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\スポーツ業界事例/データ活用のメリット

初めまして、Domo(ドーモ株式会社)のTakaです。

Domoの営業をしつつ、サッカーの本田圭佑さんが発起人で2019年創設のサッカーチーム、EDO ALL UNITEDの経営にも携わらせてもらっています。
監督は武井 壮さん、GMは乙武さん、他にも2ちゃんねる管理人のひろゆきさんや、Youtuberマコなり社長などもメンバーです。

現在東京都2部リーグでは(J1から数えるとJ8)「リアルサカつく」「民主主義によるサッカークラブ経営」「貢献度の可視化」などがキーワードです。

スポーツ業界に公私共に関わっている流れから、先日スポーツ雑誌Numberのイベントで「スポーツ業界におけるデータ活用について」お話ししたので、内容をご紹介させて頂きます。

スポーツ業界を取り巻く環境

簡単に、スポーツ業界を取り巻くステークホルダーを整理させて頂きます。

スポーツを実際にプレーする選手、選手が所属するチームとチームの経営を行うフロント、チームを応援するファンやサポーター、それを取り巻くスポンサーや関連会社など
スポーツ業界を構成するステークホルダーと思います。

なぜスポーツ業界でBIを活用すべきか、
3点のメリットがあると思います。

1. 選手のパフォーマンスの最大化/最適化へ
2. チームを賢くし持続的な収益向上、リソースの最適配置へ
3. 顧客体験の向上によるスポーツビジネス全体の拡大へ

ここからは3つの事例をご紹介したいと思います。


事例1)ラグビーとDomo


1つ目はラグビーの事例です。

ご存知の通り、ラグビーはフィジカルコンタクトがとても激しい競技ですが、タックルを受ける選手だけでなく、タックルをする選手も含め怪我や脳震盪がつきものでした。

一つの課題として試合中や試合後の選手の安全確保がありました。

そこでプレイ中の選手のデータをユニフィーム等のセンサーデータから収集し、試合中、90分経過後、2日経過後のデータを取ることで医師の診断だけに頼らずに、選手の健康状態を監視し、同じ情報を7言語でチーム、医師、団体等に共有する環境をDomoで整えました。


モニタリング指標であるプレイ中に発生したインシデントのサマリ


タックルを受け、脳に既定以上の衝撃があったか?なかったか、あればそのプレイはファールだったか?ファールだとして、その危険度は3段階でいうどのレベルか?までの情報を基にノーマル or アブノーマルの判断を行い、選手の安全性を監視し、チームやドクターに連携しています。


事例2)バスケットボールとDomo


2つ目の事例はスタジアムの収益性の向上です。北米で展開する男子プロバスケットボールリーグNBA のチームでは、売り上げの拡大が最大の経営課題でした。

スタジアムや席数を拡張することは簡単ではないので、チケットの販売単価を上げる、チケットの販売消化率を上げる、アリーナ内で販売する飲食物、グッズなどの関連消費を増やす施策にDomoを使いました。

バスケットボールコートの座席別のチケット販売消化率を表示


元々、毎試合の座席ごとの販売単価、座席エリアごとの販売消化率などは、基幹系システムのレポート機能や表計算ソフトを使っていたため、分析に膨大な時間がかかり、状況の変化 に応じた柔軟な対応は困難でした。

Domoを導入したことで、社内の複数のシステムだけでなく、外部のチケット販売サイトも含め、さまざまなデータをすぐに入手、加工できるようになりました。加えてこのスライドにあるようなスタジアムの席をヒートマップで表現するカスタムアプリをDomo上で開発することで毎試合の座席ごとのチケット販売日、販売単価、座席エリアごとの販売消化率もすぐに分かるようになり、様々な施策に活かされています。

バスケットボールコートが見えにくい遠い座席エリアで、販売消化率が悪い座席エリアは、チケッ ト価格を下げることで消化率を高めました。
また、ホームゲ ームの全試合を観戦できるシーズンチケット購入者の出席率(実際の観戦率)を分析。出席率の低い座席については、 シーズンチケットとしての販売を取りやめたそうです。シーズンチケットは割引価格で販売しているため、1試合当たりの座 席単価はバラ売りしている座席より低くなります。シーズンチケットとバラ売りのバランスを最適化することで、平均座席単価を高めることを狙いました。

アリーナ入場時には、チケットに印刷されたバーコード をスキャンして入場時刻を記録する仕組みも作り、座席ごとのスタジアム滞在時間も把握できるようになったそうです。

入場時刻 が早く、滞在時間が長いほど、食べ物や飲み物、グッズな どの関連消費が増えるので、入場時刻が遅い傾向があるチ ケット購入者にはクーポンを配布し、早めの入場を促すなどの施策につなげました。


事例3)ファンのエンゲージメントとDomo


3つ目の事例はスポーツ業界やファンのエンゲージメントを高める事例です。

ESPNは、アメリカでスポーツ専門チャンネル衛星およびケーブルテレビでチャンネルを提供している企業です。

「ESPN」とは旧社名の「Entertainment and Sports Programming Network」の頭文字を取ったものだそうですが、彼らはファン(顧客)体験、満足度を向上させ、スポンサー獲得につなげることを重要視していました。

ただマルチチャネル(電話、テキストメッセージ、web、SNS)にまたがる、顧客の声やアクションが一元管理できていなかったため、DomoのFacebook、Twitter、Instagram、Youtubeなど各種SNSやWEBの行動ログ、潜在的な声をリアルタイムで抽出し、感情分析や改善アクションにつなげられ、結果として、全てのチャネルで顧客満足度ポイントが9%向上したそうで
す。

ESPNのDomoダッシュボードイメージ


またご存じバスケットボールのNBAでは、試合の放送枠や広告の優先度を決めるために視聴者数の予測が重要だったため、Domoを用いてIT人材でない社員でも自動的且つ複数のソースから集めたデータを使って想定の視聴者数を瞬時に予測できるようにし、ファンのエンゲージメントを高めつつ広告の優先度を最適化しより収益を高める取り組みにつなげています。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

クラブ経営、選手のパフォーマンス向上、ファンや業界、ビジネスの拡大など、様々なスポーツ領域でもDomoがお役に立てれば嬉しいです!

ワールドカップに関するデータもDomoで可視化したので、下記のnoteも是非ご覧ください。

なお、Domoは、あらゆる業界で活用されています。ほかの事例もお探しの方は是非下記もチェックしてみてください。

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