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小説: サキと咲かない花 3

ザックざっくなあらすじ:13歳の娘サキが急に何もかもすることを辞めてしまった。振り返ると母である私(ユウ)も、自分が同じ年頃の時同じように全て投げ出してしまった時があった。そんな時私の母は、私を喫茶店に連れて行き、ある男性に会わせたのだった。そこで彼は私に言った。私は "狭間を超える少女"だと。私の人生には予め「狭間」があったと

#2 はこちらからお願いします

「人生にある物理的狭間」そんなこと急に言われても…

私の困惑した表情を見たおじさんはさらに続け始めた

「ユウちゃん 確かに、一般的に人生は過去、現在、未来の連続性のある時間軸で捉えられているよね。そうなんだよ「普通」はね。その一直線に引かれた時間軸に沿い生きていっているんだ。でもね、たまにいるんだよね…僕もよくわかってないんだけどね…生まれながらにしてもう一つの「狭間付き時間軸」に沿って生きているタイプの人が。タイプっていっても後天的な何か性格とかこれまでの過去の経験によるものじゃないよ。先天的に違う時間軸にというか違う時間軸を生きているんだ。」

狭間付きの時間軸…13歳の私には少し難しすぎる話だった

でもなんとなく急に投げやりになった気持ちが自分のせいではなく予め予定されていたものだと言われて ホッとしたような 何もしない、急に何も出来なくなった自分を責め立てる気持ちが薄らいだ気がした

そうか 私は大丈夫だったんだ ただその「狭間」たる何かの時間帯にいるだけだったのかと


3/10 小説: 「サキと咲かない花」

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