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エッセイ

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2021年4月の記事一覧

ことばで語り直すことが生きていくということ、それを見守るということ@「臨床とことば」より

人は自分を語りながら大人になる。
それが生きていくということ。
人生のときどきによって語ることばを変更し言い直しつつ大人になる。
それが成長するということだろう。
その都度、自分とはこういう人間なのだと納得しながら語ることになる。
でもまあ、いつまでたっても、これだという自分が決まるわけでもない。
正しく言い直し続けることができればいいんだけど、そうはならない。
ずっと正しく語るのは、なかなか困難

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「ネオ・サピエンス」というこれまでとは違う回避型人類??からの傾聴

うぎゃぁ、ひゃぁ、なんだ、げほごほ、え~んえ~ん、グスン、、、こ、こ、これは何だ、なんて言えばいいんだ?
岡田尊師、いやもとい岡田尊司という医学博士の「ネオサピエンス−回避型人類の登場」という本の読後感想である。読後感想が、うぎゃぁ、ひやぁ…(以下略)ではお話にならないので、もう少しメモしておこう。

実はちょっと何かが変だと思っていたんだよね。
病院の待合で若い母親をそれとはなしに見ていたことが

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怒りというボトルキープの期限が切れて 今日は快晴

怒りに震えている。
この恨みはらさずおくべきかぁあああ!!、魔太郎が来る状態である。
つぎからつぎへと怒りの感情がわきでて止めどもない。
血管は膨張し、目は充血し、皮膚は乾き、関節は震え、眠ることはできない。
うぎゃーと叫びながら走り出し、あおり運転の糞車を素手で殴りたい衝動が沸き起こる。

日頃から散々、他者の感情に寄り添い怒りに震える声を聴いてきた。
声を聴き共感しながら、まあ落ち着こう、冷静

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