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【読書】論語と算盤 / 渋沢栄一著


いま大河ドラマ「青天を衝け」の主人公でもあり、2024年には新紙幣の顔ともなる渋沢栄一さん。その人物や経営哲学が再注目されているそうですね。

いったいどのような方なのか、わたしはお恥ずかしながらよくわかっていませんでした。

そこで手に取ったのがこちら。渋沢栄一さんの著書である「論語と算盤」。この本はあの日本一の大投資家ともよばれた竹田和平さんも紹介されていたようです。わたしにとっても人生のバイブルとなりました。


徳による経営で「日本資本主義の父」と慕われる渋沢栄一さん。大成功された根底にあったのは論語の教えだそうですね。本書ではその教えをわかりやすく解説されています。


以下はわたしなりにスライドをまとめたものです。よければご覧になってください。すこしでも参考になればうれしいです。

著者について


まず渋沢栄一さんがどのようなお方なのか、私なりにまとめてみました。

調べてことにわかったことは、とにかくものすごいお方だということ。27歳の時にフランスを訪問、その時にみた「株式会社」に感銘をうけて日本でも実践されたそうです。

そしてその生涯で約500もの企業の創設に携わり、約600もの教育機関や社会公共事業の社会の支援も行われました。それらの多くはいまでも日本の名だたる一流優良企業として存続し続けています。まさに「日本資本主義の父」、日本経済の礎を築いた方といえます。

一度政府の道にも入られたようですが、その後ご自身は商売の道を歩むことを決められたそうですね。

国家のために商工業の発達を図りたい、という考えが起こって、ここに初めて実業界の人になろうと決心がついたのであった。 ー渋沢栄一ー


この本のみどころ


この本のみどころを独断と偏見で3つにまとめてみました。少しでも参考になればうれしいです。

・日本経済の先駆者である渋沢栄一さんの考えに触れられる

・渋沢さんがどのように論語を人生・経営・商売に活用したか知れる

・人生の教訓となるような教えを例とともに得られる

豊かな人生をおくるにあたり大切なことを学びました。



この本で言いたいこと(結論)


さっそくですがこの本の結論を一言でいうと

道徳と商売の両立が大切(道徳経済合一説)

とわたしは理解しています。

富をなす根源は仁義道徳。正しい道理の富でなければ、その富は永続することができぬ。 ー渋沢栄一ー

商売において、だれかをだましたり不幸にするような拝金主義はNG。同様に、道徳において、空論だけでなにも活用しないのもNG。

両社のかけあわせ、両立が大事なんですね。



気になったところをいくつか


本書には、上記の結論のためのさまざまな例やご本人が実践されてきたおしえがいくつもあります。そのうえで、わたしの中で気になったところを2つピックアップしてみました。

このほかにもたくさんの教えがあるので、都度学んだこと、そこから思ったことも別途共有できたらと思います。


①人物観察法

「視・観・察」の3ステップをみると人がわかるといっています。

たとえばある人が公園のごみを拾っていたとして(視: 行動)、その行動は誰も見ていないときにもしているのか。それとも気に入られたい人の前だけでやっているのか(観: 動機)。そしてその人はみかえりをもとめる?良い仕事がほしい?(察: 満足する点)がみられるということですね。


②常識とは


「智・情・意」バランスよく!と言っています。

智…智慧
情…状態
意…意識

人には次の2種類いるそう:「偉い人」と「完き人」

「偉い人」・・・智・情・意のうちどれかが突出している人。歴史上の英雄にもいたそうで。欠陥を補って有り余る超絶した点を持つ人。そういう人を”変態”と著者は形容しています。

「完き人」・・・いわゆる智・情・意のバランスが取れた人。著者は偉い人の排出も希望する一方、社会においては完き人であってほしいと。


なんども読みたい


渋沢栄一さんのすごさがすこしでも伝わってもらえたらうれしいです。わたしの稚拙な表現で申し訳ないくらいです。

本書にはここには書ききれないほどの多くの教えがあり、何度もなんどもこの本を読みたいと思っています。

この著者のすごいところは、常に国や公益も考え仕事をされていたことだとおもいます。

事柄に対し如何にせば道理に契(かな)うかをまず考え、しかしてその道理に契ったやり方をすれば国家社会の利益となるかを考え、さらにかくすれば自己のためにもなるかと考える。 ー渋沢栄一ー

自分にはここまでのことはできないかもしれない。でも自分にできる範囲で、そしてこの本をバイブルとして、自分のできることを(本書のことばを借りれば”自分の分を守って”)誠心誠意おこなっていきたいとおもいました。


最後までお読みくださりありがとうございました。


読んでくださったあなたにますますよい流れがめぐりますように。








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