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家族でクラゲドリーム館こと加茂水族館とヤマガタデザインが手がけたキッズドームソライへ行ってきた話

どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

我が家、特に裕福な世帯ではないのですが、子どもたちにはいろんな所へ出かけることの楽しみを提供したいとは思っている次第です。中でも、水族館や動物園など、完全ではないながらも動物たちの息吹を感じられる場所へは国内だけにとどまらず海外のものにも足を運びたいと思っている次第です。

また、科学館や美術館などにも足を運んで行きたいし、その中で出会う作品や芸術品などを目にした際に起こる可能性がある心の躍動感も刺激できるのであればやっていきたいとも考えています。

上野動物園のような近くには美術館や科学館もあるような環境は最高で、叶うことならば自宅のすぐそばに上野界隈が引っ越してこないものかと心待ちにしているほどです。それが実現することはないことぐらいはわかっていますが、実現しないことでも期待することがダメだなんてことはありません。

で。

今回は山形県にあるクラゲドリーム館(公式サイトにそう書いてあるんですよ)こと鶴岡市立加茂水族館に行ってきたことの共有をしてみます。

さらに、新しい施設ではあるのですが、子連れであれば存分に楽しむことができるキッズドームソライについても紹介がてら画像を多めに使用しながら書いてみます。

クラゲドリーム館を自称するだけのことはあるクラゲ度合い『加茂水族館』

もうね、加茂水族館といえばクラゲドリーム館って自称するぐらいのクラゲまみれ。クラゲをみにいくのであれば加茂水族館をおいてはないだろうってぐらいクラゲに心血を注いでます。

ご覧ください。一面にクラゲしかいない大きな窓。

こちらは観覧の最後に見ることができる大窓で、一面にクラゲたちが浮遊する様子を人間たちが画像や動画に収めようと躍起になるポイントです。どちらが観察されているのかがわからなくなるぐらい、クラゲの上から目線を見ることができる唯一のポイントだと言えるでしょう。

加茂水族館は、しっかりとクラゲのことを紹介したいと考えているスタッフの方々が行っている努力が垣間見れるところも魅力です。

ご覧ください。

手書きの説明文。

展示物はパソコンなどで印字したものが表記されているといった、観覧者の身勝手な想像を打ちこわしてくれます。展示内容として、手書きされた説明文でOKが出るほどに現場が疲弊しているのかもしれませんが、少なくとも、展示されているクラゲの個体と同様、非常に生々しさのある説明文であることに違いはありません。

他にもクラゲの一生や生き物の説明をしてくれるため、クラゲについて詳しくなれること間違いなし。

クラゲの見分け方を分岐で説明もしてくれます。クラゲがここまで見分けるのが面倒な生物なのかと絶望することにもなりますが、スタッフのみなさんはこういうところを細かくみながら分類しているのか…と驚嘆することにもなりますので、非常に興味をそそられながらクラゲを見ることができるようになりました。

みたことも聞いたこともないクラゲってのはいるものです。

このクラゲは初見で名称をスラスラと述べることができないクラゲでしょう。いま、改めて見返してもいえません。どうしても「コチィロリーザ・ツベルクラータ」と区切ってしまうのです。「the」をイメージしてしまうんでしょうね。「ザツベル」なのかもしれないのに。いや、「ザツべ」かもしない。

そんな具合に、イチイチ名称で足を止めてくれるクラゲなのだと思えば納得もできます。

他にも強そうなクラゲもいます。

こちら「キャノンボールジェリー」。

キャノンですからね。もちろん、カメラやビデオの映像機器やプリンタなどの事務機器、半導体関連を製造する大手精密機器メーカーとは関係ないでしょう。

おそらく大砲の意味でしょうね。たしかに、形が弾っぽい。こいつが飛んできて着弾したら悲惨なことになるのは間違いありません。直接被弾しなくても、地面に叩きつけられている様子を見たら物悲しくなってしまいそうです。

しかも食用。

こちらはキャノンボールジェリーのような名称ながらも色違いの「ブルーキャノンボール」。こちらには「ジェリー」がついてません。それだけでカッコよくなります。ジェリーがつくと、どうしても可愛げが出てしまうだけでなく潔さすら感じられます。しかし、説明文には衝撃的な一言が。

キャノンボールジェリーとは異なる種、だと……。

おい!この名称をつけた科学者!見た目で判断してんじゃねー!

ユウレイクラゲなんて種類に出会うこともできます。

見た目とは裏腹に、このクラゲ、クラゲを食べるそうです。しかも、自分と同じ大きさのクラゲを与えても半日ほどで消化するらしい。からだのどこに消化器官があるのかは疑問でしかありませんが、かなりの大食漢であるらしい。

辛いパスタみたいな名前のクラゲもいます。

と、まぁ、数多くいるクラゲたちの中でも、一際、ぼくの心を惹きつけたのはこちら。

意気揚々と遊泳をしている姿は、余裕すら感じられます。画像が少しブレているのは、興奮を抑えきれない証拠で、彼らの勢いに気圧されていることを少しでも感じてもらえたら本望です。しかも、このクラゲは最高級の食用クラゲとして扱われていると説明もあり、その悠然とした立ち振る舞いにも納得がいく、といったところです。

しかし……なんと、このクラゲには名称がついていません。

最高級の食用クラゲなのに『ビゼンクラゲ属の一種』で片付けられているじゃないですか。説明文にはアカクラゲと称され…なんて書いてありますが、展示タイトルにはデカデカと「ホモサピエンスの一種」みたいにフワッとした書かれ方をされています。君ら、もっと怒ったほうがいいぞ。


展示室の中には、「クラゲの捕まえ方」なんて具合にポップに書かれていますが、クラゲを捕まえようとすることなんてありませんから、「へぇー、そうなんだ」で終わってしまいます。描いてある絵も船に乗りながら網だかコップだかを使って捕まえようとしてる光景が描かれており、説明にも「漁港や岸壁」とか書かれてます。

クラゲの一生も説明してくれていますが、一生という割にはどのようにして一生を終えるのかを知りたくなってしまいました。

一通りの観覧を終えると、水族館の歴史が画像とともに紹介されています。

いきなり衝撃的な展開でびっくり。こちらの画像だけでは分かりづらいと思いますが、このパネル、導入です。導入から倒産の危機を迎えたことを赤裸々に記述してあるのです。リニューアルの歴史ってことなんでしょう。

そんな危機的状況からリニューアルし、400万人の来館を達成したパネルの雄大さといったらありません。堂々たるものです。ふと、右下にデータグラフがあるじゃないですか。そちらに目を向けてみると……

減ってんじゃん!コロナ禍で大打撃を受けてるじゃん!回復傾向にあるとはいえ、半減してますから、みなさん、ぜひ、クラゲドリーム館へ行きましょう。

こんなかわいいクラゲのイラストに出会うことだってできますよ!

身体機能と創作脳をフル活用することができる施設『キッズドームソライ』

午前中、クラゲのフワフワした姿に癒されてたあと、移動に疲れた子どもたちを発散させるための施設として選んだのがキッズドームソライ。

こちらを手掛けたヤマガタデザインの代表である山中大介さんのインタビュー記事も貼っておきますので興味がある方は読んでみてください。

こちらの施設は二階構造になっていて、上は大きな遊具を使って運動というか思い切り走り回ることができる大きな空間を用意されている『アソビバ』で、一階が子どもたちの創造性を形にすることができる『ツクルバ』となっています。

アソビバは、以下の画像にある登れる遊具が真ん中に配置されていて、こちらに大人は入れないものの、子どもたちが懸命に身体を駆使して登っていきます。中には小学生にならない子どもたちも果敢に挑戦していましたが、スタッフが寄り添い「どこから挑戦する?」なんて具合に声をかけていることが印象的でした。

こういった遊具の周りにいるスタッフは、「危ないからやめようね」とか辞めさせようとするのが一般的だと認識していたので、子どもたちの挑戦したい気持ちを損なわず、自分で挑戦する場所を選択させるような向き合い方をしてくれることには非常に好感を抱きました。

上側はこんな形。

さらに中身はこんな風になってます。

そう、本が読めるんですよ。遊びに疲れた子どもたちは、ちょっと休みながら本を読むことができるわけです。

さらに、傾斜のついている箇所を見てみると、何やら文字が書いてあります。近づいて見てみると、傾斜角にまつわる情報が…細かいけど、小学校の高学年にもなれば角度に関する知識もついていますし、何よりも傾斜角によって立っていられるかどうか、滑るとどういった速度が出るのかといったことを体感できるわけです。

一階にあるツクルバを覗くと、創作するための道具は一通り置いてあるじゃないですか。ここで自由に創作しろ!そんなメッセージを込められているのを視覚的に体感できます。

有料でワークショップも開催されており、レーザーカッターや3Dプリンターを利用するものもあれば、他にも無料でギターの弾き語りを聴きながら創作するための時間も用意されていたりしました。

アソビバで目一杯にカラダを動かしたかと思ったら、創作脳をフル活用して作品を作るだなんて、子どもたちからしたら没頭する他にない環境が整っている施設でした。

おかげで帰りの車ではいびきをかきながら寝る子どもたちの姿を目にすることができ、車のCMなんかで見かける父親の姿を再現することができたことも含め、非常に満足感が高い山形訪問でございました。

おわりに

ちなみに、新潟市から鶴岡市までは車で片道2時間半ほど。

しかし、新潟県、長いんですよ。鶴岡に入ってから加茂水族館もキッズドームソライも30分から長くても40分ぐらいで到着します。そう、2時間ほど新潟県なんですよ!長すぎんだろ!

ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo)


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