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何故太るのか?仕組みを紐解く。

ご覧いただきありがとうございます😊
管理栄養士のゆっこです。
何故太るのか?
今回は、こちらをテーマに
まとめてみたいと思います!

▶︎太るの定義を調べてみた

からだに肉や脂肪がつくというのが、
キーワードのようですね。

▶︎原因を探ってみる

①インプットとアウトプットのバランスが崩れている
すなわち、飲食の量と運動・活動の量の差ですね。これが原因として一番思いつきやすいところかと思います。
そして、食べなければ痩せるという考えに至る方も多いのがダイエットの実情ではないでしょうか。
※ここにはトリックがあるので注意⚠️

②遺伝子的素因(脂肪細胞の分布による)
人間の身体の中には、
思春期まででおおよそ数が決まる白色脂肪細胞(思春期以降も10%程度は入れ替わりが発生するという研究報告が確認されている[1])と、
成人になるにつれどんどん消失してしまう褐色脂肪細胞(肩甲骨付近や腎臓周囲)が存在します。

白色脂肪細胞→脂肪を溜め込む細胞
褐色脂肪細胞→脂肪の燃焼に優位な細胞

せっかく燃やす脂肪があるのに、
減っちゃうのかよ!!!😱
と思った方、ご安心ください。
ベージュ脂肪細胞というのも存在します。

ベージュ脂肪細胞→寒冷刺激で増える説が有力な、褐色脂肪細胞ほどではないが、痩せやすい身体への適応をみせる上で重要な働きをするのではないかと言われている細胞。

現状では、白色脂肪細胞が脂肪を溜め込むようになると、肥大化して、炎症性サイトカインを放出→代謝の乱れを招くと言われています。(凄く簡単に書きました)

③病的な肥満・薬の副作用
ホルモンバランスの異常や、一部のステロイド治療、ホルモン治療によっては、肥満につながる方がいらっしゃいます。

④メンタル面の影響
これは、①に近いところがありますが、
ストレスや、過食症傾向の方のお話になります。
→この場合は、認知の歪み(通常ならそのように捉えない、捉え方をしてしまうこと)の対策、通常のダイエットよりも、認知行動療法の方が有効性が高くなる可能性があります。

▶︎①のトリック、食べなければ痩せる?を紐解く

ここで、先程の話に戻ります。
食事制限は、一番開始に伴う労力が少なくて済むところかと思います。いわゆる、手っ取り早いというやつです。

ですが、成果が長続きしないことが多いという側面があります。
それは、人間の身体にはホメオスタシス(恒常性)というものが存在するからです。

ホメオスタシス(恒常性)とは、一定を保とうとする機構のことです。
例えば、食事を取ると、糖が吸収されて高血糖という状況になります。
ですが、糖は高いままではなく、インスリンというホルモンが分泌されて一定時間経過後は、またいつもの血糖値に戻るように出来ています。
ですが、このインスリンは肥満が進んでくると分泌量が減ってしまったり、効きが悪くなることがあります。そこから招かれるのが糖尿病のリスクです。

また、絶食などによる急激な飢餓状態に陥ると、空腹感をトリガーに、グルカゴンというホルモンが分泌されて、体内の血糖の量を増やそうと脂肪を燃やして糖を生み出す糖新生という代謝が促進されます。

この原理は、最近でいう16時間ダイエットや、オートファジー法、ファットアダプト法、ケトン食、ケトジェニックというものが当てはまります。

メリットやデメリットは、長くなるので
また今度記載します😇

ひとまず、
リバウンドのイメージとしては、
スポンジ
🧽をぎゅっと絞って痩せて、
また食べ始めるとがっと溜め込んで膨張する
というところでしょうか。

▶︎まとめ

ここまでお読みいただいていかがでしたでしょうか?
とりあえず、太るということは
・複雑な機構の結果、発生している
・様々な原因が検討されるので、振り返ることが大事
→痩せるためにただ食事を抜くという方法だけ選択するのは危険

ということをお伝えしたくて、
つらつらと書き綴ってみました。

参考文献
[1]Spalding,K.L et al.Nature 453:783-787,2008.

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