デザインのとびら

「デザインのとびら」という、子どもたちに向けたデザイン思考ワークショップ

はじめまして、「デザインのとびら」です。

デザインのとびら事務局です。

私たちは、「デザインのとびら」というワークショップを運営しています。

「デザインのとびら」というタイトルのように、「デザインの世界に繋がるとびら」をイメージしていて、子ども達が意識的に「デザイン」に触れる機会を提供したいと考えています。

「デザイン」といってもいろんなデザインが最近では増えてきています。「色かたち」みたいなものもデザインですが、ソリューションデザインというと、「問題の発見〜課題の解決」にデザインを使ってみたり、サービスデザインとか、ビジネスデザインとか、スペキュラティブデザイン、ユーザーエクススペリエンスデザイン、センサリーエクスペリエンスデザイン…。
もー、「ほにゃららデザイン」がすごくたくさんあって、大変なことになっています笑

その分デザイナーの活躍範囲の認識が徐々に増えてきているってことか!

一方で、デザイナーではない方々がデザインという言葉を自然に使うようになり、今では安倍首相ですら「国家のデザイン」って言葉を口にします。

デザインはそれくらい、適応範囲の広い、ある意味概念的なものでもあり、デザイナーだけのものじゃなくって、むしろ「みんなのもの」ってことだと思います。

「デザイン思考」ってのも流行っていましたが、それこそ本当に「思考」っていうくらい概念的なものですね。

デザインってなんなの?って話は、デザイナーであればみんなこだわりを持っているかと思います。これだけでいろんな議論が出来ちゃって、何日でも酒飲み続けられそうなやつです笑

かつてポール・ランドという大御所デザイナーさんが、「デザインとは関係性だ」と言っていましたが、私としては、全面的にそのことに賛同しています。デザインは「色かたち」でもなければ「問題解決」でもなくって、ただ単に「関係性を操作する」だけです。関係性を操作(デザイン)することにより、意図的なコミュニケーションを生み出すことができます。その時の手段が時に「色かたち」だったり、目的として「問題解決」に使われたりするってことにすぎません。

もちろん、そーじゃないって意見もたくさんあるので、デザイン論議はこの辺にしときます。


「デザインのとびら」でやっていること

私たちがやっているのは、子どもたちに向けたデザインのワークショップです。いろんな種類のデザインがあるって言いましたが、私たちが扱っているのは、「色かたち」の話ではなくって、問題を見つけて課題を設定し、アイデアを創出するっていう、いわゆる「デザイン思考」と呼ばれる領域のワークショップです。

もともとは、メンバーがメーカー企業を相手にした新規ビジネス創出の案件でやっていることではあるのですが、それをそのまま、子どもたちに向けてやったら⁈っていうのが私たちのワークショップの入り口でもあり、特徴にもなっています。

さっき、タイトルの通り「デザインの世界に繋がるとびら」をイメージして、子ども達が意識的に「デザイン」ってものに触れる機会を提供したい、って言いましたが、最初に意識的に触れるデザインが「色かたち」だけじゃなくって「デザイン思考」ってところが面白いんじゃないかなって、思っています。

もちろん「色かたち」はデザインのすごく大事な要素ではあるのですが、私たちは、特にそこに特化しないで、手段の一つとして平等に扱いたいなと思っています。

というのも、別に「デザイナー」を増やしたい!たくさん育てたい!っていうモチベーションがあるわけではないからです。

私たちが届けたいもの

手短にいえば、これからの世の中の変化を乗り越えられるだけでなく、自分で切り開いていくことができる人を育てるプログラムを提供したい、と考えています。

これまで
世の中の求めに対して誰よりも早く効率的に、求められる「正しい答え」を出せる人
これから
実際に起きている事象や行動を観察したり共感しながら、世の中がまだ気づいていない問題を発見し、これまでの慣習に捉われない視点で課題を示すことができ、人を巻き込み、議論を恐れず、勇気を持って、楽しみながら世の中を変えていくことに立ち向かえる人

こんな風に世の中で求められている人材の質は大きく変わってきていますよね。その時、そういう人を育てるためのコンテンツがきっと必要になってくるんじゃないかと思っています。

私たちがやろうとしているのは、デザインの文脈から、そういう価値を生み出せる人を育てることへ、何らかの機能を果たしていくことです。

まだまだ、はじまったばかりの取組みです。
みなさんからさまざまなご意見をいただき、良いものに昇華して行けたらいいなと思っています。

どうぞよろしくお願い致します!

ワークショップの様子は、こちらから確認できます。
「ディスカッション」タブ内に簡単な報告もあります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?