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三菱電機パワー半導体の大口径化に着手
三菱電機「パワー半導体」大口径化に着手、12インチウエハーライン新設
🟩三菱電機パワー半導体の大口径化に着手
三菱電機は広島県福山市のパワー半導体工場に、12インチウエハーラインを新設する。従来のパワー半導体前工程は6インチと8インチラインでしたが、ウエハ大口径化も含めて生産能力を2倍に引き上げる方針です。
🟩パワー半導体への需要が増加
省エネや環境保護志向により、低炭素社会実現が世界的なテーマとなっている。そのため電力を効率よく制御する、パワー半導体の需要は増加していている。欧州勢に後れを取っていたウエハーの大口径化に着手して、生産能力増産とともにコスト削減を狙う。
🟩シャープから買収した福山工場に新設
シャープから買収した福山工場は、現在パワー半導体製造に転換している。2021年11月からパワー半導体の生産稼働予定です。その福山工場に12インチウエハー対応の、パイロットラインを導入する。福山工場の総投資額は土地・建物取得費用を含めて約200億円となります。
🟩ライバル勢も12インチ化に
パワー半導体の世界シェアはトップが独インフィニオンとなっている。2位以下、日本勢と海外勢が拮抗してシェアを争っている状況です。
欧州勢の動き
12インチウエハーについては、独インフィニオンが先行し量産している。またスイスのSTマイクロも、イタリアに12インチウエハー対応工場を建設中です。
日本勢の動き
東芝が石川県能美市の工場内に、12インチウエハー対応のパイロットライン導入を進めています。東芝は12インチラインを2023年度上期の稼働を予定しています。また富士電機は12インチの技術開発を続ける一方で、当面8インチ中心に投資を加速する方針です。
🟩まとめ
三菱電機はパワー半導体の需要に対応するため、12インチウエハーに大口径化に着手した
パワー半導体のシェアは各社で均衡しているので、コスト競争などで大きくシェアが変わる可能性がまだまだある。パワー半導体以外で300mmウエハが普及しているので、長期的に見れば大口径化することで必ずコストは削減できるはず。日本勢もしっかり投資をして、世界のメーカーから取り残されないようにしてほしい。
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