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アスリートの低体重対策②

ご覧いただきありがとうございます😊
管理栄養士のゆっこです。
日本山岳・スポーツクライミング協会で設定された低体重対策のトピックス
こちらをテーマに連載にチャレンジしております。

◼️連載目次(各項目を押すと記事ページにジャンプします!)


策定の背景を知る

② ⬅️今ここ
・BMIについて
・日本山岳・スポーツクライミング協会が策定する数値についてのまとめ(thestone sessionさんまとめ)を転載

・EA(利用可能エネルギー)
・RED-S(利用可能エネルギー不足)
・FAT(女性アスリートの三主徴)
について知ろう


・英国での調査論文より
・日本での調査研究論文より
まとめ


これまでのまとめを経て、今後本人や周囲、専門職はどうフォローアップしていけばいいのか

◼️そもそもBMIとは?

身長と、体重から計算する、肥満の度合いがわかる指数です。体脂肪率は考慮しません。

みなさんは、自分で自分のBMIを
計算できますか?

◼️thestonesessionさんによるまとめの数値転載

まず、基となる日本山岳・スポーツクライミング協会による規定より抜粋(画像タップで、リンク先に遷移します。)

thestone sessionさんのご厚意もあり、
画像を掲載させていただきました。🙇‍♀️

◼️体重の下限値を下回るということは?

・食事摂取量不足のリスク
≒低栄養のリスク
もしくは、
・過度なトレーニングを積んでいるリスク

があることを示します。
そもそも、提示されている数値は、基準値上でいうとかなりの痩せに分類されます。


特に成長期の世代は、
身体を大きくするためにも栄養が使われます。
不足のリスクがあれば、

・身長が伸び悩む
・筋肉量が増えない
・故障、怪我、障害の原因になりうる
・貧血、疲れやすさを感じる
・女性の月経異常(初潮が来ない、遅れる)
・うつ、バーンアウト(燃え尽き)の様な症状
・オーバートレーニング、慢性疲労状態を引き起こす可能性

といった症状を抱える場合も。。。

特に、女性の場合は、
競技引退後の女性としての人生設計も
考えなくてはなりません。


極端な痩せや、ホルモンバランスの乱れは、
妊娠困難につながる恐れや、
骨粗鬆症のリスクを上げてしまう恐れがあります。
引退後に考えれば良いわけではなく、
20歳までの時期から正常に代謝を回して、
健康リスクを脅かさない様に体調を振り返っておくこと
が重要になります。

◼️経験を基におすすめしたいこと…

私自身は、中学いっぱいまで
階級制競技に取り組んでいて、
減量も何度か経験しています。

今思えばすごく大切なことをしていたなと思うのは、

・コーチの指示でコンディション記録を付けていたこと
・しょっちゅうではないですが、練習仲間同士で月経の話をする機会があったことでした。(用品の貸し借りも然り)

なかでも、コンディション記録をつけることについてですが、
体重、体調、パフォーマンス、食欲、便通、練習内容、練習内容の振り返りなどを簡単に取りまとめられるツールをひとつ用意し、
親御さんやコーチと共有することで、
安定的な競技力向上の一助になる部分があると思います。

選手の皆さんにとっては、自分を客観的にして見るためのツールにもなるので、おすすめです。
書くのが難しければ、最初は体重と、練習内容、体調の○△×だけでも記載してみましょう。

Inbodyという機械で体組成を測れる機会がある方は、定期的な測定をお勧めしています。

◼️コンディション記録をつけることにより、指導者や父兄の皆さんが協力できること

・指導者
状態を見ながら練習強度の調整が出来る
効率が良く、良質な練習に繋げる補助になる

・父兄
食事や体調のフォローの一助になる

ご不明な点がございましたら、コメントをお待ちしております。🙇‍♀️

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よろしくお願いいたします🌱
リンク集はこちらから→https://www.handshakee.com/dietician_yukko

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