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就職活動における「逆質問」の意義と影響

 どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

 まもなく2025年卒の学生が企業へのエントリーが解禁される時期になってきました。それに伴い、企業側もどれだけの学生が応募してきてくれるのか気になっていることでしょうし、応募してきた学生の選抜・選別を思い、うれしい悲鳴を上げる準備をしているのかもしれません。

 エントリーシートの準備をする際に自己分析をしたり、誰かに手伝ってもらいフィードバックをもらいながら仕上げている最中の人もいれば、まだナーンにもやってないっす!なんて具合に戯けて見せないとやっていけない人もいることでしょう。

 ただ、書類はいくらでも取り繕うことができますが、面接は即時的な対応が求められるプレゼンテーションの場となるため、取り繕うのが難しいと感じる人もいれば、取り繕うほどの余裕もなく慌てふためいた状態で何を聞かれたのかも覚えていない、なんて人もいるのではないでしょうか。

 特に厄介で面倒だと感じるのが「逆質問」。

 面接の最中に回答し終え、そこから野球のキャッチボールやサッカーのパス交換のようにポンポンと質疑応答の形式で進んでいけばいいものの、面接の最後になって「何か、質問はありますか。」なんて具合に面接担当者が切り出してくるのに対し、わざわざ質問をしなければならない状況って、正直いって面倒すぎる!なんて考えてしまっている人もいるはず。

 たしかに面倒に感じてしまいますが、存外、逆質問もバカにできないんですよねってことを書いていきます。

逆質問は必要なのか

 そもそも論として、逆質問ってのは必要なことなんでしょうか。ここって間違えてはいけない部分だと思いますが、逆質問をすることが目的なのではなく、会社のことを調べているうちに気になることが出てくるでしょうから、それを質問するだけです。

 気になったことがないってことは、余程、その企業の採用サイトに洗いざらい情報が記載されていたのか、面接の中で面接担当者が網羅的かつ詳細に企業の中で起こり得る情報をすべて説明してくれたのかのどちらかでしょう。

 大抵の場合、新卒の学生がインターネットなどを駆使してたどり着ける情報には限りがあるでしょうし、いくら先輩社員との面談や口コミサイトを覗き込んだところで、何もかもが明らかになり、自らも納得のいく情報を得られるかといえば決してそんなこともないはずです。

 これらのことを踏まえると、逆質問をすることが必要なのではなく、不足している情報を得るため、必要に駆られてするのが逆質問なのです。

 企業の面接担当者としては「では、面接は以上となりますが、何かご質問はありますか。」なんて投げかけた際に「いえ、ありません!(即答)」なんて人に出くわすと少し、ほんの少し寂しい気持ちになったりします。

 「あ…ないんだぁ…」って。

 ないならないなりに言い方ってあるんですよ。

 たとえば、「条件面や就労環境について気になっていましたが面接の中でいくつかやりとりをさせていただき、理解することができましたので大丈夫です。」なんて言えたら、面接の担当者としても「あ、そうなんだ。よかったよかった」となります。

 根本的なことをいえば、応募者が面接に臨む企業や応募職種に向けて関心を持っているかどうかを図ることも逆質問には求められていたりします。だったら募集要項に「逆質問の内容によって合否判断する可能性があります」なんて書けばいいのにね。

 でも、初対面の人にズケズケと質問をするのって、なんだか失礼な気がしますからね。気が引けてしまうのはよく理解できます。ぼくなんかはコミュ障だから空気も読まずに質問をしてしまい、場を凍り付かせてしまったことは一度や二度ではありません。

 質問ができるかどうかも重要ではありますが、それと同じくらいに質問の内容がスマートであるかどうかも大事だってことです。みなさん、ぼくの屍を超えていってください。

失敗する逆質問

 じゃー、具体的に場を凍り付かせないスマートな質問とはどういったものかを考えてみたいところです。スマートな質問を考えるってことは、逆のスマートではない質問を考えたらわかりそうな気がしますので、ちょっとぼくが行ってきた失敗例も出しながらみていくことにしましょう。

『どんな条件で働けますか』

 そもそも募集要項に記載してあるような給与や休日、福利厚生などの各種条件について質問をしてしまった際の面接担当者のひきつった顔は忘れられません。当時、面接を受けることに慣れていなかったこともありますが、あまりにも緊張していたため、とにかく質問をしなければならない強迫観念に駆られていたことから「いや、そんな質問する?」って顔をされるような質問をしたのでした。

『この会社の製品・サービスって何ですか』

 これ、当時のぼくとしてはナイスな質問だと思ってたんですよね。いや、絶対的に応募してくる人材として字面だけをみたらおかしな質問だと思うでしょうが、本質的には「改めて問いますが…」といった体裁での質問となってます。

 つまり、本当にこの会社が社会に向けて提供しているサービスってなんですかってことです。目に見える形の製品やサービスではなく、製品やサービスを提供したいと思い、事業活動を行うための源泉となるものは何ですか!ってことですよ。

 しかし、たびたび質問をしても「…え?え?どういうことですか?」とか質問をされ返してしまうことが起こることとなり、意味のわからない頭のおかしい子扱いをされるようになったことから忌避すべきなんだろうと理解しました。

『競合他社と比較し劣位な部分はどこだと理解されていますか』

 尖った質問をしなければならないと思い、質問したのがこれです。劣位な部分を明らかにすることが目的ではなく、これを受けてどんな回答をし、それにどう答えるのかの応酬をアピールするためにした質問でした。

 もちろん、面接相手の役職や虫のいどころによっては喧嘩腰の質問だと捉われてしまい、相手は否定されている、批判されていると受け取ってしまう可能性が高く、「こいつは攻撃的なヤツだ…」と誤解を受けさせてしまいかねません。

 そういった意図がなかったとしても、質問をする内容として不適切なことってのはありますから、決め撃ちで質問をすることはやめた方がいいと学んだ機会でもありました。

 他にも、ありますが、総じて言いたいことは相手にだってされたい質問とそうではない質問があるよってことです。

逆質問もコミュニケーション能力のうち

 ここまでみてきた通り、逆質問は応募する側が事前に情報収集し、考えを整理して質問を投げかける能力を持っていることを示す機会です。

 これって、職場でのコミュニケーションや問題解決のプロセスにおいて重要なことで、質問をできるかどうかにはじまり、その内容が適切かどうかなどはコミュニケーション能力を図る上でも最適な過程の一つだと言えるでしょう。

 効果的な逆質問を行うことは、職場やチーム内で積極的に関わり、貢献することができる人材なんだよってことをアピールすることができる可能性が高いのです。

 しなくてもいい場合として、それまでの質疑応答が充実しており、その内容によって相手も自分も満足した状態になっていることですが、そこまでいける面接の機会はぼくも過去に一度あるかないか。

 転職の回数も多ければ、フリーランスとしての面談も相応の数をこなしてきていますが、それでもぼくも満足して相手も満足している面接や面談なんてものは数えるほどどころか、あるかどうかすら怪しいものです。

 だから、きちんと調べ、わからないところを明確にし、それを丁寧に質問することが大事なんですよね。

おわりに

 詰まるところ、面接といってもコミュニケーションの場ですからね。相手があっての機会です。それを無碍にすることなく、たとえ採用内定が出なかったとしても貴重な経験資源だと捉え、成長していくための糧にしてもらいたいと思います。

 ではでは。

 ゑんどう(@ryosuke_endo)


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