電話恐怖症について、症状や原因など詳しく解説

メンタルカウンセラーの山口健太です。
この記事では、電話恐怖症の症状、原因、傾向などについて紹介します。

1. 症状

電話恐怖症とは、電話の着信や発信に対する極端な不安や恐怖を感じる状態のことです。電話恐怖症の主な症状として、以下のような症状が見られます。

  • 電話が鳴るとパニック状態になる

  • 電話をかける前に過度の不安を感じる

  • 電話をかけることを避ける

  • 発汗、心拍数の増加、震えなどの身体的症状

  • 電話をかけることについての強い恐怖や不安

2. 原因

電話恐怖症には、必ず発症する原因があります。発症原因として、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 社交不安:他人とのコミュニケーションに対する不安

  • 過去のトラウマ:電話での嫌な経験やトラウマ

  • 自己評価の低さ:他人と話す際に自分の能力や価値を低く見積もる

  • コントロールの欠如:電話では相手の表情やジェスチャーが見えないため、コミュニケーションが難しいこと

電話恐怖症の方で特に多いのが、過去の対人関係で過度な緊張感が走った経験です。たとえば電話越しに怒鳴られた経験があると、その恐怖が脳内にいつまでも残ってしまいます。
不安や恐怖といった感情は、自分の意識下でコントロールしづらいです。人は過度なストレスがかかったとき、不安や恐怖といった感情が湧き上がってきます。そして、思考と感情の統合が図れなくなって、感情があふれ出してしまうのです。

 こうして、電話をとろうという意思はあっても、なぜか体がこわばって動けない状態になる方もいす。また、電話に出ると自分では制御できないほどの動悸が起きてしまうため、相手に不信感を与えてしまうことを恐れて電話をとれなくなるケースもあります。

以下のnoteのように、働き始めた当初は大丈夫であっても、トラウマをきっかけに徐々に悪化するケースも珍しくありません。

3. 時代とともに変わる電話恐怖症の傾向

電話恐怖症は、携帯機器の発達に伴い、時代とともにその傾向は変わってきました。

現在ではスマートフォンが普及し、休日や夜間などの出勤時以外でも仕事関係の連絡がとれてしまいます。また、リモートワークの増加により電話のやりとりが増えた結果、オンオフ問わず電話に応じることが社会人に求められるようになりました。そのため、電話への苦手意識を感じる若者が増えています。

また、若者世代はLINEやtwitterなどテキストベースのツールになじんでいます。そのため電話でのコミュニケーションに慣れておらず、高齢者世代より恐怖感を抱きやすいのです。


電話恐怖症についての紹介は以上です。また次回、お会いしましょう!その他恐怖症に関する記事は以下から。

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