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ライター業の仕事先とのあれこれ その3「ライター業から作家への脱皮」

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ライター業の仕事先とのあれこれ その3「ライター業から作家への脱皮」

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ライター業の仕事先とのあれこれ その2
https://note.com/doiyutaka/n/n3e96493fcf70


ライター業の仕事先とのあれこれ
https://note.com/doiyutaka/n/nc8ee82580f74


「12年前のライター業」
あるきっかけで、自分が昔やっていたライター業が、現在はすっかり待遇が変わってしまっていることを知った。今もし自分がライターであったら、とても生計が成り立たないレベルの報酬と仕事内容であるようだ。
そこで、時代の1つの証言として、12年前のライター業の実例を書きとめておこう。




(3)2009年、ライター業から作家への脱皮

筆者は、2008年からライター業を始め、2011年ごろには講師業と作家の方にほぼ移行した。だから、ライター業をやった期間は3年弱だ。
それでも、あの当時のライター業の実態と、現在、耳にするライターの仕事とがずいぶんかけ離れてしまったように見える。
今現在、ライター業でやっている人々に、何らかの参考になれば、と思い、記録しておく。
さて、これまで、ライター歴1年の筆者が案件を次々とこなせるまでに成長する過程を紹介してきた。
2009年には特に案件を複数抱えて、同時にある大学の非常勤講師として「ライター入門」と題した講義を半年、担当。名実ともにライターと認められた。ゴーストライティング、取材記事ライティングをこなし、並行してライター業から派生した講師案件やビジネスツールの営業など、多岐にわたるライター案件を抱えていた。
そんな2009年の夏の終わり、筆者はライターから作家へ脱皮するきっかけをつかむことになる。





⒈ 村上春樹『1Q84』大ヒットに関連したライター案件への応募、その顛末

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10,655字

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土居豊:作家・文芸ソムリエ。近刊 『司馬遼太郎『翔ぶが如く』読解 西郷隆盛という虚像』(関西学院大学出版会) https://www.amazon.co.jp/dp/4862832679/