ちょっと前になるが、コロナの影響で巣籠もり消費が増大してその需要に合わせるため、アマゾンが10万人のロジスティクス要員を採用するというニュースがあったが、人海戦術以外にロジのリソース拡大する方法がないということだろう。ただそのおかげでLyftとのパートナーシップが生まれ、オンデマンドタクシーとしてのビジネス幅を広げる機会が生まれたりもしている。
ここ数年、これまでのデリバリーを変えようとする動きは色々と出現してきており、ドローンを使った空からの配送や、starshipのような自走型ロボットによるデリバリーなどが生まれた。ただ、残念なことにそれらの新しいテクノロジーはこの難局でまだpracticalな活躍ができていない。少なくともシリコンバレーのど真ん中に住んでいて、starshipやソフトバンクが巨額投資をしたnuroのような自動配送のロボットを見かけたことはない。何が問題かわからないが、もし規制が障害となっているのであれば、実証実験の拡大を許可して欲しいところだ。
もっとも、1週間で数百万人もの失業者が出ているこのご時世で、少しでも雇用の機会を奪うような行動は起こせないというのがあるのかもしれない。ただ一方で、この雇用自体が一過性のものだし、コロナ騒動が収まればすぐにまた失業者に逆戻りしてしまうだろう。
自動車が普及して、今の形になってから何十年と配送の形が変わってないと思いつつちょっと妄想したのが、昔病院とかラブホテルで使われていたエアーシュター(気送管。英語だとPneumatic Tube)で、配送網を作ることはできないのだろうかということ。昔のSFにたまに出てくるこの技術だが、今はHyperloopが、大量の人を長距離運べる技術として実現しようと躍起になっている。ただ現実的にはまだ実用に程遠く、大規模な工事にかかる費用の捻出に頭を抱えているようだが、引っ越し用ダンボールのSサイズくらいのものを数キロの距離を運搬するようなものなら、もう少し簡単に安価で実現できないのだろうか?技術が1800年代に実用化されてから、今まで実現しなかった理由がなんなのかはわからないが、2020年の現在においても克服できないものなのだろうか?技術的な問題ではなく、物理的な問題(地下の空間がない)だったり経済的な問題(工費が莫大で採算取れないとか)、または規制や安全性の問題なのだろうか?
色々なところでsmart cityを考えている人たちがいるが、実現できたときに荷物の配送は今と変わらないようではつまらないと思う。
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