恋愛占いの『未来・結果』で【節制】の正位置は必ずしも良いとは言えない 意味と解釈
こんばんは、詳細を話す占い師コタです。
今回は久しぶりに、タロットのアルカナのリーディングに関する投稿です。
【節制】の正位置は、基本的に良い意味を持つアルカナです。
『安定』が強調された意味であり、しがらみや外部の影響を受けない『素の状態』を意味します。
ただこれは言い換えると、『無難に平穏な状態を維持する』という暗示にも捉えられます。
もしも占いのテーマが、「彼/彼女との関係性(未来)」であるのであれば、【節制】は非常に良い結果です。
現在が良い状態なら、「その平穏な関係性は継続される」という意味になります(過度なはたらきはNGという警告も含まれる)。
やや良くない状況であっても、『恋愛の進展』という意味も含んでいるので、「進展した結果、安定した関係性になる」となるのです。
しかし占いのテーマが、「片想いをしている人との未来」であればどうでしょう?
【節制】は平穏を幸福としており、いわば小さな幸せです。
関係性が大きく発展するわけでもなければ、相手の気持ちが大きく揺らぐわけでもない。
男と女の関係というよりは、人と人との関係が友好である象徴です。
好きな人とは、たとえ男女の関係でなかったとしても、良好なコミュニケーションがとれるだけで幸せな気分になります。
「その状態を小さな幸せとして捉えろ」という暗示なのです。
言い換えれば、恋仲には発展しない暗示でもあります。
好きな人と結ばれたい人からしたら、あまり良い結果とは言えませんよね?
ではここからは、結果やアドバイスに【節制】の正位置が出た時の深い解釈について説明していきます。
アルカナには他に、『良い関係ではあるが恋仲にはならない』と解釈できるものがあります。
その代表的なアルカナが、【世界】です。
【世界】は 正位置・逆位置共に、『今が完成された状態である』ことを示しています。
正位置であれば『望んだ完結』であり、逆位置であれば『望まない完結(または未完)』を意味します。
つまり、幸福が頂点に達しているので、これ以上の幸せがないことを意味しているのです。
どちらも関係性の結末を意味しているので、恋仲になれないのであれば逆位置が基本です。
一方で、その人の次点での幸福という意味で、正位置で現れることもあります。
人間関係は良好だからそれで良しとしよう、って感じですね。
あまり出ない結果ですけど、「高嶺の花過ぎて話せるだけで幸せ」という控えめな方だとあり得ます。
細かい解釈は上記をご参考ください。
話を【節制】に戻します。
このように、関係性の発展の終着点を意味するアルカナが存在する中、【節制】が出たということは、『無難な関係だけどまだ道は続く』という解釈ができるのです。
【節制】は『自然と良い方向へゆっくりと進む』ことを意味しますので、『余計なアクションを起こさず、流れに身を任せよう』というアドバイスになります。
しかし、あくまでタロットの未来・結末の範囲内では【節制】ですし、道が一本道ではなく複数に分かれています。
悪い方向へ進んでしまうこともあれば、かなりの長期戦を強いられることにもなるでしょう。
私のタロット占いでは、未来・結末は半年以内を示すので、少なくとも半年間は恋仲になれません。
気持ちが抑えられなくて暴走してしまうかもしれないし、カッコつけて全く好意がない態度をとってしまうかもしれない。
好きな人を相手に自然体は、なかなかに難しいものです。
【節制】が出た占い師は、きちんとしたアドバイスをしてあげてください。
たいていのスプレッドにはアドバイスの枠がありますから、そこから読み取ることが可能です。
いつも申し上げていることですが、本記事の内容にしっくりきた方、なるほど! と感心した方はご参考ください。
逆に、しっくりこなかったり、反対意見が生まれた方は別の解釈を模索してください。
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