話の聞き方には2種類あるって知ってた?
全国の介護職の皆さんお疲れさまです!
「利用者さんと会話しても、なんか盛り上がらないなー」
「さっきから同じ話ばかりしてるけど、いつまで聞けばいいんだろう・・・?」
「この人の話、つまらないなー。話を聞いてるふりして今日の晩御飯のこと考えよっ」
このように感じることはありませんか?僕もあります!
特に認知症の方と話をしていると、話がループしがちなので、
「この無限ループからどうやって抜け出そう?」
と悩んでいる方も多いかと思います。
■話の聞き方には2種類ある
話を聞く際には2種類の聞き方があることを意識しておくと、よりよい傾聴ができるようになります。
まず、一つ目は、
事実中心に聞く
例をあげると
○役所での手続き
○病院に初めてかかったとき
○カフェで店員に注文を聞かれる時
このような時は事実中心の会話になっていると思います。
役所での手続きの際は、
「生年月日は?」「お住まいは?」などと次々と事実確認をされます。
病院に初めてかかったときは、診察前に看護師や医者から丁寧に問診があります。「その症状はいつごろから?」「どの時間帯にひどくなる?」「今飲んでる薬は?」などなど事実を聞かれます。
カフェで店員に注文を聞かれたときには、
「アイスモカフラペチーノ」
「BLTサンドイッチ、トマト抜きで」とか、かっこつけて言うわけです。
#アイスモカフラペチーノとかいう飲み物は飲んだことない
#トマト抜いたらBLサンドイッチ
これはどうして事実中心の会話になっているのでしょうか?
それは役所も医者も看護師もカフェの店員も、事実中心の聞き方をしているからです。
何も事実中心の聞き方が良くないと言う話ではありません。医者も看護師も、苦しんで自分の病院をかかってきた患者の困っている部分や症状をはっきり把握し、どうにかして苦しみを取り除いてあげたいと考えているのです。そのためには事実中心の聞き方が手っ取り早いし、効率的だし、間違いがない。
ですので、事実中心の聞き方が適している場面があるのは間違いありません。
では、認知症の人と会話するときに事実中心の聞き方をすると、どうなるでしょう?
👵🏻「○○にサイフを取られた!」
物盗られ妄想のある方がこのように言ってきたとします。
事実中心の聞き方をしてみましょう。
🐔「いつからサイフがないのですか?」
👵🏻「気づいたらなかった」
🐔「○○さんが取ったのを見ました?」
👵🏻「○○に違いない」
🐔「○○さんは取ってないと言っています」
👵🏻「お前は○○の味方かぁ!!!」
と、このようになるかと思います。
聞くのめっちゃ下手ですよね。こういう聞き方をしてはいけませんよ。
では、どうすればいいのか?
次回の記事で感情中心の聞き方について解説します。
最後まで読んでくれてありがとうございました!