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【個】か【構造】か・【才能】か【教育】か –圧倒的な個でヨーロッパで勝負するというのがどれだけのことなのか–

Hola Chavales!!!!

何度も話しているように、

今年の5月から【個人分析】と題して試合映像を頂いて僕が分析した後にフィードバックするということをしています。


でね、昨日もある方の個人分析のフィードバックをしまして。


その中で一つこんな質問を受けました。

『自分でもスペインサッカー研究所の記事を読んだりして自分達の試合やWEリーグなどの試合を見ながら戦術的なところを分析しようと思うんですけど、なかなか何をどう見たらいいのか分からない。小嶋さんはどのように試合を見ていますか?』


基本的に今の僕は何か予め見る場所を決めて試合を見ることはしないんですね。

いつもフラットに11vs11の試合を見た上で最も再現性のある現象からコンセプトや目的などを整理していくカタチです。


でね、このオフシーズンに入ってから分析させて頂いた日本のチームだけでも約5チームほどあるんですが、【構造がないチーム】を分析することって良い意味でも悪い意味でも難しいんです。

なぜかというとそこに【再現性】がないので。


正直なハナシ、

WEリーグにどれだけ戦術的に優れているチームがあるのかとか、僕も試合を見た回数も少ないので分からなくて。

(それはJリーグも含めて)

要するに【個】とか【局面(グループ)】とかではなくて【構造(チーム)】を持つチームがどれだけあるのかを僕は知らない。


ってなった時に初心者という表現が正しいか分からないですけど、

戦術的なところを中々見つけられないという方はむしろヨーロッパのサッカー。

特にスペインサッカーに関しては僕もある程度の試合を見てる回数は多いので言えるんですけど、

スペインのチームを見る方がむしろ【構造】がはっきりしていて、

そこに必ず【再現性】があるので分かりやすいと思います。

下手に【構造】があるんだか、ないんだか分からない試合を見るよりかは。


ただこれはあくまでも【戦術的な要素を学びたい】という場合に関してのハナシ。


そこを踏まえて、

これは僕の知り合いの方が教えてくれて面白いなと思ったハナシ。

このハナシは別の方と【個人分析】のハナシをしたときにテーマになったんですけど。

『ヨーロッパは選手を教育して育て上げるのが文化。だから育成(指導者)が評価される。でも南米は才能を見つけるのが仕事。だからその才能を見つけた人が評価される』

でさ、どの国の選手たちも【ヨーロッパに出て活躍したい】と夢見る選手は多いはず。

アフリカのサッカー少年も、南米のサッカー少年も、もちろん日本のサッカー少年も。


でさ、ヨーロッパの教育では身につけられないような才能を持った上で、圧倒的な【個】を持つ日本人を育て上げるというのは、

僕はフィジカル的な【血】の部分でアフリカや南米のようにポンポンそういった選手が輩出されることはないと思ってるんです。


ただ日本人としての緻密さとか、きめ細かさみたいな要素で【止める・蹴る・運ぶ】【個の技術】を噛み砕いてトレーニングしてる国もそうないと思うのでそこは一つの武器にしつつも、

ヨーロッパで生き残るというところを考えた時には【教育】としてサッカーを教えること(サッカーを理解すること)を取り組んだ方が良いと思う派の考えで。

(ヨーロッパに行く気がない場合は関係ないハナシ)


僕の意見で言うと、

日本人が圧倒的な【個】を持ってヨーロッパで生き抜いた選手は少ないと思う。

むしろ【構造(チーム)】の中でクレバーに様々なことを表現できる選手の方が生き残ってるイメージが強い。


というのもやっぱりヨーロッパのチームのように【構造】【個】を消してこれた時に、

それでも【個】【構造】をぶっ壊せるほどの【個】を持つ(身につける)と言うのは努力では辿り着けない才能が必要で。

【個】【個】で殴り合った時に、例えば日本vsブラジル戦のような試合でヨーロッパで生き抜くために必要な圧倒的な【個】のクオリティが分かったと思う。


それでもそこに向かって頑張る分には良いんだけど、

圧倒的な【個】で生きられそうになかったら【構造】を理解して、【構造】の中で生き抜く方法を見つけた方が生き残れるとは思う。


一つの参考までに。


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ではまたー。









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