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記号と文字はどのように生まれたのか?|非美大卒が0から造形を学ぶ#8

こんにちは!2年目UI/UXディレクターのyunです。

一度は学んでみたかったけど、なかなか手を出せなかった美術やデザイン。
文系大卒社会人が初めて学び、生じた疑問、感想を毎週投稿。なんでもありの備忘録。

今回は「非美大卒が0から造形を学ぶ」シリーズ第8回。文字と記号の歴史について考えていきます。それではスタート!


記号はいつ生まれたのか?

人類はほぼ350万年前頃に生まれたと言われているが、現存する最古の芸術は3万年前頃のものといわれています。ユネスコ世界遺産に登録されているショーヴェ洞窟壁画は教科書などにも載っており、一度は見たことがあるのではないでしょうか。

ただし唯一のメッセージを伝える(他の解釈はあり得ない)ものではないため、あくまでも芸術作品といわれています。たとえ唯一のメッセージをコード化したものだとしても我々はそのコードを知るすべを現在持たないためです。ただそれらが絵文字(ピクトグラム)として、系統的な秩序を持った記号であるならばコミュニケーションのために用いられた記号といえるのかもしれません。

1964年の東京オリンピックでピクトグラムが使われたことがきっかけに、その後のオリンピックでも使われるようになったのはよく知られています。

記号はイメージを喚起し、文字以上に万人に対してすばやく明快にコミュニケーションをとることができます。そのため道路標識や地図など現代でもあらゆる場面で用いられています。

記号の歴史をより知るには以下の書籍がおすすめです!

文字はいつ生まれたのか?

文字が生まれたのは、紀元前5000~3000年頃といわれています。人類が350年前に生まれたとすると、本当にここ最近ということに驚きです。それまでも情報を伝えるための記号(原文字)が存在したと言われますが、文字体系として最初のものはメソポタミア文明の楔形文字とされています。

その他の文字の歴史については、こちらの動画・書籍がおすすめです!

楔形文字は物の形から生まれた文字のため、覚えるべき文字が膨大でした(ヒエログリフ、漢字も同様)。それに比べると26文字で書き表せるアルファベットはどれだけ画期的なものだったのでしょうか。

また余談ですが、当時楔形文字を使っていた人々は粘土板に葦の幹を押し付けて文字を刻んでいたようです。そのため三角や釘の形が多用されました。文字の形がその時代の筆記用具に影響受けることが実感できますね。デザインをするときに使うフォントは複数あって迷いますが、石板、紙、印刷、デジタルなど時代に合った文字の形が作られたと知ると身近に感じるかもしれません。欧文フォントの歴史はこちらの動画がおすすめです。

まとめ

こうやってnoteを書いていると、文字は当たり前に存在しているように感じますが、世界には6500以上の言語が存在する中で文字体系を持つのは400くらいともいわれています。

その中でも日本語は中国からやってきた漢字、日本独自に生み出したひらがな/カタカナを使っています。文字があることで、言葉を記録して後世に伝えていくことができます。これは大きな意味を持つでしょう。

生活の至るところにある記号と文字。これらの歴史を知ることで、世の中の見え方が変わってくるのではないでしょうか。ピクトグラムを集めてインスタグラムに投稿しているので、こちらもぜひご覧ください。

次回のテーマは「ピクトグラムの分類と成り立ちを知る」です。お楽しみに!



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