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#はじめてのワーケーション 。参加してみての雑感。

枕にかえて

どうも、えんどう @ryosuke_endo です。

我が家の子どもたち(といっても長男くんと次男くん)だけだが、workとvacationを掛け合わせたworkcationに行ってみることを決意したのは1月だった。(その様子は『ワーケーションをするためには子どもたちの自由を確保する必要がある』で記載している)

新型コロナウィルスの感染拡大による緊急事態宣言や蔓延防止等充填措置が繰り返し発令されることを受け、多分に漏れず我が家の子どもたちを外へ連れ出す機会を減少させなければならなかった。

屋内に出かける機会だけでなく、屋外へ出かける機会自体を縮小させたこともあり、2020年以前と以降では随分と窮屈な思いをしてきたことだろうことは想像に難くない。実際、それ以前は県外の動物園などへ頻繁に遠征していたものの、ここ2年ほどは自粛に自粛を重ねてきた。

明らかにインドア生活を充実させることに注力をしてきただけでなく、どうすれば彼らの外出・発散欲求を満たせるのかどうかも検討してきたものの、一度心理的な重心が自宅に吸着・定着した状態から外出に舵を切ることはかなり敷居が高くなった

それらの課題感を解決することと同時に、長男くんの不登校時期も重なっていたことや次男くんが保育園から小学校へ進学することも踏まえ、固定的な関係性に終始することのない交友関係の拡張を体験させてあげたい気持ちも相まり、妙高で実施されたものへ足を運んでみた次第である。

そこで感じた課題や解決方法などを簡単に記載してみたい。

関係値を広げることが可能になる

ワーケーションに参加する/できる人たちは2022年現在においては限られている。理由としては自らの業種や職種が該当すると考えている人や組織が限られているからに他ならないが、業務上オフィスの外へに持ち出すことが難しい情報を扱っていたりする業種や職種の場合には容易に参加することは難しいだろう。

一方、参加が可能な人や職種を担っている人はドンドンと積極的に参加した方がいい、とぼくは考えている。なぜなら、自身だけでなく子どもたちや家族が共に参加してくれるのであれば、その土地だけに限らず関係値を広げることが可能だからだ。

今回は年度末だったこともあり、ぼく以外の参加者は非常に忙しそうにしていたのが印象的だった。同時に、同伴してきた子どもたちは邂逅を果たした直後からワイワイとにぎやかに鬼ごっこをしはじめたりして、一気に物理的な距離だけでなく心理的な距離も0距離になるまで接近できていた。

ワーカー同士で交流を持つかどうかは主催の意図するところなのかどうかもあるし、参加者自身がそれを期待・希望するのかどうかも関わってくるだろうから、「こうすべき」などと上から目線で述べるつもりはないが、一参加者としての雑感を述べるなら「関係値を広げることは可能性を広げること」だと実感した次第だ。

憚られるようないい方をするが、上記したようにワーケーション自体に参加できるワーカーは限られている。それは業種や職種といった意味でも限定されるのと同時に、相応の稼ぎを出せるようなフリーランスや複業的な就労の仕方が可能だったり、そもそもテレワークやリモートワークが可能といった「能力」や「条件」を揃えている人たちだからこそ参加できるといえる。

在宅で業務を行うことは非常に高度な能力を求められることが多い。物理的な距離がなければ話しかけることで解決が可能なことも、テキストでのやり取りやオンライン通話ですり合わせを行わなければならないのだから、それを煩わしく感じてしまう場合にはテレワークやリモートワークには向いていないといえる。

直上の内容は一つの例だが、それらの各種条件を乗り越えられる人たちが集うのがワーケーションであり、そこに来るような人たちと関係を築けることは業務上でのヒントを得ることもそうだし、課題感を共有することだって可能だからこそ、自らの根城たる自宅周辺だけではない場所に住む人たちとの関係値を広げられることは利点であるといえる。

自宅で相応の環境を用意しているのであれば確認すべき

ワーケーションが可能な職種を担っている人たちは、根本的に普段からリモートワークやテレワークに慣れ親しんでいる人が多数派だろう。つまり、出社を前提とした働き方もできるし、リモート/テレワーク環境でも就労ができる人たちなはずで、自らに課せられた業務課題をこなせるだけの端末がありさえすればどこでも就労が可能だといえる人たちだ。

相応のスペックとOSが搭載されたPC端末を駆使することで業務に向き合うことが可能な職種や業種なのであれば、場所を問わずに”Work”することなはず。インターネットへの接続環境があれば、オフィスや顧客との物理的な距離から解放される状態を構築できるなら業務に支障がないといえる職種や業種を担う人なら、そこが自宅であろうがカフェであろうが海の家だろうが関係ない。

ただ、自宅での業務環境をあまりにも強化している場合には注意が必要だ。

たとえば、PCモニターを用意して業務を行なっている在宅ワーカーは多いだろう。最近は廉価で視野角の広いモニターを用意することが可能なため、自宅に設置する人も増えてきているはずだ。多分に多分に漏れず、ぼくもその一人である。

自宅の業務環境としては外部接続モニター(ワイド型)を設置しているため、業務画面がPC単一の16インチなどとなってしまうことは非常に業務効率が下がる。そのため、ぼく自身はカフェなどのリモート業務が可能そうな場所での就労を好まない。自宅で作業を行なった方が明らかに効率的に業務に向き合うことが可能になるからだ。

そのため、ワーケーションなどで勤務を推奨する立場にいる主催者や宿泊等で受け入れる施設側は大型のモニターを用意するだけでもかなり差別化できるはず。

ネット回線の速さで差別化することは決して容易ではないものの、業務環境として大型でワイドなモニターが用意されているのだとしたら喜んでくれるワーカーは多いだろう。なぜなら、現状ワーケーションに参加できる人たちは在宅やテレワークなどが可能な人たちが中心で、それ以外の人たちは対象になりきれていないからだ。

ワーケーションする参加者も、自身で主催者や施設側に業務環境がどれほどなのかを確認するようにした方がいい。

セキュリティや人事評価が追いついてない企業は難しい

業務を行うために自社外にPCなどの端末を持ち運ぶ際に気にすることといったら「端末の紛失」や「業務情報の漏洩」といったことだろう。これらを厳重に管理している事業者であればあるほどにワーケーションどころかテレワークやリモートワークすらも実施が容易ではない。

特に業務に関する情報の漏洩リスクを抱える事業者はセキュリティ対策や不正アクセスから情報や端末を守ることに躍起になるはず。また、就労環境がオフィス出社しないことで管理が難しいと考えている事業者だっているかもしれない。

主催者側がそれらを外部アドバイザーとして「どうしたらいいのか」といった相談レベルから提案レベルまでを提示できるようにしておけば、従業員をワーケーションに向かわせる事業者側としても安心できるだろう。

従業員側も従業員側で、可能にするための根回しみたいなものを短期的に実現しようとするのではなく、長期的な視点に立ちつつ、ひいては事業者にとっても安心できる材料として情報漏洩のリスクや勤怠管理の方法といった会社の仕組み自体を見直す機会として提示できれば尚よしではないか。

特に人事評価で「時間」で評価することを前提としつつ、目標に向けての達成率などを測る評価制度になっている場合、時間に捉われながらも業務を行なっていることが可視化されるような取り組み方を提示できればいい。

そもそも業務に対する目標の設定や工数の見積と実績をきちんと数値として可視化できるようにすることで、1時間単位でどんな業務をどれほど完遂できたのかといった業務管理や評価の部分を丁寧に構築することで生産性を落とすことがないことを証明するのだ。

この辺りは一参加者だけで働きかけることは難しいかもしれないが、誰を巻き込みながら取り組むのかを主催者側とも協議しながら提示できるような体制作りも必要かもしれない。

上記してきたように、課題感や乗り越えるべき障壁などもありつつ、関係値を広げるきっかけとなったり他のワーカーとの交流を考えると非常に有意義な機会になるだろうことは間違いない。

今後も、自身の関係値を拡大させることもそうだが、何よりも子どもたちの関係値が広がっていくことを期待し、機会と時期があえば積極的に参加していこうと思えた次第である。

ではでは。

えんどう

紹介したいnote

ワーケーションと「心のネットワーク効果」

心のネットワーク効果は、確かに実感した。接触する機会がワーケーションであったからと言うのもあるが、境遇として同様の属性となる人たちと関係を持つことは非常に意義のある機械であったといえる。

「ワーケーション」に正解はない

正解がないからこそ、各々の正解や最適解を見出せる可能性があるともいえる。ワーケーション自体はまだまだ定着に時間が必要なものだろうし、もしかしたら定着なんてしないのかもしれない。だからこそ、「やりたい」と思える人たちがいろんな正解を提示することで類似するユーザーに届けられる事例になる。

一般社団法人日本ワーケーション協会を設立、その心とは?

今回、参加してみてはじめて知ったのだが、ワーケーションを普及するために活動をする人たちがいること、そして、その動きに乗る事業者がいるのだ。上記している通り正解がないからこそ多くの事例を発することで規模を徐々にでも拡大することが可能になるのだから、事例作りに貢献していきたいと思った次第である。

本noteに関連する紹介したい書籍

どこでも成果を出す技術 ~テレワーク&オフィスワークでなめらかに仕事をするための8つのスキル

テレワークとオフィスワークの利点をうまく合致しながら仕事を進めることこそがここまで触れてきたような働き方に関する疑問や注意点を解決する近道になるだろうことがわかる書籍。

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