弱みを強みに変える「ストーリーの書き換え」の方法


 前回の記事の続きとなりますが、今回は「ストーリーの書き換え」という技術を使って、自分の弱みを強みに変えてしまう方法をご紹介します。



↑前回の記事はこちら
(前回の記事を読まなくても、今回の記事だけで十分理解できます)






ストーリーで考える


弱みを強みに変える際には、ストーリーで考える必要があります。


その手順は次のとおりです。


■自分の弱みが現れた印象的な過去の行動を一つ決める


■その時の自分の気持ちや、周りの状況について細かく思い出す


■その行動を取った理由について、思いつく限り考える




このように具体的な場面を思い出し、自分が一つのストーリーの中の主人公


だと考え、「なぜその行動を取ったのか?」を突き詰めて考えます。


その行動を取った理由について考えた中で、自分の弱みにつながるようなものも


たくさん思いつくと思いますが、そういったものは全て捨てます。


そして、自分の強みにつながるような理由が残るように、


ストーリーを書き換える


このような流れとなります。



これだけだと分かりづらいと思いますので、少しずつ解説していきます。





トラウマには気を付ける



まずは「ストーリーの書き換え」に取り組む前の注意点です。


過去に経験した、自分の弱みが現れた印象的な場面というのは、


何かあるたびにフラッシュバックするような


トラウマになっている経験のことも多いです。


思い出すことで苦しくなるような経験であれば、無理に思い出す必要はありません。


今はまだその時期ではないので、自分の強みを探すのは後回しにしましょう。



そのような辛い経験をお持ちの方は、この先は読む必要はありません。




固定されているストーリーに気づく



過去に経験した、自分の弱みが現れた印象的な場面について


思い出すことができた場合でも、


今までに何度も思い出してきているので、すでにストーリーが固定されている場合が


ほとんどだと思います。


ストーリーが固定されている


というのが、自分の強みを考える上で一番ネックとなる部分です。




前回の記事でも少しお話ししましたが、僕自身の保育園の時の記憶では


1人でボール遊びをしている映像が今までに何度も蘇ってきて、


「いつもひとりぼっちで遊んでいた」


「誰も友達がいなかった」


「周りと仲良くできない僕には協調性がなかった」


ということを思い出していました。


どれもこれも自分の弱みにつながるようなストーリーばかりです。


そして、これらの固定化されたストーリーにとらわれているうちは


絶対に自分の強みを見つけることができません。




「何度も過去の自分の弱みを思い返すうちに、その経験をしたときのストーリーが固定されているんだなぁ」


といことに気づく


次のステップに進む前に、これが大切になってきます。





ストーリー自体を書き換える



ストーリーが固定化されていることに気づいたら、


あとは無理矢理でもいいので、ストーリーを書き換えるのです。


「みんなが集団で遊んでいても、自分は1人で遊ぶことが好きだった。自分の好きなことなら集中して取り組める子だった」


「周りにいじめっ子がいた。その子とは仲良くしたくなかったので、1人で遊んでいた。僕はいじめに加わるようなこともしなかったし、正義感のある子だった」


このように、自分の弱みだと思っていた過去の経験を


自分の強みになるようにストーリーを書き換えてしまうのです。


もちろん事実は変えていません。


実際にいじめっこはいましたので。


でも、事実まで変えるような勢いでストーリーを書き換えるのは大切です。


固定化されたストーリーは、「変えよう」と強く思わないと変わりませんから。


前向きな記憶に変わるなら少しくらい事実が変わってもいい、と個人的には思います。





事実は変えられないが、捉え方は変えられる



よくある話として、


コップに半分入った水を、「まだ半分も入っている」と捉えるか


「もう半分しかない」と捉えるかという話があります。


「ストーリーの書き換え」も原理はこれと同じです。


捉え方を変えるだけで、一つの事実から、無限のストーリーが生まれます。


人は勝手に過去の経験をストーリーにしてしまいますが、


そのストーリーは一つの捉え方に過ぎず、見方を変えようと努力することで


自分の強みが見つかるような、前向きなストーリーに変えることもできるのです。








まとめ


■「ストーリーの書き換え」の際にはトラウマに注意し、思い出すだけで辛くなるようなことは無理に思い出さない。


■何度も過去の経験を思い出すうちに、ストーリーが固定化されてしまっていることに気づく。


■「ストーリーの書き換え」を行うことで、自分の強みが見つけられる。




今回の記事は少し重めの記事になった気がしますが、どうでしたか?

過去の経験を思い出したり、ストーリーを書き換えるのは、かなり体力がいる作業だと思います。

僕もなんだかいつもよりこの記事を書いて疲れた気がしました。

ねぎらいのコメントや感想などいただけたら飛び跳ねて喜びます!



最後まで読んでいただきありがとうございました!












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