世界の普通から

ヨーロッパ・中東・アジアに移住しながら生きる会社員です。世界の変な人たちと日々かかわる…

世界の普通から

ヨーロッパ・中東・アジアに移住しながら生きる会社員です。世界の変な人たちと日々かかわる体験から、生き方、働き方、日本などについて思うことを書きます。 世界の “普通” は全然フツーじゃない。それを知れば、ずっと生きやすくなる。

マガジン

  • 自由研究

    言葉とは。教養とは。大衆とは。美とは。そんなこじらせ系の語りから昭和のエンタメまで。ドラッカーやメルケルから、みうらじゅんやレベッカまで。 一見マジメそうなテーマをふざけて語る。あるいは、一見ふざけたテーマをマジメに語る。

  • 日本

    日本の外で暮らす人間が、日本と日本人について思うこと。日本の会社・政治・教育についておかしいと感じることや、日本のすごさとポテンシャルについて、外からの視点で書いています。

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    お金のことで悩んでいる方、安心してください。歴史を俯瞰すれば、人類の闘争の種が常にお金だったことがわかります。お金の不安から解放される生き方を考えてみませんか?

  • 働き方

    “労働” の意味を再考。コロナ禍での働き方、転勤のあり方、女性社員の意義など。基本的に現代社会の労働はブルシットジョブ。ムダな労働をやめて、いかに自由に、自分らしく働くかの提案です。

  • ゆうの学びなおし

    「世界の普通から」アカウントを使わせてもらって、「ゆう」が言いたいことを言う。 ゆう。女。三十路。大学生。 大人たちは眠たいことばっか言っててウンザリよ。あたしは学びなおして、真の言論を取り戻したい。目覚めよ、真の大人たち!

最近の記事

たまにはつまらない映画の話を

アマゾン Prime Video のレコメン機能に従って映画を観ていたら、観た映画全部ロードムービーになってしまっていた、と前に書きました。 このときは、たまたまいい映画ばかりだったのですが、そんな芋づる式映画鑑賞法を反省しましてね。 最近は、観たい映画を自分の勘で選ぶことにしたんですよ。 そしたら、つまらない映画ばかり観る羽目になりました。 例えばこれです。『Where The Crawdads Sing』 湿地の娘 (Marsh Girl)。 幼い頃に家族に見捨てら

    • 日本の正社員よ。正常な危機感を持て

      最近、仕事絡みの経験から一つの思いに囚われています。 それは、会社員としての日本人の弱さのことです。 ある新しい仕事のポジションを募集していましてね。 社内と社外で同時に募集をかけていますが、できれば社内の人材のほうがいいので、私が前いた部署の元同僚などにも広く声をかけています。 募集しているポジションの職場は東京なので、私が昔いた日本企業の知り合いにも募集情報を提供しました。 するとどうなったか。 元同僚からガンガン連絡が入りました。詳しい話を聞かせてほしい、と。 即日

      • 労働と遊びのあいだ。お金は必要か?

        情報商材などの有料記事を売ることについて書かれた、困難スライドリボルビング精神さん(以下、困難さん)の記事(☟)を読みました。 一部、抜粋します。 明快。そして痛快ですね。 困難さんは、自分の記事を売ることはないですが、投げ銭スタイルの記事を投稿されています。 「結果としてお金を払う行為であることは同じですが、その対象がコンテンツなのか?作者への労いや応援の気持ちなのか?では全然違う」ともおっしゃっていて、私もそのとおりだと思います。 このスタンスにも賛同します。 本

        • 1984

          レベッカ愛(NOKKO愛)を暴走気味に語ったこともあったけれど。 私が最も音楽に狂っていたのは、レベッカにハマるずっと前のことでした。 中学1年から2年にかけての、中二病まっさかりな時期。(当時は「中二病」なんて言葉はありませんが) 日曜深夜に放送の MTV を観るようになって、洋楽にハマったんですよ。 今では「80年代」と懐古的に呼ばれる時代の音楽(おもに英米系)ですが、私にとっての「80年代」は、1984年という一瞬に近い時間のことです。 そのとき中学1年生だったから私

        たまにはつまらない映画の話を

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        記事

          生産しない者が生産する者を搾取する構造について話そう

          前回の記事「労働の自由。結婚の自由」のコメント欄に、ホワイトカラー層がグルになってブルーカラー層と消費者を搾取している、と書いた。 大企業が支配的な社会とは、具体的にどういう構造になっているのか。 実例をもとに暴露したいと思った。 莫大な本社コストとある大手メーカーとしておこう。 全社の総社員数は約 6万人。 そのうち生産に従事する社員が 3万人。 販売に従事する社員が 2万人弱である。 そのほか本社系社員が 3000人。研究開発系の社員が 2000人。サポート業務系の社員

          生産しない者が生産する者を搾取する構造について話そう

          酒と肴と男と女

          ゆうです。 あたしは、都内某市にある居酒屋でバイトしています。 大将と奥さん、従業員はあたしともう一人だけという小さなお店です。 カウンター 8席と 4人用のテーブル席が 2つ。 お客さんはほぼ常連さんばかりですね。 あたしの通う大学から歩ける距離にあって、大学の先生や職員さんもときどきいらっしゃいます。 学生は来ない。 チェーン店の居酒屋と違って、小料理屋っぽい店構えだから、敷居が高いんだろうね。お値段はかなり良心的なんだけど。 きのう、久しぶりにマミが来店してさ。 マミ

          酒と肴と男と女

          労働の自由。結婚の自由

          ホモ・ネーモさんは、アンチワーク哲学を掲げて「まとも書房」という個人出版を立ち上げている noterさんです。 このプロジェクト&コミュニティに私も微力ながら参加しています。 彼の考えに本質的な部分で賛同しているからです。 なので、このアンチワークという考えを支持する記事はいくらでも書けるのですが、そこはホモ・ネーモさん本人の記事や著書を読んでいただいたほうがいいでしょう。 そこで、本稿は敢えてアンチワークの問題点を提起してみることにします。 「本当は働きたくない」と思っ

          労働の自由。結婚の自由

          私が愛したドイツ人

          心を揺さぶられる映画だった。 多くの観客にとっては退屈な映画かもしれない。 80歳を過ぎたユダヤ人が昔の恩人に会うため、アルゼンチンからポーランドまで旅をするお話である。 ホロコーストがモチーフになっているが、この映画の主題はそこではない。 彼が旅の途中で出会う 3人の女性のモチベーションこそが主題である。 スペイン人のホテルウーマン。 ドイツ人の文化人類学者。 ポーランド人のナース。 私は、30代前半という多感な時期にドイツの会社で働いた。 当時、ドイツ人同僚たちと本音

          私が愛したドイツ人

          うまく書ける人は、うまく話せる

          先日、とある noterさんとオンラインで飲みながら、「書く」と「話す」は違うスキルなのか?って話になったんですよ。 彼は、書く能力に長けていて書く内容も文章力も優れているのですが、話すのは苦手と自覚しているらしいのです。 同じ言語を使っているのに、うまく書けてうまく話せないのはなぜか? あるいは、書く言語と話す言語は別物なのでしょうか? まずは、同じはずだ、という立場をとりました。 同じ日本語なのだから、違うはずがない。 うまく書ける人は、うまく話せるはずだ。 そこに違

          うまく書ける人は、うまく話せる

          日本語の劣化が気になる

          これほど noteを読んだり書いたりしているくらいなので、私には活字中毒の疑いがあります。 YouTube も観ますが、明らかに私は動画よりもテキスト派です。 せっかちなんでしょうね。動画は話し手の冗長なしゃべりが苦手。 ウェブ上のテキストについて、ずっと言いたかったことを吐き出したいと思いました。 いつ頃からだろう。日本人の書く文章が誤字脱字だらけになったのは。 5年前か、あるいはここ 2~3年ほどで急激に顕著になった気がします。 とくに目立つのは漢字変換ミスです。漢字変

          日本語の劣化が気になる

          旅映画を観て、旅をしない人生を思う

          スイスは夏時間になりました。日本との時差は 7時間です。 ここ最近、仕事がヒマなのをいいことに、映画を観まくっていましてね。 観た映画はどれも主人公が旅をするお話です。 ロードムービーというジャンルらしいですが、そのチープな言い方がどうも好きになれません。 映像が辿る土地の風物や風景を楽しむとか、旅気分を味わうみたいな語感にイマイチ共感できないからでしょうか。 まあたしかに、それも映画の見どころのひとつなのはわかりますが、主題は絶対そこじゃないでしょ、と言いたくなるんですね

          旅映画を観て、旅をしない人生を思う

          大学生の合コン観戦

          ゆうです。 あたしの noteを読んでくれてる方はお察しだと思いますが、あたしはモテません。 大学というせまーい世界に棲息していて、交遊範囲も限られてて、ネット上の交流もオクテ。そんな社交性かなーり低め人間なので、モテなくて当然、と自分を納得させてます。 あたしの師匠(社会学教授)はおっしゃいます。 「社会学を志す徒がモテに無関心では困りますね」 あの・・・意味わかんないんですけど。 「上野千鶴子ってモテたんですか?」 わざと横柄に言ってみた。 師匠、苦笑いして、

          大学生の合コン観戦

          葬送のフリーレンを大人の目線で語る

          アニメ『葬送のフリーレン』のシーズン1(全28話)が終わりました。 大人ゴコロに突き刺さる作品として、最後まで視聴したのですが・・・ フリーレン関連のメディア記事があまりに低次元で頭を抱えています。 ネット民の声を紹介するという、職務を放棄した姿勢にも驚かされますが、記事の内容も「圧巻のバトル」とか「神作画」とか、いったいどこを見てるんだ?と言いたくなる幼稚さです。 ネット民の声というのも「フェルンかわいい」とか「アウラ様サイコー!」といったレベルでゲンナリします。 アニメ

          葬送のフリーレンを大人の目線で語る

          noterと生涯の友になれるか

          noteを始めて 3年近くになります。 私が noteを続けてきたのは人と交流するためです。 note株式会社には申し訳ないですが、コンテンツを売買する気はありませんし、承認欲求を満たしたい気持ちもありません。 noteで自分の考えや恥部を曝け出しているのは、私という人間を知ってもらうことで交流のきっかけになれば、と願ってのことです。 noterさんとどこまで個人的に知り合えるか。 私にとって noteは実験的な場でもありました。 基本的に文章のみの(しかもリアルタイムで

          noterと生涯の友になれるか

          上を目指す女性社員への提言

          最近は出世したくない若者が増えているそうで、それを私は良い傾向と捉えています。自分の気持ちに正直に生きる人が増えてきた結果だと考えるからです。 一方で、 それなりの学歴で、それなりの会社に入った人が、それなりに出世したい、と考えるのはごく自然である、とも思います。 それは男性も女性も同じ。 ☟ の noteを読みました。 女性のキャリア形成が困難なのは、女性の能力が劣っているからではなく、また男女差別があるからでもない。 それは Greedy job のせいである。 ヨー

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          韓国に嫉妬する

          いろんな国に住んでいると、世界で日本がどう位置づけられているかがよくわかるものです。 私は日本人ですから、様々な国の人たちが日本という国をどう感じているかに関心があります。 その次くらいに関心があるのは、韓国でしてね。 日本と韓国。 歴史的に数々の因縁があり、現在も様々な分野でライバル関係にある両国。 私は、学生時代に在日韓国人の内縁妻がいたこともあり、韓国と韓国人全般に対して親近感をもっているほうだと思っています。 といっても、いわゆる「韓流びいき」ではありません。 『

          韓国に嫉妬する