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「避難せよ!」TheShelter @防災フェア

昨日、神奈川防災センターにて開催された防災フェアのなかの「The Shelter season2」に、小2の娘と参加してきました。

クイズで問題を解き、その答えに出てきた指示に従って、避難所を見つけ出し、避難者たちでシェルターと簡易トイレを作る(片付けもする)という流れです。

ゲーム部分の前後には、消防士の先生による被災地での経験から、とても大切な話をお聞きしました。

スマホでメモを取ったので、そのメモを元にお話の内容をお伝えしたいと思います。

紙素材の支柱、布、安全ピンで作るシェルター


💙備蓄は分散して保管
戸建の一階に集中して置くと家がつぶれたら取り出せない、浴室で被災したら飲み物がないなど。備蓄はなるべく家のなかでも分散して設置する。

💙子どもにいつもと違う道を教える
小さな子どもはいつも通る通学路を進もうとするが、道路が瓦礫で塞がれた時、別の道から行けるように、日頃から家の回りの道を教える。

💙防災で一番大事なのは命
生き延びればそのさきがあるが、命を失っては備蓄したものも使えない

💙水害後のマスク、手袋、帽子、下水の水もまざる
災害のあとは、道路の砂ぼこりがひどく、歩くにも車でも視界が遮られたり、匂いも

💙富士山噴火
3回大きな地震が来ると富士山は噴火or噴火しない を繰り返している
関東大震災後は噴火してない
阪神、東北、次は噴火する可能性が高い

💙帰宅困難、避難所、困っているかたは手を上げない
避難所で「困ってるかたはいますか?」と全員に呼び掛けても、命が助かっただけ良いと思い、発言しない方がほとんどだが、1人ずつ聞いたら「薬がない」「食物アレルギー」など 。声かけの際は、1人ずつ声をかけること

💙スマホの充電
市役所に長蛇の列ができた、夜中まで充電したい人でごったがえす、災害時は不要なアプリはすぐとめる、モバイルバッテリー、ソーラー充電を持っておく

💙避難所の作り方
通路を作らないところが多いので、通路は大事
地区ごとでいいのか?
観光客、外国人が多い地域もある
ブラックアウト、停電、真っ暗闇
性犯罪を防ぐ、性別、年齢などでわける

💙敵を知らなければ準備できない
熊本は災害発生の可能性が7%と低かったのにだったがおきた、生き残ることを目指す防災
津波、火災、建物倒壊

💙家具の倒壊後をイメージ
三角スペース 冷蔵庫や食器棚が倒れたあとの逃げ道確保、正常化バイアス(大丈夫だと思い込む癖を捨てる)、正常化の偏見(逃げなければいけない時は家が壊れてなくても逃げる)

💙被害想定 常に訓練
被害に対する公的な備え(備蓄、人員、救急車、消防車など)では、とうてい足りない
災害後の火の海、都心南部直下地震、人工が多いところは特に自助、共助が命を助ける

防災センターにはAED体験コーナーもあります


💙トリアージュカード 
医療者が怪我人、被災者つけるカード
災害時は骨折程度では病院にいけない
自分達でケア出来る知識と練習が必要

💙公的機関の人たちは、やらないのではなくやれない
当たり前のことだが、その人たちも被災している

💙スフィアプロジェクト

避難所でのパーソナルスペースは、平均して、3平米あたりふたり 1.8×1.8m 避難者が多ければもっと密になる
飲酒、喫煙、火は禁止
夜、真っ暗で生活できない
ツナ缶をオイルランプに加工できる
半分だけあける、明かりになる

神奈川防災センターの展示 段ボールベッド


💙家も色付けされる
トリアージュカードと同じく、家屋も倒壊の危険度に応じて色分けされる
しかし、どうしても必要なもの(食料など)が取り出せるなら、取り出した方が良い場合もある

💙トイレ
大人数で限られたトイレに並ぶ、流せないので臭い、トイレに行かなくてすむようにと水を我慢するようになってしまうと、病気になりやすくなる

💙オムツ
消防士の先生は被災地に行くとき、オムツを持っていく。なぜなら助ける側は並んでたら文句を言われるから。

💙ろうそくランプ
ランタン、懐中電灯、ライトがあれば女性トイレの回りなどに設置。性犯罪の抑止。

💙マンションのトイレ
災害後すぐに流してはいけない、配管壊れてるかもしれない
マンションや団地ごとにルールを決めて周知しておかなければならない(してないところが多い)

💙まず生き残る
怪我をしても命を失わない
7才の子ども 1人で水だけで1週間生き延びた
組織の動きに従うだけではなく必要な作業で考えよう、例えば段ボールとガムテープで骨折の固定など今あるもので目の前の事態に対応する柔軟性

💙初動は市民の力
自分達に何が出来るか?
阪神大震災 8割は市民の力で助かった

💙小学校 防災訓練 
AED、ファーストエイド、6年生になれば看護師がつけるトリアージュカードをつけられるほどの訓練をしている学校もある

💙生き残る力
災害をなんとか避けられたとして、その後の困難な生活環境で「生き延びる力」
何が必要かを常に考えておく 衣食住、事前準備

新聞紙でスリッパ 生き延びたら何でもあるもので作る!

💙三角スペース
頭を守る、ダンゴムシのポーズ、ランドセルのふたを開けて丸まる
人の体は、仰向けの状態で上にものが乗っかったら6分で呼吸停止する

💙「おはしも」
おさない、はしらない、しゃべらない、もどらない

💙生き残った人たちが一番辛い
あなたがいないと悲しむ人がいる
逃げ遅れたあなたを助ける人も命がけ
特に雨の災害はあらかじめ予報や避難勧告が出ている、その時にはすみやかに指示に従うこと、川や海に近づかないこと

💙当たり前と思わない
命、空気、家族、仲間
ありがとうの反対は「当たり前」
失ってから大切さに気づくのではなく、毎日その大切さを実感し、災害時は大切なものを守る

💙命は自分の中にある
命が「ある」のも当たり前じゃない
プリベンタブル・デス(防ぎ得た死)をゼロにする

💙自然とリーダーが出来る
非常時に判断や指示が出来る人がなんとなく出てくるが、その人がいなければ「あなた」がリーダー、ひとりひとりが判断できる自覚を持つ、備える


以上

消防士の先生のお話は、写真なども交えて、とても心に響くものでした。
日本で暮らす全国民が年に1度は聞いてほしい!!と思うほど、大事なことでした。

私の書いたものは、かいつまんだ内容にはなりますが、これを読んでくださった方が、少しでも「そんなことない」とか「そうならない可能性もあるだろ?」とか「自分は大丈夫」とか思わずに、

心にも体にも余裕があるうちに、大切な人と、地域の防災センターを訪れたり、災害時がどうなるかが見えるアプリを入れてみたりして、備えて欲しいと思います。

💚全国避難所ガイド
情熱クラブの仲間が教えてくれたアプリです!
今でている警報、避難所やAEDの場所、自然災害継承碑(昔、災害で多くの命が失われた場所)などがわかる便利なアプリです。

また、自分の備えがある程度できた方々は、備えが出来ていない人たちに、声をかけていくこと。
自分が助かるだけじゃない、助かったら助ける側に立てるようになること。

避難せよ!The Shelter
大切な話と、楽しいゲーム、とても素晴らしい体験でした。

準備や計画をしてくださった皆さん、お助けキャラとしてついてくださった現役消防士のみなさん、協賛企業のみなさん、命を救う活動ありがとうございました🙏

今回、参加できなかった方も、シーズン3の開催を楽しみにしていただけたらと思います!!

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