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【論理的な叱り方】子供がいうことを聞いてくれる怒り方

今回は、子供が理解して聞いてくれる叱り方を説明していきたいと思います。子供の叱り方が分からないってよくある悩みかと思います。

叱り方って非常に気を使いますよね。

ただ自分の怒りをぶつけるだけになってしまいがちです。それに叱ってもちゃんと聞いてくれないっていう子。多いと思います。

最近では「子供の自発性を育む」といって叱らない子育てがブームだったりします。しかし、自発的に育むことの出来る事と、出来ない事があります。

それが、片付けるといった行為です。

子供が靴を脱ぎっぱなしにして家に上がる。
おもちゃを遊び散らかしてそのままにする。

(あぁ。叱りたい。怒鳴り散らしたい。)

そう思うことでしょう。叱るのはその子の不適切な行動を減らしたいから行うわけです。でも叱っても直らない事って多々ありますよね。

何を言ってもだめ。
もう殴りたくなってきた。

そんな状態は抜け出したいですよね。そこで、どう叱ったらいいのかを科学的根拠と発達支援の現場で培った体験的スキルを元に解説していきます。

↓Youtubeでも解説しています↓

それでは叱る時のコツや、大切なポイントを例を混じえて紹介していきます。

まず、叱られたいと思う子はいません。


そりゃそうでしょ。と、思いはするけど怒られたくてやってるようにしか思えない行動をする時ってありますよね。

あえて、目を合わせず生意気な口答えをする。
唾を飛ばしたり、泡を出したり、暴力を振るったり...。

オラァっ!って追いかけ回したくなりますよね。なぜこんな事をするかと言うと

1、注目を集めれる。
2、物や特権が得られる
3、嫌なことから逃げれる
4、気持ちいい感覚になれる。

という4つの要因のどれか。もしくはいくつかが組み合わさって不適切な行動のモチベーションになります。

1つめの注意を集める事については。、子供は弱いので、親の注目を集める事に必死です。この生存本能を注意喚起機能と呼びます。

虐待を受けている子供が親の事をもっと好きになって気をひこうとするのは、生存本能的に見放されるとヤバいと本能が叫ぶから行うわけです。

2つめの者や特権を得るためにというのは、物や食べ物が欲しい、特別扱いして欲しいという欲求機能も本能によるものです。おっぱいをくれたり、守って貰えないと生きていけないのでこの欲求も本能的に強く反応します。

3つめの嫌なことから逃げる事。これは逃避機能といいます。これはもう説明するまでもなく理解できますね。

そして最後、感覚刺激機能という欲求があります。ソワソワして動き回ったり、指をしゃぶったりと子供ってなんかしら動き回ってないと気が済まない生き物なのかなって思う時はありませんか?こういう行動は、刺激的な感覚を得て気持ちよく感じたりスッキリするから行います。

大人でもずっと座っていたらソワソワしますよね。そして貧乏ゆすりや、ペン回しをしたり首を回したりするでしょう。あの感覚と似ています。刺激を受けてどんどん学びたいと本能で思う為、刺激が欲しいという欲求が生まれます。

これらの4つの機能から来る行動が、不適切な行動になっているはずです。

なので叱る時は、まずその子の欲求を理解して認めてあげましょう。子供がイタズラするのは親の注目を集めたいからかも知れません。

その時は、「一緒遊びたかったのかな?おいで。」といってまず共感して認めてあげます。

そのあとで、「でもねイタズラされたら困っちゃうな。次からは一緒に遊ぼって声をかけて欲しいな。」

と、こんな感じでまず最初にその子の欲求を理解してあげる。そして共感してあげる。その後で「そういう時はこうしたらいいよ」っていう変わりになる行動を提案してあげましょう。

かなり忍耐力と根気が必要かもしれませんが効果は抜群です。

おもちゃやお菓子が欲しくて駄々をこねる時も、まずはこれが欲しいんだね。でもお家に帰ったら代わりのものがあるよ。と、伝えてあげます。

ただまぁ、欲求機能はかなり強力なのでなかなか聞いてくれないかもしれません。なので「欲しい!」っていう気持ちになった時のルールを予め子供と一緒に作るというのが有効です。

一緒にスーパーに行く時は、その前に今日はおやつを買いません。欲しくなってもお家のミカンをたべてね。守れなかったら次からは一緒にスーパーには来ません。みたいなルールを一緒に作りましょう。

一方的に決めてはダメですよ。

自分の親や上司を思い浮かべて、一方的にルールを作られたら鬱陶しいでしょう。それと同じなので一緒にルールを作るという作業はとても大切です。

そしてスーパーで子供が欲しがりそうな物が置いてる場所が近づいてきたら「ルールはおぼえてる?」というように念押しします。

子供がルールを守れるように手助けしてあげるんです。もちろん鬱陶しくない程度にしてあげてくださいね。そして約束を守れたら「ルールを守れたね」って認めてあげてください。

このルール決めは、逃避機能からくる行動にも効きます。

靴を揃えるのいや。
おもちゃ片付けたくない。
勉強したくない。
ご飯を食べる時、自分の椅子に座りたくない。

こういった事の対処も、事前に子供と話し合いましょう。どうやったら守れるかな?って。

因みに、お互いに穏やかな精神状態の時に話し合いをしましょう。お互いにすでにイライラしていたら話し合いどころではありませんからね。そして、直前になったらルールの確認。これを根気強く続けていくとルールを守れる子になるはずです。

そして最後の感覚刺激機能からくる行動。

これはもう代わりの行動を用意する方がいいです。じっとしていないとダメな時に動きたくなったら腕を揉む。首を回す。といった代わりになる感覚刺激を得るルールを作って紛らわすのが有効です。

我慢なんて大人でもめちゃめちゃ辛いですからね。

病院に着いたらお医者さんに呼ばれるまで静かにまっていようね。難しいならこの握るおもちゃをニギニギするといいよ。

といった代わりの感覚刺激を用意してあげると効果的です。

以上の4つの欲求からくる不適切な行動に対する叱り方でした。さて。大半は叱り方っていうよりルール作りみたいな話だったなと感じた方も多かったかと思います。

実は叱ったり怒ったりするのはあまりよい効果を産みません。怒ることで生じるデメリットとしては怒ってくる人を嫌いになったり、その人がいないとルールを破ってしまうようになったり、やる気や根気、自己肯定感が失われたりと残念な事が起きてしまいます。

ついつい怒ってしまうという人は、なぜ怒ってはダメなのか。を知っていると我慢できるようになるかもしれません。

そこで次回は、科学的に証明されている子供をむやみに怒ってはいけない理由について解説します。

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