マガジンのカバー画像

出会った言葉

31
印象的な言葉をストック
運営しているクリエイター

2018年1月の記事一覧

音を楽しむ 「蜜蜂と遠雷」より

音を楽しむ 「蜜蜂と遠雷」より

トタン屋根をたたく雨の音
草原を走る風の音
揺れる木々とセミの混声
海の碧い波の音
ドアの軋む音、米を洗う音……

きっと誰にもあったはずの遠い記憶。
暮らしをとりまく何もかもが音を楽のしめたはずなのに。
そんな音たちに合わせ好き好きに口ずさんでいたはずなのに。
口笛、草笛、いつしかピアノでさ、、
思うように感じるように音と戯れていたはずなのに。
いつしかそんな音たちを記録したくなっちゃたんだね。

もっとみる

「文字と言葉に頼り過ぎた現代の教育は、子供達に、自然を心で見、神の囁きを聞き、霊感に触れるというような、官能を衰退させたのではなかろうか?……」(窓ぎわのトットちゃん139pより 原文のまま)

2018年のはじめに@「君の膵臓をたべたい」住野よる著より

2018年のはじめに@「君の膵臓をたべたい」住野よる著より

とりあえず2018年になりました。あけましたおめでとう。
歌合戦や除夜の鐘を聞くわけでなく、初詣とか初日の出とかを拝みにいくわけでなく、どういうわけか表題の本を読んで年を越しました。
普段と変わらないかというと、普段は夜中に本を読むことはないので、やはり年を越すというだけで少しは特別な夜だったのかもしません。
物語に浸るという特別な感情をもって年を越すなんて生まれて初めてかもしれません。なんとなく

もっとみる