エッセイ『かっこよくなりたいです。』

 かっこよくなりたぁあああい!。

 絶賛、病み上がり真っ只中、絶不調です。それでいて自分の舞台作品も絶賛直し中です。その作業の中で自分自身を見つめ直す瞬間がありました。現実逃避でしょうか?僕の常に心の中の何かを創作する大きな力の一つは『かっこよくなりたい』なのかなと思ったんです。

 演劇(役者と2024年の頭に初めて作演出やりまして、今、頑張っている最中です。)や小説、エッセイを書いているのは、単純に自分が面白いものを作りたい。人に見せて、反応をもらうのが快感だ。僕が描く頭の中の考えやビジョンを共有する楽しさというのもある。

 でもやっぱり、岩松了みたいな舞台を作りたい!村田沙耶香みたいな小説書きたい!松尾スズキみたいな舞台とエッセイ作りたい!というのがどこかで強く思っているというのを感じる。野心というよりも下心に近いと思っている。多分だけど一括りにすると、それは『かっこよくなりたい』なんだと思う。

 そう思って、自分の過去の書いたものを見ると、うわぁ、かっこつけてる・・・と思って、小っ恥ずかしくなる。

 小っ恥ずかしくなるけど『かっこよくなりたい』という思いは、忘れてはならない思いだと思う。

 初めてそれを見て、「うわ、かっこいい」と思った舞台、戯曲、小説、エッセイ、僕の中で、「ああ、かっこいい」と思ったものだ。衝撃を受けたものだってある。その「ああ、このかっこいい」を人に見せたい。第二、第三の僕みたいな人間がどこかで生まれるはずなんだ。その考えは、推進力、前に進む力があると思っている。誰しも、かっこよくなりたいという思いは多くの人が持っていると思っている。

 僕はやっぱり、自分がかっこいいと思うものを人に見せたい。だからこそ、今できる自分がかっこいいと思う表現の努力は惜しまない。試行錯誤を繰り返して、ネットの海に作品をぶち流している。誰かに自分の想像したビジョンを再現してもらっている。

 ああ、いつか雑誌にコラムとかエッセイ書けるようにならないかな〜リリー(フランキー)さんみたいになりてえ。でも、面白いラジオをする自信はない。喋るの苦手なんだもの。でもやりたいよね〜ラジオ。やったね〜ラジオ。
(サマージャム95をイメージしたので、ここで聞いてもらいましょう。)

スチャダラパー『サマージャム’95』


 あと、お酒好きだし、飲みながら面白いコラム、エッセイ書きたいよねえ。飲み屋で適当に話しているような、レコーダーでそれを撮って、そのまま文章にして世に出したい。絶対くだらないんだろうなぁ。
ああ、かっこいい、面白い、憧れ、やりたいを上げ出したらキリがない。

 とりあえず、僕の中のかっこいいと思ったものを信じて、物を書きを続けようと思う。早くかっこよくなりたぁあああい!。
が、多分、どんな人だって、自分が思う「かっこよさ」に突き進んで、試行錯誤しているんだ、と思う。

(いい感じに締まった感が出たので、ラストにもう一曲。)

bloodthirsty butchers『JACK NICOLSON』


 

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