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【祝🎊オリックス連覇】野球の神様は〝対比〟がお上手。

もう、あれから6日も過ぎてしまいましたか。ちょっと今更なんですけど……、

オリックス・バファローズ!
歴史的な大混戦のシーズンを制し……!
リーグ連覇を達成しましたッ🎉🎉🍾🍾

なんなん、このミラクル?

シーズン最終日での逆転優勝は史上初。
M1を点灯されながら逆転したのも史上初。
同率首位での決着も史上初。
首位に立った日数「3」は史上最少。

この結末を見て、僕はこんな妄想を抱きました。

野球の神様は、実在する。
そして、シーズンごとに持ち回りで脚本を書いている!

今シーズンを担当した神様、僕は感服いたしました。

ファンの誰もが予想していなかった大どんでん返しもさることながら……、

〝対比〟の使い方がお見事!

〝対比〟には伝えたいことを強調したり、シンプルにしたりする効果があります。僕もVTRを構成する際によく意識しています。

今回、神様はそれを重ねに重ねまくっているんです。

実際に挙げてみましょう。

10月2日、お互いシーズン最終戦となる143試合目。

ソフトバンクの相手はロッテ。
直接対決ではソフトバンク有利。
オリックスの相手は楽天。
直接対決ではオリックス不利。

この日の優勝確率。
ソフトバンクの優勝パターンは9分の8。
オリックスの優勝パターンは9分の1。

試合展開も対照的でした。

序盤に2点のリードを奪ったソフトバンク。
序盤に2点のビハインドを背負ったオリックス。
どちらの試合も中盤に逆転、終盤に追加点。
試合終了はたった2分差でした。

142試合目にも注目です。

ソフトバンクの相手は西武。
無敗だった藤井投手が打たれてサヨナラ負け。
最後は2アウトからのホームランでした。
一方、オリックスの相手はロッテ。
無敗だったオスナ投手を攻略してサヨナラ勝ち。
最後は2アウトからのセーフティスクイズでした。

分水嶺は9月17~19日、最後の直接対決。

この時点で両チームのゲーム差は「3」
ひとつでも勝てば御の字だったソフトバンク。
一方、ひとつも負けられなかったオリックス。
結果はオリックスの3タテでした。
初戦をエースで勝ち切ったオリックス。
2戦目をエースで落としたソフトバンク。
3戦目はこちら(↓)、サヨナラでの決着でした。

さらに遡って、開幕直後。

いきなり8連勝と波に乗ったソフトバンク。
一方、なかなか波に乗れなかったオリックス。
4月10日には完全試合&奪三振の記録を献上しました。

そこから、通年Aクラスにいたソフトバンク。
一方、オリックスは5~3位を行ったり来たりで、
首位争いに加わったのは9月に入ってからでした。

もっと遡りましょう。2014年、あの日も10月2日でした。

ソフトバンクとオリックスが優勝を懸けた直接対決。
結果はソフトバンクのサヨナラ勝ち。
一方は歓喜し、一方は悔し涙を流した。
あの試合も今年の伏線になっていました。

この通り、様々な〝対比〟が見て取れるんです。脚本の存在を信じたくもなりますよねー。

さあ、今シーズンはまだ終わっていません。

奇しくも、セ・リーグを制したのはヤクルト。互いにCSを勝ち抜いたら、昨年の日本シリーズと同じ顔合わせになるわけです。

ヤクルト、オリックス共に連続最下位からの連覇。
シーズンを大差で勝ち抜いたヤクルト。
シーズンを微差で勝ち切ったオリックス。
打者タイトルを総ナメした村上選手を擁するヤクルト。
投手タイトルを総ナメした由伸投手を擁するオリックス。

オリックスはこれまで1978年(阪急時代)、1995年、2001年(近鉄)、2021年と日本シリーズでヤクルトと対戦していますが、一度も勝ったことがありません。

こちらも、実におもしろい〝対比〟構図が成り立っています。野球の神様はどんな結末を用意しているのでしょうか。

ちなみに。

翌日の新聞を買いそろえてみました。

一面には、まるで『WON'T BE LONG』の歌詞みたいに「オリ」「オリ」「オリ」「オリ」……。ところが。

ひとつだけ「村上」

うーん、日本一になって一面を奪い返したいですね。

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