世界3位の半導体ファンドリーが「後工程」メーカーと提携
世界第3位の専業ファンドリーUMC(聯華電子)がLCDドライバーOSATのChipbond(頎邦科技)の株式9%を取得した
🟩世界3位の半導体ファンドリーUMC
半導体ファンドリーUMCが、LCDドライバーOSATのChipbondの株式を取得した。それにより両社は戦略的パートナーとなった。モバイルおよびタブレット向け、AR / VRデバイスの拡大しています。UMCはChipbondの扱うディスプレイドライバービジネスが成長を取り込むのが狙いです。
Chipbondは半導体「後工程」の専業企業で最新のOSATのランキングでは世界10位の企業です。
なぜ「前工程」ファンドリーのUMCが、「後工程」の専業メーカーとパートナーシップを結ぶのでしょうか。
🟩「前工程」と「後工程」の統合に注目
半導体はムーアの法則に従って、ウエハーにトランジスタを高集積化することで成長を続けてきました。トランジスタ密度の増加が衰えるにつれ、チップメーカーはパッケージング技術に注力し始めています。そのためファウンドリ企業は「前工程」と「後工程」の統合した、独自のパッケージング技術を開発しています。
世界最大のファウンドリであるTSMCも、後工程のである3Dチップ開発の拠点を日本に作ることにしています。
🟩ドライバICと化合物半導体に焦点
UMCは0.6umから22nmプロセスの比較的レガシーのプロセス技術を扱っています。ドライバICの後工程ではChipbondと以前から協力していました。今後両社は、前工程と後工程のプロセス技術を統合し、より高周波数で低消費電力のためのドライバーICを開発することを目指しています。また両社はパワー半導体、無線用IC向けの化合物半導体向けのGaAs、SiC、GaNなどの化合物半導体にも協業拡大していく予定です。
🟩まとめ
半導体前工程と後工程の統合するためUMCはChipbondの株式を取得した
先端プロセスを持っていないUMCだが、特定分野に集中して付加価値を高める戦略をとるようだ。
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