楽しかった〜と思わせてくれる一冊でした。

さよならドビュッシー/中山七里

こちらも映画が先。
昔、深夜放送?の映画を途中から観て、
最近Amazon Primeでもう一度観て、
原作が小説だと知って速攻買って読んだ。
こちらも映画見たから、登場人物や世界観は頭の中でばっちり。
主人公の美少女感。岬先生のキザったらしい感。
泣いた〜。
映画泣けたけど、小説でも泣いた〜。。
ものすごく物語が綺麗なので、ぜひ読んでもらいたい。

が、ちょっと注意が。
さよならドビュッシー
おやすみラフマニノフ
いつまでもショパン
このシリーズ読んでいて、今は
どこかでベートーヴェンを読んでいる。
岬洋介シリーズ、めちゃくちゃ読みやすくて面白いのだが、
演奏している音楽の描写がめちゃくちゃ詳しく描かれている。
ちょっと長いなって個人的に思う。
申し訳ないがちょっと読み飛ばしてる。
本当は、曲の表現などは読んだ方が面白いと思うのだが、
僕的には音楽よりも先の展開が知りたすぎる。
だからちょっとそこだけはサラッと読むようにしている。

ただ、文書がわかりやすく読みやすい。
シリーズを読破してしまいたい!と思う。

アリス殺し/小林泰三

これもジャケ買いです!
だいぶ前から発売されているのはチェックしていたのだが、
ジャケットのデザインと、アリスという名前。
なんとなく、御伽話?ちょっと幼稚なのかな?
そんなイメージがあったので本屋行っても選ばなかった。
そんなん考えてたら、
クララ殺し
ドロシィ殺し
ティンカーベル殺し
と、色々とシリーズが発売され
「あ、多分面白いんだな〜」
って感じてた。

たまたまブックオフで安かったので、読んでみようと思ったら
めちゃくちゃ面白くてハマった。
トカゲのビルが本当に可愛くて仕方ない。
イライラしないけど、なぜこんなに話が通じないのか?
そう思いながらのラストはなかなかの描写だった。
えぐい事をサラッとあほらしく描く。
これが面白かった。

結局シリーズも読みまくっていて
次はティンカーベル殺しを読みたい。

※中学生になる娘にアリス殺しを進めたら面白い!って言ってくれました。

こばなしけんたろう/小林賢太郎

市立図書館で見つけて即借りた本。
ラーメンズのお二人が大好きだったので、
ファンとしては絶対に読んでやろう!と思った。

本を取ってすぐ気づく、賢太郎ワールド。
ページの色がところどころ違う。
黒ページが入っていたり、なんでしょ?
短編集なのだが、その話の内容によって
紙の色や質感を変えている。
ビジュアルも重視されているので、
文の表示も工夫されている。

ラーメンズの舞台のように、
ブラックっぽく、不思議っぽく、
そして当たり前の文化なのですが?という世界観を作ったり、
何かの取扱説明書のようなだったりと、とにかく面白い。

数冊一緒に借りてしまったので、
じっくりと読めずサラッと読んで返却してしまったので
ぜひ今度はじっくり読んでみたいと思わせる一冊。

有頂天家族 二代目の帰郷/森見登美彦

森見登美彦作品は様々読んで、四畳半神話大系と迷ったけど、
こちらを選ぶ。
狸と天狗と弁天のお話。
天狗様がめちゃくちゃ面白くて、
本を読んで初めて声出して笑ってしまいました。
情けなさというか、弁天への愛というか、狸たちのやりとりというか
全てがおもしろかった。

有頂天家族が一作目で、こちらはその続き。
二代目が帰ってくることによって巻き起こる物語だけど、
森見登美彦ワールド全開なので、めちゃくちゃ面白かった。

森見登美彦作品、初めは夜は短し恋せよ乙女を読んだ。
以降、聖なる怠け者だったり、夜行だったりを読む。
夜行はめちゃくちゃ不気味だったけど、
それ以外は独特なのほほんとした感じの物語。
電気ブラン、呑んでみたいです。

とっぴんぱらりの風太郎/万城目学

愛する万城目学作品で最高に読み応えがあった一冊。
辞典のような厚さ。
時代小説。
ファンであるけど、これは絶対に読まない!
と思っていたが、やはりファンであることを証明したくて購入。
読んでみたが、あまりの厚さに一回断念。
いや、2〜3回断念している。
というのも、僕の読み方が、ちょろちょろ読んでいる派。
ガツっと読み進むのではなく、毎日ちょろっと読む。
この毎日と書いたけど、日によって数日空いてから読んだりする。
そうなると、誰がどうなって、あれこいつ誰だっけ?
あ〜、確かこうなっていたような気がするとか、
内容が入ってくる前に思い出さなきゃいけなくて、
確認しようと読んだページを戻ってみるけど
どこに書いてあるか分からず、手間取ってしまい、
結局最初から読もうかな。。
でも長いな。。。
ちょっと断念しよう。
なんてことをしており、
気付けば購入してから数年経っても読みきれずにいた。

意を決して毎日コツコツと読み進め
ようやく読了した時の達成感たるや!
主人公の風太郎、どうなったんだろう。
出てくる登場人物も愛らしくて素敵。
でもやっぱり抜けているけど、人間味のある風太郎がいい。

素晴らしいから映画にならないかな。
大長編でやらないかな。
映画になったら絶対見たいな。

蜂蜜と遠雷/恩田陸

前々から知っていたけど手が出なかった作品。
だって本は厚くないけど、文章めちゃくちゃ多いんだもん。
ピアノの話って事だから絶対に堅苦しい。
恩田陸作品、すごく読みやすいし、夜のピクニックとか大好き!
と思ってるけど、でもやっぱりピアノの話はちょっと。。。
と思ってた。
中山七里作品とは違ったクラシックピアノを扱った作品だけど、
読み進めたらスルスル読んでしまう面白さ。
こちらも音楽の表現が長いのだが、なんとか読みこんでいこう。
我慢しながら読み進めていたけど、面白かった〜。
こんな内容だったのであれば早く読むんだったと思った。
その後を描いた、祝祭と予感も図書館で読んだ。
もう、すぐ読んだ。
それぞれのその後を描いてくれるのはありがたい。

曲に対しての知識量がめちゃくちゃ豊富で圧巻。

面白かったのが、こちらを読むのが先だったのだが
中山七里作品のいつまでもショパンと舞台がちょっと被る。
それが自分だけだが知る、
どちらも読んだというご褒美みたいで嬉しい。

その後の話、祝祭と予感とセットでぜひ読んでみてもらいたい

サヨナライツカ/辻仁成

20代前半で読んでしまった作品。
まだ今の僕のように、そんなに読書に頓着してない。
でもなんとなく、読んでみようかなって選んだ本。

え!?こんな内容なの!?
めっちゃ堕ちていく感じじゃん!
なんか、いいの???
え、大丈夫なのかな?
なんて心配をしながら、でもドキドキして読んでしまった。
離れてしまう時、
偶然再会する時、
そしてまた離れてしまう。
恋愛ってこんなに切ないんだっけ。
想いあっていても結ばれない物語ってあるんだって、
なんとなく、密かに憧れてしまった、
そんな価値観が狂っちゃいそうな切ない一冊。

舞台となるタイの魅力が詰まっていて、
感化された僕は映画もみた。
そこで初めて主演の西島秀俊さんを知った。
中山美穂さんとの熱いシーンはドキドキしながら見たなぁ。

中田永一/くちびるに歌を

順不同に小説をあげたけど、これが最後か。。
乙一さんのペンネームが違う作品。くちびるに歌を。

乙一作品はGOTH、暗いところで待ち合わせ、死に損ないの青
読み漁ったけど、夏の花火と私の死体が一番面白かったかな。
もっと乙一作品みたい!と思って調べていたら、
どうやらペンネームを変えて作品を書いているらしいと気づく。

それがこれ。
めちゃくちゃ青春小説だった。
憧れるというか、学生時代、こんなだったかな〜って。

吹奏楽部所属して高校3年間は音楽に浸かっていたらから、
合唱部で大会を目指すという舞台は、共感できた。
ラストのハートフルな場面は今思い出してもゾクゾクする。
感動の涙。こんなに音楽って素晴らしいんだろうな?
と思って読んでいた。

読み終わって調べたらAmazon Primeで映画発見。
映画もしっかり観た。
映画もラストシーンは最高だった。
こんな場面に居合わせてたら絶対に感動で泣くだろうな。
主人公の立場だったら、どんな顔で歌うんだろう?
親の立場だったらどんな顔するだろう?

酷評レビューもあったけど、僕はこの映画良かったと思う。

もっと本はあるけど、今回はこの10選。
思いつきの割にはスラスラと書けた。
気づけば結構時間使った。
集中した。
面白かった。
共感してくれた人がいればいいな。
読書は面白い。
今読んでいる、教団Xと、どこかでベートーヴェン読み終えたら、
また書こうと思う。

この調子で、音楽、ゲームもそのうち書いてみよう。
楽しい時間、ありがとうございました。



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