ポール

クリエイティブディレクター/コピーライター 2006 YOMIKO 2019 Cyb…

ポール

クリエイティブディレクター/コピーライター 2006 YOMIKO 2019 CyberAgent 2022 独立 ノンアルコールバー マフラーしまい髪研究所 2022年世界一周 リモート映画の脚本なども

マガジン

  • 今日もコピーが書けません

    コピーライターの日々。 ※もちろんフィクションです

  • 国内ぶらぶら旅行

    国内をぶらぶら旅した記録です

  • 旅づくりワークショップ 〜土佐山 DEEP TOURISM〜

    2023年の1年間、高知県高知市から30分で行ける山、土佐山に通い、そこでのDEEPな体験をツーリズムとして形にしようとしたワークショップ。山姥の伝説、源流で飲むコーヒー、草刈りの競技化、その後のお月見、猪の丸焼き、山のお手入れ、ゆずおちょこ、などなど、そこにしかない旅がありました。

  • 2022年ふつうの旅

    2022年に行った世界一周の記録

  • しごとまわり

    仕事まわりの話です

最近の記事

「今日もコピーが書けません」第7話:悪夢の社内競合

2015年のことだ。その年は、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が公開され、欧州に難民危機が訪れ、エルニーニョ現象などによって世界の平均気温が過去最高を更新した。そんな年だった。 中堅広告代理店でコピーライターとして働くPは、大手自動車会社Uの仕事に忙殺されていた。自動車の広告は、会社の中では花形であり、すべての仕事が大きな予算と規模で、やること、考えることは無限にあった。TVCMはもちろん、キャンペーンサイト、グラフィック、SNS、店頭イベント、グローバルで流す展示会

    • 「今日もコピーが書けません」第6話:大航海時代

      2019年、それは、 ・新元号「令和」元年 ・消費税10%に増税 ・イチロー引退 ・米津玄師「Lemon」発売 ・「アベンジャーズ・エンドゲーム」公開 の年である。東京オリンピックを1年後に控え、何かいいこと、新しいことが始まる予感に溢れた年であった。年末までは。 「はい、かんぱ〜い!」ワイングラスを顔の高さまであげ、3人の女性が飲み始める。ポルトガルのワインが名物のバルで、1人の男と3人の女性がテーブルを囲んでいた。クリスマス前の街はイルミネーションがキラキラと光り、すべ

      • 「今日もコピーが書けません」第5話:ガンジス川のデルタ株

        2022年、それは、 ・世界的にコロナのパンデミックが収束しつつある年 ・ロシアのウクライナ侵攻 ・Ado「新時代」発売 ・「トップガン・マーヴェリック」公開 の年であり、世界に襲いかかった災厄がよくも悪くも日常になってしまうほど、悲劇的な出来事が多かった年だった。 「薬は飲まない方がいい。ココナッツで熱は下がるよ」流暢に日本語を駆使するインド人のガイドDはそう言って、ガンジス川沿いのストリートフードをいくつか買ってきてくれた。ビニール袋に入ったインドカレー、ライス、スパイ

        • 「今日もコピーが書けません」第4話:空飛ぶ三角関係

          2002年、それは ・ユーロ通貨の開始 ・日韓W杯共同開催 ・エミネム「Lose Yourself」発売 ・Dragon Ash「Life goes on」発売 の時代であり、ライブドアがホリエモンに事業譲渡され、ITという言葉が世の中に出始める。何か世の中が変わりそうな雰囲気が溢れている。そんな時代であった。 プロペラは順調に回り続けている。骨組みだけのコックピットの揺れをスタッフが抑えている。パイロットのNは苦しそうな顔でペダルを漕ぎながら言う。「やっぱ重いな」操舵系を

        「今日もコピーが書けません」第7話:悪夢の社内競合

        • 「今日もコピーが書けません」第6話:大航海時代

        • 「今日もコピーが書けません」第5話:ガンジス川のデルタ株

        • 「今日もコピーが書けません」第4話:空飛ぶ三角関係

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        • 今日もコピーが書けません
          7本
        • 国内ぶらぶら旅行
          24本
        • 旅づくりワークショップ 〜土佐山 DEEP TOURISM〜
          10本
        • 2022年ふつうの旅
          40本
        • しごとまわり
          5本
        • 空想仕事調書
          4本

        記事

          「今日もコピーが書けません」第3話:クリエイティブ・ディレクターはつらいよ

          2016年。それは、 ・トランプが大統領に初当選 ・ボブ・ディランがノーベル文学賞受賞 ・AKBと乃木坂と嵐のみでチャートの TOP10を占める ・「君の名は」大ヒット の年である。徐々に働き方改革が進み始めており、 これまで語られてこなかった「効率化」が、 広告代理店にも浸透してきている時代でもあった。 「揃ったか、おい、P、早く座れ」クリエイティブ局長のSが、クリエイティブ・ディレクターを集めて会議を開いている。局長の机の後ろには書道の張り紙があり、「想像力」と書かれて

          「今日もコピーが書けません」第3話:クリエイティブ・ディレクターはつらいよ

          「今日もコピーが書けません」第2話:シルク・ド・ソレイユ

          2010年、それは ・尖閣沖で中国漁船と衝突 ・80円に近い円高で市場介入 ・西野カナ「会いたくて」大ヒット ・マル・マル・モリ・モリ の年である。これは、まだ「コンプライアンス」という言葉なんて誰も知らなかった時代の物語だ。 「もし、クリエイティブ配属じゃなかったらどうする?営業に配属されたとしたら?」最終面接。ダブルのスーツに髭をたくわえ、貫禄のある体型の、いかにも役員、といった風貌のおじさんにそう聞かれ、間髪いれずにこう答えた。「営業こそ、クリエイティブな職種だと思っ

          「今日もコピーが書けません」第2話:シルク・ド・ソレイユ

          「今日もコピーが書けません」第1話:皆殺し

          あらすじ コピーライターとして働くPの仕事奮闘記を、①若手時代②営業時代③CD時代④学生時代⑤独立時代の5話に分けて構成。はやくコピーが書きたいのに、なぜか遠回りばかりしてしまう。でも、その遠回りがないと、コピーというものは書けないのかもしれません。 第2話 https://note.com/door13/n/n908a7160f7ad 第3話 https://note.com/door13/n/nf80ec4027b59 第4話 https://note.com/door

          「今日もコピーが書けません」第1話:皆殺し

          GYOMUHOKOKU202405

          2024年も1/3が過ぎましたね。年初から何をやっていたのか業務報告です。フリーランスなので、報告連絡相談することがなくて最高なんですが、その分ぼーっとしてると何してたんだっけ?状態なので、ここに記します。GWと平日の違いがまったくない。(いい意味でも悪い意味でも) サブスクCD CD=クリエイティブディレクターのこと。相変わらず「クリエイティブ相談乗り放題」を数社。代理店時代とは違って、より「準社員」的な立ち位置になるので、健全なマインドで仕事が進んで気持ちいい。ABC

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          山菜採りはめっちゃサバイバル

          山菜採りを舐めていた。小高い丘にピクニック気分で入り、ほんのちょっと山菜を摘んで、そしたらすぐに天ぷらにして、ああおいしい空気もいいし、的なライトアクティビティだと思っていたから。 甘い考えだった。 今回でラストになる高知土佐山での旅づくりワークショップ。「山菜クエスト」と称して、土佐山の野山を訪ねた。桜は満開であり、天候は温暖。山菜採り日和である。 山や畑に入れさせてもらい、タケノコやタラの芽、クレソンなどを採らせていただく、ゆるふわ楽しいイベントかと思いきや、いきな

          山菜採りはめっちゃサバイバル

          七肉粥のつくりかた

          七草粥だと気合いが入らない気がしたので、七肉粥にしてみた。 材料 牛肉、豚バラ、鶏もも、鶏むね、手羽、ウィンナー、ハム 手順 1.肉たちを3cm程度に刻みます。手羽は半分に。 2.フライパンに油を少しひいて炒めます。ハイブリッドされた肉の脂が跳ねるので注意。 3.少しの塩と胡椒で胃に優しく仕上げます。 4.おかゆを温めて、上に肉をかけてできあがり。 手羽を入れた方が出汁が出て参鶏湯みが出るが、食べにくくもなる諸刃の刃。胃腸に喝を入れて今年もがんばります。

          七肉粥のつくりかた

          2023年よかったコンテンツ

          今年もたくさんのコンテンツを味わった。ずっと日本にいたし。それらを振り返ってみて、なんらかの傾向というか、自分自身の状態と社会や時代とを、こう、うまいこと、ミックスしたような文章を書いて、知的やな〜鋭いな〜と思われたい記事です。ハードル。 映画TAR 見終わってから「あれはなんだったんだろう?」と何度も反芻した映画。この映画の味わい方、楽しみ方はどこにあったんだろう。感じたことのない面白さを受け取って、体や心に染み渡るまで少し時間がかかった。新しいものは、そうやって、自分

          2023年よかったコンテンツ

          GYOMUHOKOKU2023

          仕事も無事納めまして本格的にヒマです。この年末の空気感好きです。久しぶりにあの人に会おうかな〜みたいな突発的な連絡や、年末年始あたりの予定をゆるゆる決めるべく、実家や中高の同級生数人とちらほら連絡したりして。 2022年は半分旅に出ていたので、実質的には今年がフリーランス1年目?みたいなところあると思ってます。その業務報告です。大丈夫です。生きてます。めっちゃ儲かったり、激務で死にそうになったり、人格が変わったり、狼のような目つきになったりしてません。めちゃくちゃ通常運転で

          GYOMUHOKOKU2023

          今年買ってないけどよかったもの

          今年買ったものの中でよかったものを並べていく、やや自慢的でもありレコメンドが役に立つ的でもある、定番の記事。本当は自分も今年買ってよかったものを並べて、センス見てくれ!ええやろ!TOKYOのライフスタイルやで!ってやろうと思ったけど、買ったものが活躍するタイミングに時差があった。すんげえ前に買ったのに、今年活躍したモノたちがあった。それらのことを紹介したい。今年買ったものも、もちろん入ってます。 α7cⅱ SONYのミラーレス一眼カメラ。今まで使っていたカメラはα7sⅱと

          今年買ってないけどよかったもの

          土佐山モンスターハンター入門

          今回の旅づくりは、「土佐山モンスターハンター入門」。つまり、狩猟である。イノシシを狙った罠を事前に設置しておき、それらを周ることで、狩猟の前後を体験する。 狩猟の一連を教えてくださる達人は、土佐山在住の高橋正蔵さんと高橋幹博さん。それに、幹博さんの孫のかずとくんも。 自治体によって、一人につき、罠の設置数は30箇所までと決められており、設置する箇所には白い札を下げることになっている。ゲリラ的に狩猟をしていいわけではないのだ。 達人によると、獣道にも本線と支線があり、本線

          土佐山モンスターハンター入門

          2023年ふつうの生活

          今年のふりかえり。 2022年は半分旅に出ていたので、2023年はHOMEをつくるのがテーマ、のはずだった。半分はできた気もするし、半分はむしろまた旅ばかりしていたような年だった。そういうものなのかもしれない。 ノンアルバー なんといっても、今年はノンアルバーを始めたのが大きい。渋谷某所のバーを間借りさせてもらって、最初は月2回、今は月1回で実施している。これまでまったく客商売をやったことがなかったので、多くの発見があった。 メニューを開発すること、冊子を編集すること

          2023年ふつうの生活

          土佐山ゆるBBQのゆるくない規模感

          土佐山での活動はワークショップだけではない。時にはノンアルコールバーを開催し、特にテーマを設けず話したりもしている。その中の一回として、民泊や飲食など観光に携わる皆さんの会を催したことがあった。催したというか土佐山アカデミーのデザインした会に乗っかっただけなのだが。 その時、定期的にゆるく集まれる場があった方がいい。という話になって、後日「ゆるBBQ」というイベントが開催されたらしい。土佐山アカデミー主催の会から飛び出して、移住者を中心とした自治によって、多くの人数を集めて

          土佐山ゆるBBQのゆるくない規模感