見出し画像

【初心者タロット講座】『塔』と『世界の逆位置』の違い アルカナ解説

こんにちは、詳細を話す占い師コタです。

今回は、引いたらショックな大アルカナのトップ2(ケースバイケースですが)について解説します。

【塔】と【世界 逆位置】です。



【塔】=良くないアルカナ というイメージは誰もが持っていることと思います。

塔の意味をざっくりと挙げるならば、

・積み上げてきたこと(努力など)が崩壊する(無に帰す)
・大事なものを失い後悔する
・避けられない問題が生じる
・終わりを迎える

メジャーな内容だとこんな感じですよね。


逆位置だと、

・正位置が深刻な問題なら、逆位置はややマシな内容
・崩壊の一歩手前
・崩壊するが、次の道が現れる(リスタート)
・正位置と同じく失うものはあるが、後悔の度合いは軽め

こんな感じでしょう。

たまに、『崩壊の一歩手前ゆえに崩壊が回避できる』なんてこともありますが、高確率で崩壊する未来というのが定番です。


正位置と逆位置を分かりやすく恋愛で例えるのであれば、『片想いしている人と成就できない』、『付き合っている相手と別れを迎える』です。




では、【世界 逆位置】の意味を挙げてみましょう。

・未完成な結末を迎える
・現状が最上の結末であるが、望んでいない結末
・これ以上の進展がない

どの内容にしても、『新たな道が始まる』ことを暗示しています。

【塔 逆位置】に少し似ていますね。



占いには、「始まりがあれば終わりもあり、終わりもあれば始まりもある」という考え方があります。

【塔(崩壊)】の後には【星(希望)】があり、【世界(結末)】の後には【愚者(自由)】がある。

一つの事柄に終着点はあっても、人生に終着点はなく回り続けるという意味です。


【愚者】の自由とは? と疑問に思った人は、下記の記事を参考にしてください。



【世界 逆位置】は、【塔】に比べて絶望的な内容というほどではありません。

例えば恋愛であれば、『片想いの人とは結ばれないが、(高確率で)別の異性と出会える』という解釈になります。


【塔】は登っていた山が崩れ落ちるのに対し、【世界 逆位置】は頂上に上り詰めたゆえにそれ以上に登れる道がないイメージです。


相談者からしたら目の前の事柄が成就しないことになりますから、その後の人生で幸せが見つかると言われてもショックな事実となるでしょう。

つまり相談者からしたら、どちらもほぼ同じ意味なんです。

占い師は第三者ですから、「いやいや、世界の逆位置は悪くないアルカナだよ」と思いますが、現在の悩みに対する救いがないという点で、【塔】と変わらない印象になるんですね。



ちなみに、【塔 逆位置】と【世界 逆位置】は、同じリスタートという意味を持ちますが、現在の事柄における帰結の仕方が異なります。


【塔】
ショックや後悔を受けて(強制的に諦めざるを得なくなり)結末を迎える

【世界】
自ら諦めを悟って結末を理解する

こんな感じです。

穏便に終わるかそうでないかの違いですね。




いかがでしょうか?

あくまでイメージに焦点を当てているので、占いによっては意味が異なることもあるでしょう。

もしくは本記事の解説にしっくりこなければ、あなたにとっては別のイメージであることになります。

もし「なるほど!」と思えたのであれば、今後はこのイメージを以って占えると思います。


タロットは似たような意味を持つアルカナが多いので、イメージの違いは本当に大事。

事実は同じでも、受け手の印象は大きく変わってきます。

望みや救いを具体的に示すのも占い師の義務ですので、きちんと説明できるようにしておきましょう。

さまざまな解説文を読み、自分の中で噛み砕いて解釈をするのもあり。

そもそもイメージができなければ正しい占い結果は導き出せませんので、必須の要素と言えますね。



もし、「このアルカナとこのアルカナの違いは?」「このアルカナの意味ってどんなイメージ?」といった疑問があれば、お気軽にお問い合わせください。

記事にて解説いたします。

もちろん、大アルカナだけでなく、小アルカナでも構いません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?