Daisuke Minamide (Managing Partner, CyberAgent Capital U.S)

ベイエリアでベンチャー投資をやっています。 Evernoteの最初の機関投資家でboa…

Daisuke Minamide (Managing Partner, CyberAgent Capital U.S)

ベイエリアでベンチャー投資をやっています。 Evernoteの最初の機関投資家でboard observerやってました。 ベイエリアに進出する日系企業向けにTipsなどを発信しています。 https://medium.com/the-sun-also-rises

マガジン

最近の記事

「音声」のこれから

ポッドキャストの利用者が増えている。今さら?と思うかもしれない。たしかに技術としてはかなり古く、一般的に知られるようになったのはappleが2005年にitunesポッドキャストの対応してからだと思う。特に2018年から2019年には大きな成長をとげ、MAUが9千万人となった。InstagramやTik Tokを始めビデオ全盛のこの時代に、音声のみと言う一見地味なメディアだが、淘汰されることなくゆっくりと成長を続けてきた。 source: Edison research

    • 変わらないロジスティクス

      ちょっと前になるが、コロナの影響で巣籠もり消費が増大してその需要に合わせるため、アマゾンが10万人のロジスティクス要員を採用するというニュースがあったが、人海戦術以外にロジのリソース拡大する方法がないということだろう。ただそのおかげでLyftとのパートナーシップが生まれ、オンデマンドタクシーとしてのビジネス幅を広げる機会が生まれたりもしている。 ここ数年、これまでのデリバリーを変えようとする動きは色々と出現してきており、ドローンを使った空からの配送や、starshipのよう

      • 失業者1000万人超え、そして仲間入り・・・

        昨日のWSJのレポートで、アメリカにおいて先週の失業保険の申請者が660万人を超え、2週間で少なくとも約1000万人が失業したことになった。そして今日嫁さんも会社からレイオフされ仲間入りすることになった。おそらく今週分の失業保険の申請者も相当な数になるだろう。 嫁さんのコントラクターとしての仕事は、3/23に一旦リモートにするということで、業務用PCを持ち帰り3日間自宅で業務をしていたが、3/26に突然リモートは停止、しばらく待機というお達しがきた。その後、3/31に別プロ

        • 4/30まで自粛要請が延長

          つい、2日前にこの記事を書いた直後に、トランプ大統領により自粛要請(social distancing guideline)が4/30まで延期すると発表があった。Shelter in place(自宅待機)ではなく、日本で言う所の3密の要請に近いのかもしれないが、想定死者数を10万人以下に抑えるための行動が必要と捉えると、各州で現在敷いているshelter in placeも延長される可能性が高いと思う。 さすがに4/30まで延長となると、ストック、特にトイレットペーパーが

        マガジン

        • deep dive into the basis
          4本
        • ベイエリア生活関連
          4本

        記事

          Shelter in place... あと10日

          3/16にカリフォルニア州の6つのカウンティ(郡)で"shelter-in-place"のオーダーが出てから11日が経過し残り半分となった。その間各地(特にNY)での感染者・死者が増加したり、6つの郡が今やカリフォルニア州全域でshelter-in-placeになったり、今日のニュースによるととうとうアメリカが感染者数で世界で一番多い国になったりとか、状況は悪くなるばかり。 自宅待機になってから聞きなれない単語、"Quarantine(隔離)"とか"social dista

          ITINの更新

          いきなりITINと言われてもピンとこないと思うが、アメリカの納税者番号(Individual Taxpayer Identification Number)のことなのだが、ソーシャルセキュリティ番号(SSN)を持っていない・取得できない外国人などが、様々なTaxに関する申請やベネフィットを受ける時に必要となる番号。 普通米国で働いている外国人はSSNを取得できるので、ITINを取得する人の大半は学生や駐在員の子供、海外にいながら米国で納税義務が発生する人などが対象となる。

          Fitbit:IPO価格から90%も下回るも、復活の兆し

          だいぶご無沙の投稿だが、Fitbitが堅調と言う記事の紹介。 2015年のIPOから約4年が過ぎたが、その間株価は90%も下がった。デバイスの販売台数が不振で、2016年から右肩下がりで減ってきた。”スマートウォッチ”のカテゴリでは、後発のappleやSamsungにシェアを奪われ厳しい状況にあったが、光が見えたのは原点回帰であり、fitbitのそもそものDNAであるフィットネス・ヘルスケアにフォーカスすることだった。 保険会社と組んで、従業員の健康状態のモニタリングや、

          Fitbit:IPO価格から90%も下回るも、復活の兆し

          Lyftの上場で喜ぶ投資家達

          明日3/29(金)に上場が予定されているLyftだが、この上場で喜ぶ投資家達のその内訳を詳しく報じている。現在のところ$20B(2.2兆円)以上の値段がつくと予想されており、投資家のリターンもとてつもなく大きいものとなる。 記事によると、もっともリターン率の高い投資家は、2007年に一番最初のSeedの段階で$30K(約330万円)を投資した、eBayのエグゼクティブでAngel InvestorのSean Aggarwalで、その持分は$100M(110億円)になるという

          YC W19の開催

          だいぶ久しぶりの投稿になってしまったが、本業にも関連するアクセラレーターに関して。 界隈では一番有名であるYcombinatorのdemo day、YCW19が今日から2日間に渡って開催される。いつもはGoogle本社があるMountain ViewのComptuter History Museumで行われるのが通例だったが、今回は初めてサンフランシスコでの開催となった。場所はSFジャイアンツの本拠地の裏にあるピア48という倉庫のような建物だ。 今回は初物が多い会のようだ

          ウーバー上場は終わりの始まりか

          以前2019年は大型IPOが目白押しという投稿をしたが、この記事ではマクロのマーケット後退論もさることながら、そもそもの資質として上場に耐えられるのかという疑問を呈している。 確かに昔に比べると、赤字上場も増えたし、何より評価額が格段に上がっている。技術的なハードルが下がり誰もが似たサービスを簡単に作れるようになった。その為、市場優位性を担保できる、要は金でユーザーや顧客、リソースを買う為の資金を集められたstart-upが勝つという歪な競争が生み出した評価額になっている。

          ウーバー上場は終わりの始まりか

          世界で成長するeスポーツ、取り残される日本?

          競技人口が1億6千万人にも到達したeスポーツ。最近日本でもパワプロがeスポーツ化されたりと盛り上がってきた。一方プレジデントの記事にあるように、法律などの環境整備が遅れている。 世界に目を向けると、1回のゲーム大会の賞金総額が$25M、優勝すると$10Mを超える大会も多数出てきている。また、業界全体でも市場規模が昨年は約$1Bとなり、ここ数年YoYで30%以上の成長率を実現している。また、ゲーム大会を視聴する観客も2018年には2億人に達しており、メディアとしても有効なプラ

          世界で成長するeスポーツ、取り残される日本?

          こんまりメソッドとスタートアップ

          最近ネットフリックスのお勧めにこんまりさんの動画がよく流れてくる。記事にある通り近藤麻里恵さんがアメリカでブレイクするのは2度目で、1度目は彼女の本が確か2014年頃にアメリカでヒットし、今度はネットフリックスが流行を後押しした。スーパーのレジ横においてある雑誌などにも彼女のことが取り上げられており、その流行ぶりがうかがい知れる。 content is kingを地で行くような成功事例だが、実は2016年アメリカに渡りこんまりメソッドのコンサルタントを育成し、地道にその方法

          こんまりメソッドとスタートアップ

          ザッカーバーグ夫妻、$500Mのハウジングファンド設立

          サンフランシスコの平均で$1.5M(約1億7千万円)する家の価格を考えると、$500Mで足りるのかという話はあるけど、それでも高騰する地価や家賃が少しでも緩和されるのであればいい話なのかもしれない。 マイクロソフトもちょっと前にお膝元のシアトルに同様に$500Mを投下して価格の安い家を提供すると約束した。 どちらも背景には、これらの大企業が存在するおかげで町はタックスなどで潤う一方、地価や家賃などの物価が上昇して、昔から住んでる人や若者たちの生活が苦しくなり住みづらくなっ

          ザッカーバーグ夫妻、$500Mのハウジングファンド設立

          CESが開催

          今年もCESが始まった。日経にCESの特集ページが開設されているが、これは今年からはじまった新しい取り組みだろうか?去年までこのようなページはなかったと記憶している。 techcrunchなどでは自社で開催するdisruptやFacebookのF8、google I/Oなど大きなイベントがあるときは、このように特集ページを開設しかなり細かくイベントの情報を提供していたが、それを彷彿させる。 今年はCESには参加せずネットで情報を拾うつもりだが、このようにまとめてもらえると

          今年姿を消したプロダクト、サービス達

          今年もたくさんのスタートアップが生まれ、多くのプロダクト・サービスが世に出てきたが、その一方で姿を消すものも沢山あった。そんなプロダクト・サービス達をwiredが取り上げている。 個人的に取り上げるとすれば、SNSサービスのPathとキーボードの簡易入力のSwypeか。PathはFacebookの後発で出てきたサービスで(あの当時ものすごい数のSNSサービスが生まれたうちの1つではあるが)、よりクローズドなソーシャルネットワークとして本当の友達だけが繋がるよう設計されていた

          今年姿を消したプロダクト、サービス達

          FCCがSMSをキャリアサービスに分類。って今まではなんだったの?

          先週FCCでSMS/MMSがinformation serviceとして分類された。これにより、携帯事業者はよりtext messagingに対するコントロールを得ることになる。元はスパムメッセージに対する対応への一環として、今回の措置が取られたのだが、一体今まではどういう扱いだったのかが疑問。 日本だと、ショートメール(SMS)やキャリアメールは携帯事業者のサービスとして規制されているし、Lineなどのメッセンジャーサービスも電気通信事業法の適用サービスとして同様の規制が

          FCCがSMSをキャリアサービスに分類。って今まではなんだったの?