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2年度目が終わる我が家の不登校事情「朝礼と夕礼の導入」

どうも、ゑんどうです。

日本ってマクロな(大きな)視点で不登校って自体を観察すると、文部科学省が2022年10月27日に公表した『令和3年度児童生徒の問題行動・不登校統制都市児童上の諸問題に関する調査結果』によって不登校の児童生徒数は244,940人にのぼることがわかっています。

出典)令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要』(15p)

不登校も長期欠席の中の一部であり、小中学校の長期欠席社数は413,750人なので、59.2%は不登校だけれども、残りの40.8%も他の理由によって長期間、学校への登校ができない子どもたちがいるってことです。

出典)令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要』(14p)

先日、これらの話題で当事者として啓蒙していきたいことを書きましたので、もし、まだ読んでないよって方や興味を持っていただける方がいれば読んでいただき、シェアやコメントをしていただけると嬉しいです。

こういった大きめな視点で見る中の不登校児童数81,498分の1は我が家の長男くんで、そんな彼との生活も2年目に入り、年度でいうと2年度が終わろうとしています。すっかり板についてきました。
元々、いろいろな場所へ共に出歩き、ボクは仕事をして、彼はその様子を見てもらったり、一緒の空間で何かを視聴したり、ゲームしたり…なんてことをやるためにワーケーションに連れ立ったり、フリースクールに通ったり。
▼ ワーケーションに参加する意気込みについて書いたもの

▼ はじめてワーケーションへ参加した際の雑感

他から見れば、進歩しているうちには入らないようなことかもしれないけれど、我が家にとっては着実な一歩ずつを噛み締めながら進んでいたりするわけですが、いろいろな場所に出向いたり、ボクの隣に座ってくれるのもあと何年かしかないのかもしれないと思うと全てが貴重な時間です。

最近、取り組みはじめてみて、なんだかしっくりというかハマっているような気がしていることの一つに『朝礼と夕礼』がありまして。

#不登校 って言葉自体は全然好きじゃありませんし、学校教育法や制度、仕組み次第で取り外すことのできる大人がつけたレッテルだとすら思っているものの、その当事者として取り組んでいることの一つとして紹介してみます。

朝礼と夕礼で生活にタイムラインを

朝礼と夕礼を導入することで1日のタイムラインというか屋台骨みたいなものを決めて取り組みはじめました。

おそらく、登校ができている児童や生徒の親御さんたちからすると朝礼や夕礼って、当然のようにできるものだと思っているかもしれませんが、それは学校側が習慣化するように取り組んでいるからであって、子どもたちが自発的に取り組んでいるのかといえば、そうではないんですよね。

アプリなどのツールを利用してやってもいいかと思ったのですが、一緒にノートを覗き込みながら「これは詰め込みすぎたね」とか「やってみると、案外すぐに終わったね」なんてやりとりをしたかったので、アナログに適当なノートを用意してやりはじめました。

ノートに書くことは以下の点。

  • やりたいこと

  • やったこと/できなかったこと

  • 明日への改善策

ノートの左端に縦に一本、ノートを縦断する線を引き、そこには時間を書き込んでいきます。

その隣に「やりたいこと」と題されたスペースを用意し、時間に合わせてタイトルと内容を記述。

たとえば、こんな形で書いていくわけですが、中身は割とザックリとしたものにしていて、ある程度の予定を立ててみて、実際にやってみた結果どうだったのかを本人が体験することが大事なのかなって思いつつやってる次第です。

夕礼の時には、予実管理とまでは言わないものの、立ててみた予定と実際に終わってみてどうだったのかを振り返るようにしています。

もちろん、勉強の際にはボクが隣で仕事をしながら躓くようであれば助け舟を出しますし、勉強でなくてもマイクラをやっていたりscratchをやる際に、パソコンの使い方でわからないところがあればサポートします

やってみると、朝の時点では余裕で行けると思って書き込んでいるものの、実際にやってみると全然時間が足りなくて「うぅ…」となることもありますが、それも一つの経験ですから書き込んでいる時点で口出ししません。

数日ほど経てば、自分が何をどれだけ時間がかかるのかを把握できるようになってくることから、時間の管理が上手になっていくことを目の当たりにすることができます。

まぁ、少々、手を抜こうとすることもありますが、それも含めてフィードバック的な意味合いで夕礼時に話すようにしているため、それほど無茶苦茶な時間を書き込むことなどはありません。

結構、やってみて良かったなって思う取り組みだと自負しています。

導入できる前提

タイムライン用のフォーマット考案

当然ながら、ある程度のフォーマットを用意する必要があります。

我が家でも試行錯誤中のため、上記したフォーマットをアップデートしながら、どんな形にしたらいいのかを模索しているところ。これもやっていて楽しいので、まずはどんな形でもいいから取り組んでみることがいいのかなと。

子どもが困った時に差し伸べる手があること

これが割と困る人たちもいるのではないかと思っちゃうのですが、在宅で仕事をしていたり、日中、自宅にいることが可能な人でなければ難しいとは思います。
ボクは在野のしがない在宅フリーランスをやっていることもあり、隣で座っている彼の様子をつぶさに確認することができますが、何かしらを取り組んでいて困った時に助けてもらえない状況では子どもの心が折れてしまいかねません。

時間を管理するタイマー

我が家ではアレクサ、もしくは時っ感タイマーさんに手伝ってもらっています。

当初、子どもたちのために購入したものですが、今ではすっかりボクが仕事の工数管理や進捗の度合いを図るためにポモドーロ的な使い方をしていることもあり、ゲームをするにしろ何をするにしろタイマーできっちりとやっておる次第です。

時間の管理って大人でも難しいですもんね。

導入上の注意点

没入する時間は止めない

これは我が家特有なのかもしれませんが、何か取り憑かれたようにのめり込んで没入している時間はタイマーが終わろうとなんだろうと止めません。

せっかく集中して取り組んでいるのに途中で止められるようなことがあっては、集中力を育むことにはならないだろうって無根拠で判断してのことです。

丸投げしない

いくら朝礼と夕礼をやっているからといっても、彼に一任するだけではうまくいくものもうまくいきません。伴走し、丸投げしないよう、管理とまでは言いませんが、声がけをしながら手を添えながらって感じでしょうかね。

個々の特性に合わせる

我が家の場合はASD的な特性があるってことがわかっているので、それに合わせた接し方をするようにしています。合理的な配慮ってやつでしょうか。

「みんなができてるんだから」とか「普通はできるでしょ」みたいな、よくわからない常識を子どもに押し付けるのではなく、各々の特性を踏まえて、どうしていくことが望ましいのかを模索し続けることが、手間はかかるけど結果的には望ましいのかな、と。はい。

おわりに

なんだか偉そうに書いてきましたが、やっているからといって我が家がうまくいってるのかといったら、それは分かりません。本当に。
「みんなできてるのに…」
ちょっと勉強がつまづいてしまった際に、彼がそう言いながら号泣しました。

板書を綺麗に丁寧に書き写そうとし、時間をかけて書いたものの、顔を上げたら全く別のことを周りの児童が取り組んでいることに絶望し涙を流していたことがあります。どうやら「できない自分」が他の子たちとの差が生まれてしまうことが怖いみたいなんですね。

だから、彼の進度に合わせてやっていく他にないわけですが、もう手探りの暗中模索です。

ただ、楽しいんですけどね。

ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo


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