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銀河鉄道の夜 夢の旅

少し前、名前を知ってはいるが読んだことのない日本で有名な文学を読んでおこうと、『銀河鉄道の夜』を手に取った。

正直、原文?の状態だったため、読みにくかったので実は途中で挫折している。
最近コロナも明けてきて旅に出たい意欲が出たが、子育てでそれどころじゃないので、せめて妄想では旅に行きたいという思いからまた最初から読み始めようと考え、こちらにその思いを書きとどめるに至った。前回読んだときには、私の読解力がなさすぎるのか登場人物たちの行動の意味や心情が分かりづらいため物語にのめりにくく、それが挫折の原因になったのだが、そんな中でもこの本が印象的に残っていた理由がある。それは美しい情景描写だ。もちろん銀河を旅したことなどない私であっても、星々のきらびやかさや美しさがありありと感じることができた。銀河鉄道はおそらく死者が最後に旅をする鉄道なので、どこかしんみりした感じが漂っているのだが、それが美しい情景を引き立てて『静かに輝く美しさ』を感じさせるのである。この本を読んでいて、印象に残ったシーンは銀河鉄道の車窓から除く美しいキラキラとした世界である。イラストのようなシーンがあったかは思い出せないのだが、この本を読んでいて思い浮かんだ車窓はこのようなものだった。窓の外に広がる、草原。そしてそこには宝石のように輝く花々。銀河なので、外は暗闇のはずなのに、眩しいくらいに輝く草原。
もちろんまだまだあと100年(笑)くらいは死者の旅には出たくはないが、こんな素晴らしい景色が現実の世界のどこかにあって電車旅ができたら良いなと思ったのでした。

ワクワクする旅の始まり


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