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子育てに「困っている」方に…

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ユニークな個性をもった子どもたちを育てていると、「困った!」と大人が思うことが少なくありません。子どもたちは「困った子」としてみられる支援が確立しはじめていますが、関わっている大…
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#不登校

15年間発達障害の支援に関わってきて感じる「子育てに苦しんでいる人」から卒業する人としない人の差

15年間発達障害の支援に関わってきて感じる「子育てに苦しんでいる人」から卒業する人としない人の差

「愚痴を言いすぎると、それに自分で溺れてしまう」と私は思っていて、「酒は百薬の長」「されど万病の元」に通じるものを感じています。
これは、『愚痴との距離感』が、子育ての苦しみから抜ける人と抜けない人の差に関わっているなぁ、と最近、改めて思うからなのです。

こんなことを書くと、「あなたは、心理などの専門職なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、立場的には当事者の母であり、自分も当事者要素を

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正しさよりも、大事にしたいもの

正しさよりも、大事にしたいもの

久しぶりに夜散歩しました。

またまた学校に行かない選択をし始めた娘ちゃんの運動のために、andおしゃべりタイムを兼ねておりますので、人気ない道を踊ったり変なポーズしたり…で、地味にがっつり楽しい時間でした。

私たち親子のやってることは、正しくはないのかもしれないけど、自分たちで必要だと思う方を選んでるのは確かなので、これでよい、のだと自分では思うのです。

こんな気持ちをたまに書くのは、正しさ

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不登校と節目効果について

不登校と節目効果について

中2になった娘は、「2年生になったら学校にいくんだ!」と3月上旬から言い始めて、3月中頃から相談室登校を数回して、4月からは部活に復帰して…と徐々に学校に戻れる準備をしてきたものの、始業式翌日から、休むようになっています。

学年が変わる
学校が変わる…などの節目を機に、学校に行けるのでは? という節目効果を期待するのは親や先生ばかりだけではないのだなぁ…と、改めて娘の言動をみていて気付きました。

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義務教育を休ませてしまう「不登校の子」の親は、就学義務違反になるのか?という疑問

義務教育を休ませてしまう「不登校の子」の親は、就学義務違反になるのか?という疑問

「学校にいけない子が休むのは仕方ないけど、義務教育の場合、親ってやばいんじゃないの?」と、不登校をしている妹と母(わたし)をみて、大学生の兄は思うようです。

この「やばいんじゃないの?」には、「私の対応が適切ではない」という意味と、「就学させない親には罰則あるのでは?」という意味が含まれていました。

この二つの疑問に対する私の見解は、どちらについても「問題ない」という答えをしたのですが、同居の

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不登校児の母が、マジでキレる5秒前にやってること

不登校児の母が、マジでキレる5秒前にやってること

中1娘の登校渋りが長期戦になりそうな気配を漂わせています。それなのに、昨日は週に一度の図書ボランティアの日でした。

このボランティアは、お昼休みに図書室を開けたり、職員室からパソコンを運んだりする1時間くらいのとても簡単なお手伝いなのです。こんなことでも、忙しい先生方には猫の手よりも役に立つようで、曜日担当制になっています。

学校のボランティアなので、「やってもいいよ」という人が受け持っている

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子どもの「困った行動」は、問題解決しない方が事態が好転しやすい。

子どもの「困った行動」は、問題解決しない方が事態が好転しやすい。

前回の記事では、「問題視をやめた方が事態は早く改善すると思ってるの~」の理由を書きましたが、今日は、その続き、問題視をしないで、「問題だと感じていること」にどう対処していくのか、ということについてです。

が、その前に前回の概要をざっくりと…

ダメな子と思われている子は、「ダメな子」というアイデンティティを持ち、結果として「ダメな子」という言動をすることになるから、
「問題視している行動」に注目

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